家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。今ではエントリーモデルからハイエンドまで、幅広い選択肢からニーズに沿ったロボットをお迎えできるようになりました。
そんな近年のロボット掃除機市場の中でも、最上モデルの価格設定ながら多くの支持を集めているのが「Narwal(ナーワル)社」のロボット掃除機。
ゴミの自動吸引や水拭きはもちろん、モップの洗浄・乾燥まで自動化してくれる「Narwal Freo」を以前紹介しましたが、さらに機能をアップデートして帰ってきた新型「Narwal Freo X Ultra」。さっそく自宅に設置してみたので、「完全自動」と呼びたくなるほどのその実力をお伝えしていきましょう。
そもそも「ナーワル」って何者?
知らない人も多いと思うので、「ナーワル」について簡単に説明しておきます。ナーワル社は2016年に中国で設立されたテックカンパニーで、技術チームには元HUAWEIやDJI、マイクロソフト出身の精鋭メンバーがそろっているのだそう。
そのナーワル社が、日本のニーズに向けて開発したのが、水拭き掃除にも対応する2 in 1のロボット掃除機「Narwal Freo」です。
曲線で設計された美しいステーションの佇まいはもとより、他モデルと一線を画するのは「賢さ」。レーザーセンサーによる高精度なマッピングをはじめ、間取りに最適化したルートでの効率的な清掃、床の汚れレベルを自動で判別したりと、まさに「ハイエンド」と呼ぶに相応しい最新技術が詰まっています。
そんな、人間のごとく自ら「考えて」行動できるNarwal Freoですが、新機種になって従来機からどれぐらい進化したのでしょうか。
新しい「Narwal Freo X Ultra」どんな掃除機?
5月17日に発売されたばかりの新型ロボット掃除機「Narwal Freo X Ultra」。前モデルのNarwal Freoの良さをそのままに、さらなる高性能化を実現しています。以下、前モデルとのスペック比較です。
製品名 | (新)Freo X Ultra | (旧)Freo |
---|---|---|
本体サイズ | 350 × 350 × 107mm | 350 × 351.5 × 106mm |
ステーションサイズ | 415 × 370 × 434mm | 415 × 370 × 435mm |
ダストボックス/バッグ容量 保管サイズ | 800mL/1L(使い捨て) ゴミ圧縮機能あり | 480ml |
ダストボックス・バッグ 乾燥・除菌機能 | ◯ | × |
ブラシ | 「絡まりゼロ」フローティングブラシ | ゴム&毛ブラシ |
吸引力 | 8,200Pa | 3,000Pa |
AI清掃機能 (DirtSense テクノロジー) | DirtSense 2.0 汚れの自動検知・エリア判別 | DirtSense 1.0 汚れの自動検知 |
モップ圧力 | 最大12N | 最大12N |
障害物検知センサー | トリプルレーザーセンサー | 赤外線センサー |
温度感知センサー | ◯ | × |
カーペットセンサー | ◯ | ◯ |
タッチパネル | ◯ | ◯ |
主な進化点は、吸引力が3,000Pa→8,200Paと倍以上強力なったこと、トリプルレーザーセンサーの採用でより賢く障害物を避けられるようになったこと。さらに、「絡まりゼロ」のフローティングブラシを新採用しているところ。
実際に自宅リビングにNarwal Freo X Ultraを設置してみました。スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングと、水や付属洗剤のセットを済ませたら、すぐに掃除を開始できます。
数種類ある掃除モードですが、我が家では全てをNarwal Freo X Ultra任せにする「Freoモード」を選択。そのときの状況に合った適切な掃除方法で稼働してくれるスマートモード的な機能ですが、このモードが優秀なんですよ。汚れレベルを感知して自動でモップの加圧や水分量を調整してくれるので、その都度細かい設定をあれこれ考えることなく、いつでも最適化された清掃ができます。
掃除後は、ゴミ吸引はもちろんモップ洗浄〜乾燥まで全自動で行ってくれます。汚れたモップはクリーニングベース内でそのまま洗浄・乾燥されるので、交換時以外でモップに触れる必要が一切ありません。
そして、充電ステーションでもう一つ注目したいのが、天面に内蔵されている円形タッチディスプレイ。
この画面上で、本体の充電状況のチェックや各種設定が完結。スマホが手元にないときも、ここからワンタッチで掃除モードの切替え&起動できるのがホントに便利。(全ロボット掃除機に標準装備してほしい。。)
フローティングブラシ採用で「絡まりゼロ」を実現
掃除の自動化とはいえ、ロボット掃除機を使うにあたって本来絶対に手作業が必要になるのが、回転ブラシに絡まった毛髪の処理。ですが、業界初の単端回転式の「絡まりゼロブラシ」を採用するNarwal Freo X Ultraは、なんとこの問題さえも克服。
ほかでは見たことのないスクリュー形状が特徴的なこちらのブラシ。従来の、軸を左右両端で固定する仕組みではなく、片側の軸だけでブラシを回転させる構造になっています。ブラシ自体もゴミを片側に寄せるような形になっていることからも、髪の毛や糸状ゴミの絡まりを限りなく減らしてくれるのだそう。
上記は実際に1週間稼働したブラシ写真ですが、“絡まりゼロ“の触れ込みどおり、みごとに毛髪が絡まりません。。常にステーションで汚れが溜まっている不快感が無くなっただけでなく、気持ち的にも負担が減って掃除がさらにラクになった実感があります。個人的には、この機能だけでもNarwal Freo X Ultraを導入する価値があるなと感じるほど。
本体でゴミ圧縮!7週間以上ゴミ捨て不要
もう一つNarwal Freo X Ultraの革新的な新機能が、「本体ゴミ圧縮&乾燥」と「使い捨てダストボックス」です。
本体天面の蓋をパカッと開くと、使い捨てのダストバッグが収納できるスペースがあります。本来ダストボックスが格納されている部分ですね。
で、このダストバッグ、自動でゴミを圧縮し、さらにゴミに対する乾燥(送風)まで行います。
これの何が凄いかというと、「ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ、衛生面で常に清潔」というのがまず大きなメリット。そして、ステーション内への自動吸引が不要になるぶん、掃除した後のゴミ収集のような騒音が出ないという利点もあります。
さらに、溜まっていくゴミのカサ自体が減るので、従来以上に限界容量までゴミを溜め込むことができるのも大きな進化点。(公式では7週間以上交換不要と明記されています。)ダストバッグ自体がそもそも使い捨てなので、水洗いなど定期的なメンテナンスも必要ナシ。
一度使ったら手放せない、新世代ロボット掃除機
「掃除のすべて」を任せられる新世代ロボット掃除機Narwal Freo X Ultra。
筆者が試用した期間は約1週間ですが、2LDKの自宅全体を毎日30分程度で掃除し終えてくれて、8200Paの超強力吸引で部屋の隅から隅までキレイに。さらに、吸引したゴミは本体内で圧縮・乾燥されて、ブラシのメンテナンスもゼロ。自分が手を動かすことといえば、水拭きモード時の水タンクへの給水とその処理くらい。
掃除のわずらわしさから離れたい人、メンテナンスが面倒そうだから…となかなかロボット掃除機の導入に踏み切れずにいた人、なによりピカピカの床で気持ちよく暮らしたい人へ。じつによくできたゴミ吸引・水拭き両対応のロボット掃除機ですので、「Narwal Freo X Ultra」ぜひチェックしてみてください。