家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。近頃は、エントリーモデルからハイエンドまで、幅広い選択肢からニーズに沿ったロボットをお迎えできるようになりました。
そんな近年のロボット掃除機市場の中でも、特にコスパに優れるのがAnkerから発売された「Eufy Robot Vacuum Omni C20」。

6万円台と手に届きやすい価格帯ながら、ゴミの自動吸引や水拭きはもちろん、モップの自動洗浄・乾燥と、今ロボット掃除機に求められる機能が「全部入り」の注目モデル。実際に2週間ほど使用してみたので、「完全自動」と呼びたくなるほどのその実力をお伝えしていきましょう。
Eufy Robot Vacuum Omni C20
ごみ収集からモップ洗浄まで、全自動クリーニングに対応したAnkerのロボット掃除機新モデル「Eufy Robot Vacuum Omni C20」。
これら機能を求めると、10万円前後がレンジになってくるロボット掃除機ですが、そんな常識を覆すのがEufyシリーズの最新モデル。価格は59,491円(執筆時)と、いわゆる「全部入り」なロボット掃除機としては最安級の価格でお迎えできます。
この値段だと機能面はあまり期待できないのでは?なんて思われるかもしれませんが、そこはさすがのAnker。欲しい機能をしっかり盛り込んでいます。以下、Eufy Robot Vacuum Omni C20の主な特徴です。
- 7,000Paの強力吸引力
- 精度の高いレーザー式で、複数の部屋を効率よく掃除
- 約8.5cmの薄型コンパクト設計で、ちょっとした家具の隙間もOK
- 回転モップは加圧しながら拭き掃除。カーペットでは最大10.5mmリフトアップ
- 充電ステーションは30cm四方の省スペースで設置可能
- 毛絡み防止機能でブラシのメンテナンスも楽ちん
まず特筆すべきは、このスリム&コンパクトさですね。ステーションサイズは約33.0×28.9×46.0cmと、全部入りロボット掃除機としては最小級のサイズにまとまっています。

単身世帯や2人暮らしのミニマルな生活スタイルにぴったりなEufy Robot Vacuum Omni C20。実際に2LDK2人暮らしの我が家の自宅リビングに設置してみました。
スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングを済ませたら、すぐに掃除を始められます。

ハイエンド級の強力ゴミ吸引
吸引力は7,000Paと従来からあるフラッグシップ機(8,000Pa)にも迫るパワーというだけあり、砂埃などの床のザラつきまでしっかり取り除いてくれます。

掃除が完了したら、ゴミ吸引、モップ洗浄〜乾燥まで全自動で行ってくれます。これの何が凄いかというと、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ、衛生面で常に清潔というのがまず大きなメリット。
で、3.1Lの大容量ステーションになんと約60日分のゴミを貯めておけるんです。つまり、Eufy Robot Vacuum Omni C20を継続使用するにあたって人間が手を動かすこといえば、基本的に2~3ヶ月おきにこのステーション内のダストパックを交換することだけ。

また、独自の毛絡み防止システムを搭載するEufy Robot Vacuum Omni C20。ブラシが前後に回転する構造になっているので、従来モデルに比べて髪の毛や糸状ゴミの絡まりも大幅に軽減しています。

上記は実際に1週間稼働したブラシ写真ですが、みごとに毛髪が絡まりません。。ステーション内に汚れが溜まっているような不快感もないですし、メンテナンスが最小限になったことで気持ち的にも負担が減って掃除がさらにラクになりました。
“雑巾がけに匹敵”するパワフルな水拭き
この価格帯の掃除機の床拭きモードなんて、少しばかり湿ったモップが床を撫でるだけでしょ…?なんて思っていましたが、年々進化が進むにつれそんな感覚もひと昔前のものになってきています。
加圧式のデュアル回転モップを採用するEufy Robot Vacuum Omni C20は、雑巾掛けのように「押して拭く」水拭き(約0.6kgの加圧)が可能。

同社のフラッグシップ機は1kgの加圧が可能ですが、本製品も負けずとも劣らない水拭き性能となっています。そして、清掃後のモップ洗浄、乾燥もステーション内で自動完結。清掃時、停止時に関わらず床に面するモップが常に清潔な状態で保たれる(しかも人の手を一切介すことなく)のはこの上なく快適です。

これにより「次第にモップ側に汚れが溜まってきて清掃効果が弱まっていく、というかむしろ汚れを付着させてしまう」みたいな従来の水拭きモードの致命的な欠点も克服しているEufy Robot Vacuum Omni C20。停止中の衛生面もこの機能の有無では雲泥の差、というわけです。
また、水拭き中にカーペットを検知した場合、自動でモップを引き上げて吸引清掃のみに切り替える自動リフトアップも搭載。清掃中にカーペットをモップで濡らしてしまう心配もありません。
単身世帯、2人暮らしのロボット掃除機の大本命

高精度な障害物検知や、部屋の隅々を感知してモップパッドを伸ばすみたいなフラッグシップならではの機能こそ今回はオミットされていますが、ゴミの自動収集、床拭きモップの自動洗浄&乾燥・・「できる限りメンテナンスフリーで自宅の掃除を自動化したい」という現代のロボット掃除機のニーズに対してしっかり応えてくれる一台だと感じました。
筆者が試用した期間は約2週間ですが、2LDKの自宅全体を毎日30分程度で掃除し終えてくれて、7,000Paの強力吸引で部屋の隅から隅までキレイに。さらに、吸引したゴミはステーション内で約2ヶ月分貯めておけて、ブラシのメンテナンスも最小限。自分が手を動かすことといえば、水拭きモード時の水タンクへの給水とその処理くらい。
掃除のわずらわしさから離れたい人、メンテナンスが面倒そうだから…となかなかロボット掃除機の導入に踏み切れずにいた人、なによりピカピカの床で気持ちよく暮らしたい人へ。じつによくできたゴミ吸引・水拭き両対応のロボット掃除機ですので、「Anker Eufy Robot Vacuum Omni C20」ぜひチェックしてみてください。