初号機の革命。DJI初のロボット掃除機『ROMO P』が出色の完成度だった。

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新基準にして、終着点。

ロボット掃除機の世界には、性能で驚かれるモデルもあれば、デザインで惚れ惚れさせられるものもあります。けれど、その両方をここまでハイクオリティに融合させた一台は、これまで存在しなかったかもしれません。

それが、DJI初のロボット掃除機「DJI ROMO P」です。

ドローンメーカーの最先端テクノロジーから生み出された先進的な機能群。そして、他で見たことのないフルスケルトン。見た目に美しく、使って驚き、暮らしを変える。そんな「圧倒的な一台」が新居にやって来ました。

目次

DJI ROMO P

「DJI ROMO P」は、DJIのセンサー技術を活かしたロボット掃除機。水拭きモップ、自動ゴミ回収などを備えたオールインワンなモデル。主な特徴は以下の通りです。

  • 25,000Paの強力吸引力
  • デュアル魚眼センサー + LiDARによる高精度な障害物回避
  • 約60日間お手入れ不要
  • 加圧式のモップ搭載で雑巾掛けに匹敵する水拭き
  • 毛絡み防止構造でブラシのメンテナンスが不要
  • ステーションへのゴミ集塵時の騒音を80%カット
  • 唯一無二のスケルトンデザイン

ロボット掃除機本体は、幅 351 mm × 奥行き 351 mm × 高さ 98 mmというコンパクトなサイズで、家具の下や狭いすき間にもスムーズに入り込める設計です。重量は約4.4kgと軽めで、持ち運びや位置の移動も比較的ラクにできます。

セットで付属する全自動クリーニングステーションのサイズは、幅 453 mm × 奥行き 425 mm × 高さ 440 mm。重量は約10kg。他社の全部入りモデル同様にそれなりの設置スペースは必要ですが、スペックに対してコンパクトに抑えられています。

そして何といってもこの見た目ですよ。掃除機、ステーションともになんと全面スケルトン。めっちゃ攻めてます。

まさか透明ガジェットのノリをロボット掃除機にまで持ってくるとは…。ロボット掃除機といえば白か黒だろうという常識を初代機から大胆に覆してしまうDJIさん恐るべし。

ドックの内部構造まで全部丸見え。

ゴツゴツ角張った形状ではなく、なだらかなアールを帯びたフォルムが個人的に好きですね。スケルトンが悪目立ちする、みたいなことはなく、思った以上に生活空間に溶け込んでくれました。

Harman Kardonのスピーカーを思い出したのは僕だけじゃないはず

もちろん好みでしょうが、ロボット掃除機史上最高峰のビルドクオリティではないでしょうか。もちろん商品画像を見た上でロマンを感じたからROMO Pをお迎えしたわけですが、実機を見てもドックのディテールふくめ個人的にはそれぐらい刺さりました。

というわけで、実際に3LDKの我が家の自宅リビングにROMO Pを設置。スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングを済ませたら、すぐに掃除を始められます。

「吸い残し」とは無縁の圧倒的ゴミ吸引

決してデザイン全振りというわけではありません。同価格帯のモデルだと一般的に18,000Pa程度あればかなり強力な部類ですが、ROMO Pの吸引力はなんと25,000 Pa。カーペットの奥の細かなホコリやゴミはもちろん、砂埃などの床のザラつきまで根こそぎ取り除いてくれるので、どんな床環境だろうと安心して任せられます。

9枚刃金属ファン+高性能モーターにより毎秒最大20Lの風量を実現

掃除が完了したら、回収したゴミをドック内で集塵、モップ洗浄〜乾燥まで全自動で行ってくれます。これの何が素晴らしいって、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ衛生面で常に清潔を保てるんですよね。

で、約2.4Lの大容量ステーションに約60日分のゴミを溜めておけます。つまり、長期間使うにあたって僕らが手を動かすことといえば、年に5、6回このステーション内のダストパックを交換することだけ。(水拭きモード使用時は汚水・清水タンクの交換も)

それから革新的なのが、真ん中で2つに分かれるローラーブラシ。

1本ローラーでは髪の毛などの長いものが絡まってしまうところ、真ん中が分断されていることで、絡んだ髪の毛を真ん中に寄せていき、そこで吸い込むという構造になっています。絡まりにくく、かつしっかり吸引できるというのが最大の強みです。

上記は実際に1週間ほど稼働したブラシ写真ですが、“絡まり軽減”の触れ込みどおりみごとに毛髪が絡まりません…。ステーション内に汚れが溜まっているような不快感もないですし、メンテナンスの手間も最小限になって気持ち的にもかなり負担が減ります。個人的には、この機能だけを見てもROMO Pをお迎えする価値があるなと感じるほど。

“雑巾がけに匹敵”するパワフルな水拭き

ロボット掃除機の拭きモードなんて、少しばかり湿ったモップが床を撫でるだけでしょ…?なんて思っていましたが、年々進化が進むにつれそんな感覚もひと昔前のものになってきています。

加圧式のデュアル回転モップを採用するROMO Pは、雑巾掛けのように「押して拭く」水拭きが可能。床にこびりついた皮脂汚れや、キッチン周りの油ハネなんかもガッツリと拭き切るんです。また、カーペットを感知するとモップが自動で持ち上がるので、濡らしてしまうこともありません。

掃除機内の自動洗浄、乾燥で常に清潔なモップブラシ

凄いのがこのモップ、最大4.5cmまで伸縮し壁のキワッキワまで隈なく当ててくれます。

そして、清掃後のモップは約60℃で温水洗浄され、乾燥までステーション内で自動完結。これだけの温度なので、モップが拭き取った皮脂やタンパク質汚れもしっかり除去してくれます。清掃時、停止時に関わらず床に面するモップが常に清潔な状態で保たれる(しかも人の手を一切介すことなく)のはこの上なく快適です。

これにより「次第にモップ側に汚れが溜まってきて清掃効果が弱まっていく、というかむしろ汚れを付着させてしまう」みたいな従来の水拭きモードの欠点も克服しているROMO P。

停止中の衛生面もこの機能の有無では雲泥の差、というわけです。

さらに、汚水タンクには消臭モジュールを搭載しているので、ステーション内のタンクのニオイまで除去してくれるという至れり尽くせりぶり。たかがニオイとあなどるなかれ、夏場は特に気になりますし、そもそもリビングからニオイがするというのはちょっとね・・。掃除に直結しない要素でも一切の妥協がありません。

センサー精度に活きるDJIのセンシング技術

出かけている間に掃除を任せたいけど、障害物にぶつかって止まってしまうことがあるのではないか…?

この点も、ROMO Pは対応力抜群です。

まず段差。ドアのレールや敷居など、最大2.5 cmの段差を踏破できます。底面の赤外線センサーが段差を検知するとグイっと乗り上げます。

さらに、ドローンで培われた世界最高峰の認識技術を踏襲するROMO P。

デュアル魚眼ビジョンセンサーと広角LiDARセンサーを使って障害物を検知し、それらをAIがリアルタイムに統合しながら床にあるものが何であるかまで識別できます。

つまり? そう、床のお片付けも最低限で許されるやつ。

まあ、片付けた方が確実っちゃ確実ですけど、片付け忘れたコードに突っ込んで絡まって動けなくなる…。みたいなトラブルが起こりにくいのはありがたいですね。暗闇や家具の下もLEDライトで照らしながら進むので、お出かけ中の締め切った部屋でも検知の精度と回避力が落ちてしまう心配はナシ。

行く手を阻む段差はパワーで乗り越え、障害物はスラリと回避。「ウチは段差やモノが多いからなあ」と諦めていた家庭でも、ロボット掃除機を選べるようになったわけですね。

ゴミ吸引モデルの唯一の弱点もクリア

25,000Paというハイパワーながら、静音性に配慮されているのも重大トピック。

運転音のデシベル値はおおむね50〜55dB前後(吸引&モップモード時)で、これは一般的な会話と同じかやや静かなレベル。そのため、日中の在宅時間はもちろん、夜間や早朝でも使いやすいというのが長期間使用する上でありがたいポイントです。

で、多くのロボット掃除機で大きな騒音源といえば、掃除完了後のステーション内へのゴミ集塵時。

DJIは、この課題に対して長いマフラーダクトとマフラー室を備えた3段階の防音システムというアプローチをとっています。従来モデルに比べて、ゴミ集塵時のノイズを約80%カットできているのだそう。

筆者は仕事柄これまでに数十台のゴミ吸引式のロボット掃除機を試してきましたが、ゴミ集塵音の静音性という点ではたしかに群を抜いています。それこそテレワーク中にデスク脇で集塵が始まってもほとんど気にならないレベル。

ロボット掃除機を迎えるにあたって「静かさ」が大事という家庭にとってはこれ以上ない選択肢になるのではないでしょうか。

初号機の革命

文字どおり「掃除のすべて」を任せられる新世代ロボット掃除機DJI ROMO P。

一般的に企業が新しい分野へ参入する際、まずはシンプルなところからスモールスタートするのがセオリーのはず。しかし、DJIが最初に投入したロボット掃除機は自動ゴミ収集や温水洗浄ドックを完備したフルモデル。

見てのとおり内部の構造が丸見えなので、中身までキレイに合理的に作らないと格好がつかないわけですが、なおもスケルトンで統一してしまうところに内部設計ふくめ自信が垣間見えるなと・・。

直販価格で198,000円と価格もプレミアムなのですが、「掃除機が通った場所=キレイになった」としてしまうのに違和感を抱いている人は、このタイミングで検討する価値は十分あると思います。

キレイがわからないロボットよりも、キレイがわかるロボットの方が、仕上がりの平均点は確実に上がるはずですから。

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