あの“全部入りロボット掃除機”が正当進化。ECOVACS DEEBOT T10 PLUSレビュー!

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家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。

最近では、水拭き、マッピング機能、自動ゴミ収集、音声操作など”付加価値”を盛り込んだモデルが続々登場しています。

それらトレンド機能をまとめてカバーし、かつ他社の同クラスモデルに比べて清掃時の静音性が高く人気なのがECOVACS(エコバックス)のDEEBOTシリーズ。

昨年、T9+という同シリーズのハイエンドモデルをレビューしましたが、今回、吸引力や障害物検知性能がさらに進化した新機種「DEEBOT T10 PLUS」が登場しました。

掃除が終わったらそのままダストバッグにゴミ捨てしてくれる自動ゴミ収集機能と、水拭きモードを搭載した便利な3-in-1モデルの最新機種。

今回は、ECOVACSさんよりレビュー機会をいただき実際に一週間ほど使ってみたので、使用してみてわかったメリットやデメリットなど詳しく紹介していきます。

目次

ECOVACS DEEBOT T10 PLUSの外観と概要

DEEBOT T10 PLUS」は、ロボット掃除機世界シェア第二位のECOVACS(エコバックス)が販売する、自動ゴミ収集機搭載のロボット掃除機です。

スクロールできます
製品名ECOVACS DEEBOT T10 PLUS
本体寸法353×103.3mm(直径×高さ)
走行方法マッピング走行(最先端D-ToF技術)
掃除タイプ吸引+水拭き
吸引力最大3000Pa
ブラシの数3個(サイドブラシ2個、V字型メインブラシ1個)
自動ゴミ収集
カーペット自動認識
スマートスピーカー
マッピング機能
障害物検知AIVI 3.0(AIと高性能カメラ搭載)
清掃エリアの設定
進入禁止の設定
音声レポート日本語対応
価格139,800円(税込)
スペック詳細

掃除機本体以外の付属品として、充電ステーション、各種交換用パーツ・メンテナンス道具、説明書が同梱。水拭き用のクリーニングモップが最初から3枚ついてきます。

こちらがT10 PLUS本体。DEEBOTシリーズお馴染みの、ホワイトベースで清潔感のある外観となっています。

筐体サイズは、353x353x103.3mmと前モデルからほとんど変わらず、ロボット掃除機の一般的なサイズ感。最小クラスのSwitchBot S1 Plusと比べてもほとんどサイズ差はありません。

左:SwitchBot S1 Plus 右:T10 PLUS

天面には、アプリ上でマッピングデータを生成するためのレーザーセンサーが付いています。

天面の蓋をパカッと開くとダストボックスがが顔を出します。取り外して水洗いも可能。

自動ゴミ収集機能を備える本製品。吸引時は一時的にこのダストボックス内にゴミが溜まり、充電ステーションに戻ったときにダストバッグへ自動でゴミが吸い上げられる仕組みになっています。(詳しくは後述します)

後面には、水拭き用の給水タンクが付いています。正面のトリガーボタン(白い部分)を押すことで着脱可能。

前面には、従来の赤外線センサーにくわえ、120万画素の高性能HDRカメラが内蔵されています。(物体検知の精度については後述)

DEEBOT T10 PLUSの機能性・使用感レビュー

1週間間ほど自宅でDEEBOT T10 PLUSを使ってみたので、ここからは実際に使用して期待以上だったこと、期待を上回らなかったことなど率直に感想をまとめていきたいと思います。

自動ゴミ収集ベースがやっぱり便利

この掃除機の一番の特徴ともいえるのが、自動ゴミ収集機能。

ダストパック(ゴミ収集機)と一体型になっているこちらの充電ステーション。清掃が終わって戻る度に、ロボット掃除機本体に溜まったゴミを自動で吸い上げてくれます。

ゴミ収集機と一体型の充電ステーション

本来、掃除の度に本体内のダストボックスに溜まったゴミを自分で処理する必要があるロボット掃除機ですが、DEEBOT T10 PLUSはこのダストバッグ内になんと最大60日分のゴミを溜めておけるんですよね。

我が家で1年ほど愛用していた先代モデルもこの自動ゴミ収集を搭載していますが、この機能がほんとに革命的。

ロピログ

一度この快適さを知ってしまうともう非搭載モデルには戻れない・・

ゴミ捨て時は紙パックを摘んでそのままゴミ箱にポイするだけなので、手や空気が一切汚れないのもまた嬉しい。

重箱の隅をつつくと、ダストバッグへのゴミ収集時は10秒くらいゴゴゴー!と大きな吸引音がなるので、普通の掃除機と同じく早朝や深夜のゴミ収集は控えた方がよさそうです。(アプリからその都度ゴミ収集だけオフにすることもできます)

コード類まで検知するAI搭載の「AIVI 3.0」

本製品のもう一つの大きな特徴が、AIとカメラによる障害物の検知機能。

120万画素数のHDRカメラと、業界最先端のAIチップによる高性能障害物回避システム「AIVI 3.0」を搭載し、従来機と比べて、約16倍の処理速度で障害物を認識。これまでのロボット掃除機では検知しきれなかった暗い色の家具、シェルフの細い脚なんかもしっかり認識してくれます。

DEEBOTシリーズではお馴染みですが、一般的な赤外線センサーでは検知できないケーブル類もしっかり障害物として認識。掃除の度に床の状態を気にする必要がなく、いつでもサッと起動できるのが楽ちん。

高精度な障害物回避システム(AIVI 3.0)のおかげで家具や壁への衝突を最小限に抑えられるので、外出中に掃除してもらうスタイルでも安心。

たまに壁や障害物に触れることもありますが、クッション機構のバンパーが衝撃を吸収するので、部屋中に”ガンガン”と衝突音が響くことはありません。走行音自体が静か(詳しくは後述)なこともあり、作業中やテレビを観ながらの清掃もストレスフリー。

高性能かつ多彩なアプリ性能

DEEBOT T10 PLUSは、Wi-Fiと専用アプリを連動させることで、スマホから一元管理できます。

連携後のアプリ画面

ECOVACS HOME

ECOVACS HOME

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アプリは2.4GHz帯Wi-Fi対応なので、初期設定時のみスマホも同じ2.4GHzのWi-Fiに接続する必要があります。

本体とアプリを起動すると、D-ToF技術を応用したマッピングシステム「TrueMapping2.0」により瞬時に部屋の間取りや障害物を検知して自動でマップ生成を開始します。

一度マップを生成したら、あとは手元のスマホから掃除状況をリアルタイムで確認可能に。掃除機がたどったルートや、清掃に要した時間、掃除後の記録なんかもこのアプリ内でチェックできます。

清掃設定もすべてこのアプリ内で行います。吸引力や水吹きの水量、清掃予約など細かく設定できるので、その都度状況に合わせたお掃除ができます。

生成したマップは、3Dで立体表示にすることも可能。3D表示にするとセンサーが部屋の中をどう捉えているのかがわかって面白いですね。

さらに、DEEBOT T10 PLUSはエコバックス社独自の音声アシスタント「YIKO(イコ)」にも対応。

この機能がなかなか便利で、スマートスピーカーを使わずに「OK YIKO(オーケー、イコ)掃除して」と話しかけることで起動できます。

そのほか、部分清掃や、充電、一時停止などもYIKOの音声アシスタントで操作可能。もちろん従来のようにAmazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーとの連動にも対応しています。

部分的にエリア除外することも

マップ画面から、部屋の中の特定のエリアを部分的に除外できるT10 PLUS。設定方法も簡単で、除外したいエリアをタップして登録するだけ。

エリア除外も簡単ワンタップ


僕は念のためコンセントタップの周りをエリア指定で除外しています。前述のとおりコード類もセンサーで自動回避してくれますが、常に場所が決まっているものであれば予め除外しておくと安心ですね。

個別で掃除したい畳スペースなんかも、サクッとエリア除外。

除外エリアもセンサーでしっかり認識

逆にエリアを指定して一部分をピンポイントで清掃することももちろん可能。キッチンで粉をばらまいてしまった…なんてときも手動の掃除機と同じ要領で掃除できるのがいいですね。

最大3000Paのゴミ吸引+水拭きの2WAY

センサーやマッピング性能だけでなく清掃性能もハイエンドクラスのDEEBOT T10 PLUSは、最大3000Paと高い吸引力を実現しています。

本体背面には2つのエッジクリーニングブラシをそなえ、壁際やカーペットに溜まった微細なホコリまで隈なく取り除くことができます。

中央にも取り外し式のブラシが付き、ここで細かいゴミや髪の毛をしっかり絡めとります。

また、カーペットに乗り上げると自動で吸引力が最大になる「カーペットモード」にも対応。清掃音が気になる場合は、アプリからカーペット自動認識センサーをオフにすることも可能です。

吸引にくわえて、水拭きモードを兼ねる本製品。毎分最大600回で振動する水拭きモップ「OZMO PRO 3.0」をそなえ、最大480回だった前モデルT9+に比べてより強力な水拭きが可能になっています。

また、オズモモップシステムを採用する本製品は、一度に吸引と水拭きを同時に行うことができます。もちろんそれぞれ個別での運転も可能。

水拭きする際は、給水タンクに水を入れて、付属のクリーニングモップを取り付ければ、あとはアプリから起動するだけ。掃除中の水分量やパワーもその都度細かく設定できます。

一通り清掃した後のモップを見てみると、吸引だけでは取りきれない汚れがしっかり除去できていました。

ロピログ

床が水浸しになることなく程よい水分量で拭き掃除してくれます!

クリーニングモップは使い捨て式ですが、洗って再利用できるので、通常の家庭用途であれば4〜5回は繰り返し使えるかなといった感じですね。3枚付属するので、少なくとも10回分は付属分のモップで水拭きができます。

”エアフレッシュナー”で部屋中いい香りに

DEEBOT T10 PLUSには、付属品としてカプセル式の芳香剤(エアフレッシュナー)が同梱します。

そう、なんとフレグランス機能まで搭載している本製品。このカプセルを掃除機本体にセットすることで、掃除しながら部屋全体に香りを振りまいてくれるんです・・!

使用時は、水拭きタンクを取り外して別カートリッジに付け替える仕様なので、水拭きとの併用はできませんが、吸引+フレグランスの組み合わせで使用できます。

我が家では、外出中に水拭き、自宅にいる時にフレグランスといった感じで使い分けています。掃除の度に家中さわやかな香りが充満するのが最高…。

ちなみに、香りはワイルドブルーベル、ベルガモット&ラベンダー、キューカンバー&オークの3種類あり、その内ワイルドブルーベルのカプセルが一つ同梱。

1個当たりの有効期限は最大約60日とのことなので、2ヶ月間は付属のワイルドブルーベルをお試し感覚で使うことができます。

吸引力アップも静音性は維持

前述のとおり、充電ステーションのゴミ収集機への吸引音こそ騒音ですが、運転時の清掃音自体は驚くほど静音なT10 PLUS。

メーカー公称値の騒音レベルは最大66dB(ノーマルモード時)と記載されていますが、実際に標準モードの清掃中の動作音を測定したところ、55〜60dB前後でした。吸引力を最大にしても70dB(オフィスや室内での会話レベル)以下だったので、静音性は非常に優れているといえます。

ノーマルモード時の騒音値

中でも静音性で頭一つ抜けているSwitchBot S1 Plusと比べるとやや騒音値は高いですが、実際にしばらく使ってみた体感としては正直そこまで大きな差を感じませんでした。

それこそ静音モードなら作業中でもまったく気にならないくらい静かですし、マンションでも下の階への振動や騒音を気にせず使えるのがやっぱり気楽でいいですね。

ECOVACS DEEBOT T10 PLUSレビュー|まとめ

ここが良い
ここが残念
  • 掃除後のゴミ捨ても”全自動化”
  • 安心して掃除を任せられる強力吸引
  • 部分清掃、部分除外も簡単
  • 3D物体検知でコード類も回避
  • 動作音が静か
  • 自動ごみ収集の吸引音は騒音

今回は、ECOVACSの最新ロボット掃除機「DEEBOT T10 PLUS」のレビューでした。

自動ゴミ収集、水拭き、マッピング機能、AI・カメラ機能、音声操作、エリア除外設定と、今ロボット掃除機に求められる機能”全部入り”で、同スペックの他社製品に比べて手が出しやすい価格設定が魅力のDEEBOT T10 PLUS。ゴミ捨てまで完全自動化できるロボット掃除機をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

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