電動昇降デスクってすごいポピュラーになったじゃないですか。ここ数年、自宅の作業環境に導入を検討している人も多いと思います。
僕自信、通勤時代からスタンディングデスクを使ってるのですが、スタンディングワークは本当におすすめ。個人差あると思いますが、集中力や生産性みたいなものに雲泥の差が出ると信じてやまないです(少なくとも座りっぱなしより断然健康リスクは回避できるはず)。
そんな電動昇降デスクですが、実はあの「KANADEMONO(かなでもの)」にもあるんですよ。

KANADEMONOというと「1cm単位のサイズオーダー」が神がかっていて、どのインテリアも工芸品かのような美しい佇まいとあって僕らデスク好きにとってもたまらないブランド。
なんとこの度、そんなKANADEMONOさんから新居にどうぞということで電動昇降デスクを送っていただき、実際に1ヶ月ほど使ってみました(ありがとうございます…!)。というわけで、普段愛用しているFLEXISPOTとも比較しながら使用感など紹介しいきます。
昇降デスクを検討している人はぜひ参考にしてください。
極限まで無駄を削ぎ落とした組み立て工程

「昇降デスクといえばFLEXISPOT」というイメージが強い中で、まずKANADEMONOならではの良さがひとつ。それは組み立てが驚くほど簡単であること。

昇降脚に、デンマークのLINAK(リナック)というメーカーのものを採用しているのですが、およそ30年前に世界で初めてデスク用の電動昇降装置を発売したといわれる老舗メーカーなのだそう。で、この組み立て構造が本当によく考えられてます。

普通はビス止めが必要な重たい脚のパーツが、ガシャンとはめ込むだけのワンアクションで取り付けられます。

また、天板にはあらかじめ鬼目ナットが仕込まれた状態なので、穴あけ云々の工程も一切なし。位置を合わせてビス止めするだけです。

唯一コントローラーだけ自分で穴あけが必要なのですが、せっかく美しい天板なのでなるべく余計なキズはつけたくないってことで、今回は鬼ピタを使って設置。コントローラー自体が小さく、軽いのもあってガッチリ固定できました。

組み立てにかかった時間は15分ほど。パーツの取り出しや梱包材の処分込みにしても、30分かからない程度の時間で終えられます。天板と脚を別で用意する場合はとてもそんな時間ではできないですからね。
あとは昇降脚自体の重さが約17Kgしかないというのも、LINAK製の特徴。

まあ17kgでも重いんですけど、FLEXISPOTのものだとモデルにもよりますが30kgとか普通に超えますからね。それに比べるとはるかに軽いです。組み立て時はもちろん、後の配置替えのしやすさを考えると軽けりゃ軽いほどありがたいですよね。
そんなわけで、電動昇降デスクに馴染みがない人、そもそもDIYが苦手という人でも比較的扱いやすいというのがKANADEMONOの電動昇降デスクの大きな特徴です。
まあ電動ドライバーぐらいは用意しておくとラクですが、半分はただはめ込むだけの作業です。文字通り「組み立て」って感じで、身構えていた人はおそらく拍子抜けすると思います。

居住空間に溶け込む洗練された佇まい
というわけで、実際に1ヶ月ほど夫婦共用のデスクとして使ってみました。基本的に最高なのですが、まず何といってもこの見た目です。

LINAKの昇降脚は他社メーカーに比べて細身ということもあり、全体的にずいぶんとスッキリとした印象です。昇降デスクの機械っぽさみたいなものが最小限で、ごく一般的なワークデスクのようなスマートな存在感。

ホームオフィス・リモートワーク用にちょうどよいデスクを探す中で、昇降式というと、居住スペースに置くにはハードルが高いと感じている人も多いと思います。その点、KANADEMONOは自宅に配置しても比較的圧迫感少なく溶け込んでくれるというのが良さです。
天然木天板 × アイアン脚の組み合わせは、ながめてるだけどうっとりしてしまいます。

使用前の懸念点として、脚が細い分スタンディング状態時の揺れが気になっていたところですが、天板をゆすると少なからず揺れるには揺れます。といっても普段使っているFLEXISPOTに比べて特段グラグラ揺れるみたいなことはなく、昇降デスクなりの使用感って感じです。もちろんキーボードの打鍵程度で揺れることはないので、デスクワークでも安定して使えます。

あと、天板の素材・カラーのバリエーションが豊富なのもKANADEMONOの魅力です。僕は今回、無垢材のホワイトオーク(140cm × 70cm)を選んだのですが、そのほか杉無垢材のタイプや、ラバーウッド、ファニチャーリノリウムなどあらゆる組み合わせのものが選択できます(時期によって取り扱いがないものもあります)。

そして他社モデル同様に、昇降脚はホワイトとブラックの2種類から選べます。天板のバリエーションだけで50種類以上あるので、全部で100パターン以上の組み合わせから選べるということに(こんなに選択肢が豊富な昇降デスクは他じゃまずないですよね)。

スペックも妥協なし。メモリーは3つまで
続いて機能面。20年以上の実績がある老舗メーカーの電動昇降脚ということで当然なのでしょうが、電動昇降に求められる基本機能はすべてカバーしていると考えて問題ないです。

耐荷重130kg、障害物検知、複数のメモリー機能など、そこ欲しいよねという機能は揃ってます。FLEXISPOTの一部モデルのようにコントローラーにUSBポートがついていたり、障害物検知の感度設定ができたりみたいな予備機能はないにしろ、基本となる性能はFLEXISPOTの上位モデルと同等以上と考えて大丈夫です。
で、個人的に機能周りで気に入っている部分が、下方向への可動範囲。天板込み63cmまで下がるのでかなり低い位置まで下げられます。

一口に座り姿勢といってもキーボードを打つとき、書き物するとき、読書するとき、工作するとき、快適な姿勢って微妙に違うじゃないですか。そうした座り作業時もドンピシャの高さに設定できるというのが最高です。

3つの高さをメモリー保存できるので、僕は立ち姿勢、タイピングするとき、書き物するときそれぞれの快適な高さを保存して使い分けています。
最後に駆動音について。これだけ細い昇降脚なのだから、さぞ昇降音も静かなのだろう、なんて期待していましたが、ぶっちゃけここはFLEXISPOTと大きくは変わらないですね。

深夜の静かな部屋で動かしたときに隣の部屋で寝ている家族を起こす、みたいなことはもちろんないですが、他社製に比べて特別静かということはありませんでした。
操作周りは使い勝手より安全性優先?
組み立てやすさ、見た目、基本となる機能、いずれも素晴らしいのですが、ここは完全に好みが分かれるだろうという要素が一つあります。
それは、コントローラーのメモリー機能。
先述のとおり、好みの高さを記憶させるってことは問題なくできるんです。ただ、FLEXISPOTのようにワンタッチで設定した高さに自動で昇降してくれるわけではなく、その高さになるまでボタンを長押しし続けなければダメなタイプ。

それこそ3つの高さを細かく使い分ける人からすると、結構日々の使い勝手に影響してしまう部分だと思います。
もちろん何か危険なことがあったときにボタンを離せば昇降がストップするので、安全面という観点でみると一概にデメリットともいえないのですが、まあ個人的にはFLEXISPOTのようにワンタッチ操作に対応していたら使い勝手上いうことなかったかなと思いますね。

ただ、最近のFLEXISPOTのようなタッチパネル操作ではなく、物理ボタン式を採用しているのはありがたいです。体がコントローラーに当たっても誤って昇降することはないですし、慣れればノールックで操作できます。
より快適性を上げるために
いくら脚が軽いといっても天板と合わせた総重量は30kgを超えるので、一度場所を決めたらそこから動かすのは簡単じゃありません。そこでおすすめなのが、別売のキャスターの設置です。

普段使っているFLEXISPOTでもキャスターを取り付けているのですが、これの何がいいかというと、まず掃除や配置替えが劇的にラクになります。
そしてシンプルに気分転換になります。同じ景色で作業してるとだんだん飽きてくるってこともあるじゃないですか。そういうとき、向きや配置をちょっと変えるだけで思考がクリアになったりするんですよ。キャスターがあればそれが簡単にできます。

なんですが、公式サイトのキャスターのページを見てみると対応モデルのなかに電動昇降脚は含まれていないんですよね。つまり、昇降脚へのキャスター設置は完全に自己責任になるということなので、その点だけご留意ください。
実際にキャスターを設置して1ヶ月使ってみたところ、動きは滑らかですし、フローリングにダメージがいく様子もないので引き続きこの運用でいこうかなと。先述の通り、天板の最低位置が低いおあかげで、座り姿勢時にキャスターぶん高さが出過ぎてしまう、みたいなことも僕の場合はないですね。

もしこのあたりが気になる人は、多少動きの滑らかさは落ちますがカグスベールなどで代用するのもアリだと思います。
たしかに価格は高いけど・・

天板と脚のセットで送料込み約12万円〜と他社の定番のものに比べて圧倒的に高価ではありますが、機能面、素材、拘り抜かれた製法、全部ひっくるめてちゃんとそれだけの価値があります。まちがっても「あれ、なんか思ってたものと違うな・・」みたいなことにはならないはず。やっぱりこの雰囲気は別格です。
単に上下するデスクってことではなく、ツールとして「所有する喜び」を味わえるKANADEMONOの電動昇降デスク。長く使えるこだわりの一台を迎えたいという人はぜひ選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
あと、KANADEMONOは昇降デスクや天板に限らずプロダクデザインが素晴らしいので他のアイテムもぜひチェックしてみてください。




