基本は在宅ワーク、ときどき街のカフェやコワーキングへ。それが僕の日頃のワークスタイルです。1日の大半をPCに向かって過ごすなかで、イヤホンはBGMを流すだけでなく、オンライン会議や通話にも欠かせないパートナー。
そんな日常で手放せないのが、軽いつけ心地で周囲の環境音もしっかり把握できる“耳を塞がないイヤホン”。このブログでも何度か紹介してきました。
ソニーやJBL、ゼンハイザーといった主要メーカーの相次ぐリリースも手伝って、ここ数年でオープンイヤー型イヤホンがすっかり市民権を得てきた印象です。今回紹介する「Shokz OpenFit Air 2」も、当然のようにオープンイヤータイプ。そしてお値段もリーズナブル。
実際に仕事用のメインイヤホンとして1週間じっくり使ってみたので、ファーストインプレッションをお届けします。
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羽のように軽く、日常に溶け込む「OpenFit Air 2」
Shokzといえば、骨伝導イヤホンのイメージが強い方も多いと思うのですが、近年は空気伝導技術を採用した、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンを多数手がけています。そして新たに登場したのが、イヤーフック型ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「OpenFit Air 2」。

まず驚くのが、装着感の軽さ。前モデルの8.7gから約17%減という数字のとおり、とにかく軽い。

試しに朝から夕方まで5〜6時間ほど着けっぱなしにしてみましたが、イヤーフック型にありがちな耳の付け根の痛みはほぼゼロ。スピーカー部が耳穴のほうを向いて収まるため、フック全体で軽く引っ掛けているだけで位置がピタッと決まります。
極細0.75mmのニッケルチタン合金製フレームを採用した人間工学イヤーフックと、耳に向けて30°の角度がつけられたスピーカーモジュールにより、耳を塞がない通気性と激しい動きでもズレない安定したフィット感を両立。実際に走ったりジャンプしたり、首をブンブン振ってみても耳からズレ落ちる気配はありません。IP55の防塵防水仕様もあり、ワークアウトだろうと雨の日だろうと気兼ねなく使えます。

操作部がタッチセンサーから感圧式ボタンに変わったのも、見逃せないポイント。フック上部をつまむように押し込むと、カチッとしたクリック感が指先に返ってくる仕組みです。タッチセンサーにありがちな髪を触ったときの誤作動とも無縁なので、この点もかなり実用的だなあと。

さらに、左右別々に押し込みの感度まで変えられるので、利き手側だけ軽めにする、なんて細かい調整もできちゃいます。長押しで音量調整も完結するため、スマホを取り出す回数はぐっと減りました。
オープンイヤーとは思えない緻密なサウンド
一方で、オープンイヤー型における構造的弱点といえば、やはり“低域不足”が挙げられるわけですが、そこはさすが不動のロングセラーモデルの進化版。イヤーフック型特有のスカスカ感のようなものは一切なく、カナル型で聴いている感覚に限りなく近い、高密度かつパワフルな音で鳴らしてくれます。

搭載された11.8ミリのドライバー2つは、独自の球面音響設計「Bassphere」によって16ミリシングルドライバー相当の音を出力。このおかげで、特に低音が大変いいのです。初代機を試した際も“カナル型のような緻密なサウンド”だと感じましたが、その緻密さが増し、各帯域の分離感や輪郭のシャープさにさらに磨きがかかっていると感じます。
iPhone 18 ProとのAAC接続で聴いた第一印象は、ながら聴き用とは思えないほど輪郭がくっきりした音。シンバルやアコギの高域がシャリッと抜けてきて、コスパ重視のイヤーフック型にありがちな「こもり感」もほとんど感じず、ボーカルも埋もれずにしっかり前へ出てくれる。会議の声やポッドキャストもすこぶる聞き取りやすい。

さすがにEDMの深いベースには物足りなさを感じましたが、「もっと厚みが欲しい」となれば、アプリから低音強調のプリセットを選ぶだけでグッとノリが良くなります。また、騒がしい環境だと低音が環境音に埋もれて聴こえにくくなることがあるので、その場合はイコライザーを使って低音を増やしてあげると、バランスを大きく崩さずに環境音に負けない低音を出すことができます。

それから、オープンイヤー型で大事になる「音漏れ対策」も万全。
電車内やカフェ程度なら、周りの目を気にするシーンはまずありません。このあたりは、逆位相の音波を使って音を耳へ正確に導く「DirectPitch」テクノロジーが明確に活きています。個人的に、音量を絞っても低音の量感やボーカルの抜けが痩せないというのが最大のアプデだと思ってます。「周囲が気になる場所では音量を下げる」というシンプルな音漏れ対策がしやすいのはオープンイヤー型ではかなり強みだなと。
仕事のお供にとどまらず、ポッドキャストを聞き流しながらゆるゆると身支度をするのが朝の日課ですが、つけっぱなしでいてもバッテリーがしっかり持つのはありがたいところ。最大8時間(ケースを含めれば最大約36時間)の駆動時間があるので、そのまま外出、となっても安心(たまに充電を忘れてしまっても、10分の急速充電で3時間使える)。あとはワイヤレス充電対応なら言うことなかった…!

通話まわりは、デュアルマイク+AIノイズリダクションの組み合わせ。オンライン会議で1時間ほど使ってみても、声がこもらずに届いていたようで、相手から聞き返される場面はありませんでした。キーボードのタイピング音や背後の生活音も抑えられていて、在宅の仕事用としても頼もしい。
現行イヤーフック型イヤホンのコスパ王?

仕事目線でありがたかったのが、マルチポイントの使い勝手。iPhoneとMacにつないでおけば、BGMを流したままでも会議の音声に自然と切り替わってくれます。挙動はスムーズですし、“後から再生した側”が優先されるわかりやすい仕様で、迷うこともなし。
とはいえ気になる点も。ワイヤレス充電に慣れた身からするとやはり欲しかったなあと。あとは装着検知がないため、外しても再生が止まらず机の上で音楽が鳴りっぱなし……なんてことも何度かありました(まあ自分のうっかりなのですが)。
オープンイヤー型がトレンド化してライバルが増えているだけに、評価のハードルも上がります。上がりますけど、その中でもやっぱりShokz製品は良い。装着感よし、音よし、機動力よし。これだけそろって価格は19,880円と、ハイエンドモデルに手を伸ばす前のちょうどいい落としどころに収まっているなと。
作業のお供に1日中イヤホンを着けっぱなしにしたい人、家事や運動のあいだも音楽を手放したくない人、耳にはさむイヤーカフ型が合わなかった人。そんな人は、ぜひ「Shokz OpenFit Air 2」を検討してみてはいかがでしょうか。

