32インチ巨大Androidタブレット『KTC MEGAPAD A32Q7Max』その使い勝手は?

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テレビ番組を見ないから自分はテレビを持たない派!という人も増えている昨今。でも、動画や配信映画は大きな画面で見た方が楽しめると思うし、仕事やパソコン作業をするにしても、大きなモニターがあるとやっぱり快適。

そこへの最適解になるのが、KTCのキャスター付きスマートモニター「MEGAPAD(A32Q7Max)」です。

単なる「移動できるモニター」と侮るなかれ、なんと32インチのタッチ対応4KモニターにAndroidを搭載し、好きなアプリをユーザーが入れられる。まさに巨大なAndroidタブレットです。

今回は最新モデルの発売に合わせて先行でお試しさせていただける機会を得たので、どういった使い方ができるのかなどレビューしていきます。

目次

◼︎KTC MEGAPAD A32Q7Max

主にゲーミングモニター製品で知られるKTCですが、MEGAPADにはいい意味でゲーミングの様相がどこにもなく、“真っ白でちょっとオシャレな家電”といった佇まい。スタンド付きの32インチ画面というニッチすぎる製品ですが、生活空間の中のどんな場所に置いても違和感なく溶け込んでくれます。

大画面を支えるにはそれなりの剛性が必要なポールは、金属製でしっかりした質感。背面全体もゴチャっとはしておらず、スピーカーの穴と独立した電源、音量ボタン、あとはUSB・HDMIポートがあるだけ。

ちなみに、旧モデルはアーム周辺の赤の装飾がアクセントでしたが今回はシルバーとホワイトでほぼ統一されてます。

そしてMEGAPADの真骨頂が、キャスター付き台座。可動は滑らかで、32インチ大画面がヌルヌル動かせます。ガタつきなんかもありません。

届くまでは、なんだかんだ動かすのが重かったり、カーペットで躓いたりしそうだななんて考えてましたが…実際は全くそんなことなくスムーズ。筆者宅は6mm厚のカーペットを敷いていますが、乗り上げる際に傾いて危ない雰囲気もまったくないです。すばらしい。

小物置きに便利な簡易トレーも好みで設置できます。(ぼくはとことんスマートにしたい派なので外しちゃってます)

デバイスのセットアップ手順は完全にAndroidタブレットのそれです。最後に専用リモコンの接続ページが出てくる以外は、素のAndroidといって差し支えないレベル。AndroidTVではないのです。

リモコンは、右上のカーソルっぽいボタンを押すことでモードが切り替わります。テレビのリモコンといえばコレ、という通常のキーパッド操作から、傾きでカーソルを操作するWiiリモコンスタイルにも対応。

あくまでも傾きセンサーであり赤外線じゃないのでWiiほどサクサク直感的に操作することはできませんが、壁際に配置したMEGAPADからソファ、みたいにある程度距離がある位置からの操作ではこのWiiリモコンスタイルがなかなか便利ではあります。

MEGAPAD A32Q7Maxの使用感

というわけで、リビングにMEGAPAD A32Q7Maxを設置。自宅の中で設置場所を変えながらしばらくコンテンツ視聴やアプリを起動してみたので、使用感などまとめていきます。

バッテリー駆動で移動する大画面Android

大前提ですが、一人でエンタメを楽しむためだけに買うものではありません。12万円出すなら65インチミニLEDのチューナーレステレビが買えますし、32インチ4K液晶で良いなら3万円出せば高品質なものが買えてしまいますから。

じゃあこの製品の存在価値は?ということですが、「バッテリー駆動で移動できる大画面Android」に集約されてます。

Panasonicのテレビ視聴も行えるレイアウトフリーテレビや、LGが昨年クラウドファンディングで出したキャスター付きスマートモニターは、いずれも電源コンセントに設置場所が縛られますし、あくまで単なるテレビの延長線上にある製品なので当然スマホアプリなどは動かせません。

それが、MEGAPADなら叶います。コンセントの位置や陽の向きにとらわれずどこにでも動かせて、YouTubeの倍速再生、画面分割による複数同時視聴、Xのライブ配信等々…タブレットで出来ることならなんでも対応できます。スマート家電のAPIを統合させれば家電の操作だってできます。

“画面がある場所に自分が行く”のではなく、“自分がいる場所に画面を連れていける”のは、一度生活に落とし込んだらもう元の固定式には戻れない中毒性、たしかにあります…。画質云々の前に、ここはMEGAPADでしか叶わない優位性です。

「今日はリビング」「夜は寝室」「日中は作業机の横」と、シーンに合わせて役割ごとに移動させ、その場所ごとに自然と用途が切り替わるからこそのMEGAPADです。わが家ではGeminiとの連携で「予定を確認しながら必要な持ち物を整理する」「メールやカレンダー連携前提で予定確認を補助する」みたいな情報ハブ的な意味でも生活動線に完全に溶け込んでいます。

コンテンツ視聴でも画質・音質は上々。

32インチの4K解像度(3840×2160)はかなり迫力あり。タブレットに立派なモニター、それを支えるバッテリーのことを考えれば、文字の鮮明さ、色の再現性ともに十分なレベルです。

VAパネルなので全体的に白がきちんと白く、黒がしっかり黒い、メリハリの効いた発色といった印象。視野角ではIPSパネルに劣ると思っていましたが、真横からの視聴とかでない限り色ムラや反射を感じず、最近のVAパネルはかなり健闘しているなと。

どれだけ大画面、高精細に出力できても、スマートモニター本体から鳴る音がチープだとしたらそれだけで臨場感は半減してしまいますよね。

その点、8W × 4基のクアッドスピーカーは想像以上に良かったです。映画やアニメ、ゲームの音を聴いてみると、迫力はちゃんとありますし、セリフの明瞭さも十分。

部屋全体に音が広がる感じというか「シアターチックな立体感」みたいなものも求めるなら別途外部スピーカーがあった方がもちろん良いですが、せっかくのスマートなMEGAPADにあれこれ外部機器を繋ぎたく無いですよね?その際は普通にBluetooth接続ができるので、お気に入りのワイヤレススピーカーを好きな場所に置いておいて適宜接続するのもいいと思います。

PCのサブディスプレイにも

A32Q7Maxは、HDMI接続に対応しているので、ノートPCとつなげばピボット対応の32インチ4Kサブモニターとして活用できます。で、カメラ(800万画素)もマイクも内蔵してます。

つまり、Zoomなど会議の時だけデスク横に持ってきて、32インチの大画面で相手の顔と共有資料を確認するってことができます。ちなみに下位モデルのProシリーズはカメラとマイクが非搭載なので、モニター単体でWeb会議やビデオ通話を完結させるならMaxシリーズ一択です。

あとデスク横に配置したときに地味に重宝しているのが、ゲームプレイ時。メインモニターの真横にMEGAPADを置いて配信やら攻略サイトを大画面で行き来できるので、ゲームが信じられないくらい捗ってしまう。

攻略サイトってwikiみたいに基本縦長なので小さいスマホだとわりとストレスなんですが、MEGAPADの縦画面表示なら指スクロールで素早く目的の情報にたどり着けるのが最高なのです。

実用的なバッテリー持ち、電源管理はややクセあり?

バッテリー駆動時間は使用するアプリや輝度設定によっても大きく左右されますが、おおむね実用的なレベルといった感じ。映画なら2本、音楽なら10時間は再生できます。加えて90W急速充電にも対応しています。

なら、充電もあっという間だね!……とは残念ながらなりません。まず容量が9500mAhあり、電圧は一般的なスマホの4倍に相当する14.4Vなので、Wh換算だと一般的なスマホの7倍程度のエネルギー容量です。そりゃ時間がかかります。これはまあ仕方ありません。

満充電までの所要時間はスリープ状態でざっくり3.5時間くらい

気になったのはどちらかというと電源構造の部分。

MEGAPADには、主電源のオンオフと、Androidのスリープに相当する操作が別々に存在します。後者はスマホの電源ボタンと同じでスリープ/スタンバイに移行するのですが、主電源の方を落とすと完全に電源供給がシャットアウトされ、電源を入れ直すとAndroidの起動画面から立ち上がる、という若干面倒な仕様です。

ちなみに旧モデルのProシリーズが出た当初、「主電源オフ時に充電ができない」という趣旨のレビューを見た記憶がありますが、主電源を切った状態でもスリープ時と同様に普通に充電が進むのでここはアップデートされたようです。

買い?

コンセプトがそもそも特殊なのでライバルが不在である点は、MEGAPADを選ぶメリットになりえます。現時点では他のバッテリー搭載の類似モニターを出しているメーカーがまだKTCほどの実績がないことを含め、選択肢として希少です。

定価125,800円のこの製品に対して、皆がその価格に見合うバリューを得られるかというとそういう製品ではないのは事実ですが、上記のようなニッチな需要にはこれ以上なく刺さる。タッチパネル搭載でAndroidとバッテリーも載せているという自由度の高さは、先述した使用例以外にも使い途を作れると思います。

それに、よくよく考えれば価格設定も妥当じゃないですか。「32インチ4K」の「タッチ対応」という時点で選択肢はかなり限定されますし、それこそうん十万円する業務用モニターとかの世界ですよ。さらにAndroidシステムにバッテリー、しっかりしたキャスター付きのスタンドまで付いてるわけですから、この価格にも納得感がある、というかむしろお買い得まであるんじゃないかと・・。1年間のメーカー保証も付帯します。

一台で仕事にもエンタメにも活躍する、動く大画面Androidモニター「KTC MEGAPAD A32Q7Max」、気になった方はぜひチェックしてみてください。

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