ついに“辞書サイズ”に4K×3色レーザー。次世代プロジェクター『Elfin Flip 4K』の実力は?

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映画館気分を味わいたいときにはプロジェクターの出番。

テレビに負けない高輝度、高解像度なモデルが増えたここ数年、一家に一台のエンタメデバイスとして一気に浸透した感がありますよね。かくいう我が家も、プロジェクターの壁一面投影で「お家シネマ」が週末の楽しみです。

なかでも、超薄型で映りの良いモデルとして人気のXGIMI「Elfinシリーズ」。今回なんと5年ぶりにフラッグシップモデルの新作「Elfin Flip 4K」が登場しました。

「4K UHD・3色RGBレーザー・光学ズーム」とハイエンドモデルに迫る性能を、Flipの極薄ボディに詰め込んだという注目の一台。評価機材を1ヶ月間お借りできたので、使用感、投影性能、音響面などレポートしていきます。

目次

◼︎XGIMI Elfin Flip 4K

XGIMIの据え置き型4Kプロジェクター「Elfin Flip 4K」。主な特徴は以下のとおりです。

  • “辞書サイズ”の薄型軽量デザイン
  • 解像度:4K UHD
  • 輝度:1600 ISOルーメン
  • 最大投影サイズ:200インチ
  • HDR10対応
  • Harman Kardon製スピーカー(7W)
  • 自動縦横台形補正・オートフォーカス付き
  • Google TV搭載でNetflixも標準対応

箱から取り出してまず驚くのが、本体の薄さ。ちょっと厚めのハードカバー本程度の存在感です。重さは約1.5kgなのでそれなりにズッシリきますが、それでも4Kレーザー光源としては圧倒的に小柄です。

スタンバイ時は縦横245mm、厚み78mmの板状。うすい。

そしてElfin Flipといえば、お馴染みフリップ式ジンバル。本体を90°回転させるとレンズ部分がパカッと露出する仕組みです。普段は本棚なんかにスッと差しておいて、使いたいときは前にスライドさせてレンズを起こす、みたいな据え置き使いができるのがElfin Flipならでは。

正面はもちろん、天井投影も三脚いらず

スピーカーは7WのHarman Kardon製で、プロジェクター前面右寄りに配置。なおDolby Digital対応ではあるものの、一般的なモノラルスピーカーです。(音質については後述)

背面のインターフェースは、電源端子、USB-A端子が2つ、HDMI端子が2つ、3.5mmの音声端子が1つ。片方のHDMIはeARC対応なので、対応のサウンドバーなどがHDMI接続のみで音声出力できます。

すべての操作は付属のリモコンから。音声操作に対応するほか、Netflix、YouTubeがボタン一発で呼び出せます。

XGIMI Elfin Flip 4Kを堪能する

というわけで、今回は6畳書斎の白壁いっぱいに投影してみました。1ヶ月ほどElfin Flip 4Kを堪能してみたので、使用感などまとめていきます。

日中でもストレスフリー。明るく高精細な映像

前作の目玉だったバッテリー駆動をオミットし、明るさ1600 ISOルーメン、3840 × 2160の4K UHD(ウルトラHD)の高画質、3色レーザー(BT.2020 110%)の広色域と、現行の家庭用プロジェクター屈指の投影性能を実現したElfin Flip 4K。

明るい日中に、カーテンを閉めた状態で投影した様子

当たり前ですが、ポータブル時代に比べてまず単純な「明るさ」が一段も二段も向上してます。日中の一番陽光が差し込む時間帯でも、ある程度遮光した状態なら動画視聴にまったく支障はないですし、それこそ夕方以降に投影するともはや液晶テレビ以上では?と言いたくなるくらい鮮明で明るい。

夕方以降なら「液晶テレビ並み」の明るさ

明かりを落とした室内だとむしろギラギラ眩しいくらい明るいので、わが家では時間帯にかかわらずあえて輝度を落として視聴するほどです。映像は明るさ・コントラスト・色温度・彩度・ホワイトバランスなどの段階調整のほか、「シネマ」「ゲーム」「スポーツ」などのプリセットからコンテンツに合わせて最適化することもできます。

描写の細かい部分に寄ってみました。さすがHDR10対応というだけあって、動画再生中でもディテールの輪郭をこれだけはっきり描写できます。

動画再生中に細部をアップにして撮影。ディテールまで滲みがほとんどない

くわえてコントラスト比は20,000:1(DBLE / EBL機能ON時)と高い数値なので、全体的に白がきちんと白く、黒がしっかり黒い、メリハリの効いた発色といった印象。従来のLEDや単色レーザー+蛍光体方式タイプでたまに起きる輪郭の色にじみや、斜めの線がギザギザになるジャギーも肉眼でふつうに視聴する分にはまったく気にならないですね。

お借りした1ヶ月間、映画、アニメ、ライブ映像、YouTube動画、ワールドカップ中継と片っ端からコンテンツ視聴してみましたが、どんな映像を映しても前のめりで見入ってしまうくらい画質が良い。最新機種になると、白壁投影でここまで鮮明な映像が実現できるのか、と驚いちゃいますね…。

ハイライト部でたまに起きる細かいレインボーエフェクト(チラッとRGBの光の筋が見える現象)なんかも、この期間で映像を視聴した限り発生を感じることはありませんでした。まあ価格を考えれば当然なのですが、そんじゃそこらの家庭用プロジェクターとは違って「本気の一台」って感じが映像からもひしひしと伝わってきます。

6畳部屋でも100インチの大画面投影

単に映像がキレイってだけでなく、基本となる投影性能も抜かりないElfin Flip 4K。

最大投影サイズは200インチ対応であり、今回は6畳の書斎の壁から壁、約2.1mの投写距離で100インチでの大画面投影ができました。

「2m」から距離を離すと、その距離に応じて画面サイズが大きくなる反面、少しずつ輝度が落ちていくイメージです。なので確保できるスペースにかかわらず、100インチ前後の投影がベストといった感じ。それでも一般的な40〜50型テレビの倍の画面サイズですから、大迫力です。

リモコンボタン一発でオートフォーカス、タテヨコ両方向の自動台形補正をかけてくれますし、何ならプロジェクター本体を傾けたり向きを変えたりしても、2、3秒で勝手に補正。設置角度をあれこれ気にせず「ざっと置くだけで」もう映画館です。

ちゃんとToFセンサーも入ってるので、補正時のラグや誤認識などなくスッキリ補正してくれます。これらのおかげで、画面まわりの調整はほぼElfin FlipまかせでOK。

Google TV搭載でNetflixも標準対応

OSにGoogle TVを搭載するElfin Flip 4K。各種操作はもちろん、ストリーミングサービスで映像作品を楽しむ際に非常に使いやすいUIになっています。

何といっても「Netflix標準対応」ですよ。いまだにサードパーティのアプリを介すか、別途Fire TV stickが必要なモデルも多いなか、駆動が滑らかな標準アプリで視聴できるのはネトフリの住人からするとありがたすぎます。

そのほかYouTube、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+、U-NEXT、AbemaTV、Apple TV、Spotifyなど主要なストリーミングサービスに対応するのはもちろん、リモコンボタンから音声入力もできます。

外部スピーカー要らずの空間表現豊かなオーディオ

どれだけ大画面、高精細に投影ができても、プロジェクター本体から鳴る音がチープだとしたらそれだけで臨場感は半減してしまいますよね。

その点Elfin Flip 4Kは、Harman Kardon製スピーカーが内蔵されていて、Dolby AudioとDolby Digital Plusに対応しています。実際に映画やアニメ、ゲームの音を聴いてみると、迫力はちゃんとありますし、セリフの明瞭さも十分。

出力自体はそこまで高いわけじゃないので、以前ぼくが試したAnkerの分離式スピーカー付きのSoundcore Nebula P1なんかと比べるとさすがに空間表現や「下からズシッ」と来るタイプの低音は物足りない印象。とはいえテレビとの比較ということなら、部屋全体に音が広がる感じというか「シアターチックな立体感」みたいなものも断然得られます。

これなら別途外部スピーカーやサウンドバーはいらないな…ということで返却の期限までElfin Flipだけをスツールの上にボンと置いて映画やら音楽を楽しんでいました。さすがHarman Kardon、BGM用途くらいならスピーカーとして十分使えるくらいには音が良いです。

小型モデルのゲームチェンジャー

最近だと小さい、軽いに振り切ったプロジェクターも選択肢が増えてきましたが、解像度がフルHD止まりだったり、明るさも良くて800ルーメン前後だったりと、どうしてもサイズなりの“縛り”があります。

そこで「4K」を条件に加えると、サイズがかさばるボックス型がメインになり、重量も3kg超え、みたいなものに限定されます。もちろんボディのサイズと機能は比例しますが、使わないときに小さくなるわけではないので、それなりに場所を取る。

そんな中Elfin Flip 4Kは、極薄ボディに3色レーザー光源、4K解像度、1600ISOルーメンを詰め込んでいます。さらに折りたたみ時は辞書サイズで、常時置きっぱなしがイヤなら普段は棚の隙間に押し込んでおけるわけです。

そんなわけで、個人的には今後の小型モデルのゲームチェンジャーになる一台だと思っています。かねてから“脱テレビ”のタイミングを計っている人、新しいプロジェクターライフを模索しているという人はぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

Elfin Flip 4Kが呼び水になって、いっそう家庭用プロジェクターブームが活性化していく予感…。

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