ボタンを押すだけで天板の高さを自由に変えられる、便利な電動昇降デスク。
僕自身、2年前にFLEXISPOTの「E7」というハイエンドモデルを購入し、現在も書斎のメインデスクとして愛用しています。
当ブログでは「E7 Pro」「E8」と同社の電動昇降デスクをいくつか紹介していますが、今回同Eシリーズからより組み立てが簡易になった新モデル「E9」が登場しました。
本来、天板とビーム(脚の土台部分)を自分で設置する必要がある同シリーズですが、それらが予め固定された状態で届く「E9」。脚部分をネジ留めするだけで簡単に組み立てができるとのこと。
この記事では、旧モデルから継承している”このデスクの良さ”を含め、FLEXISPOT E9の使用感など詳しくレポートしていきます。電動昇降デスクの導入を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
FLEXISPOT E9の特徴
数あるFLEXISPOTシリーズのなかでも、価格、機能性ともに真ん中くらいにあたる「E9」。
まずは最上位モデル「E7」との違いを比較してみました。
E9 | E7 | |
---|---|---|
耐荷重 | 50kg | 125kg |
天板 | 固定式 幅:120cm 奥行:60cm 厚み:1.8cm | 別途用意 幅:120〜210cm 奥行:60〜80cm 厚み:2cm以上 |
昇降範囲 | 73~123cm | 58〜123cm |
脚段階 | 二段階(ピラミッド) | 三段階(ピラミッド) |
障害物検知 | ◯ | ◯ |
メモリー機能 | ◯ | ◯ |
操作 | スイッチ式 | タッチ式 |
価格 | 39,600円(天板込み価格) | 57,200円(脚のみ) |
E7との大きな違いは、天板が固定済みであることと、耐荷重量。
E9以外のモデルは、基本的に天板を別で用意する必要がありますが、E9はあらかじめ決まった天板(120cm × 60cm)が固定された状態で届きます。
好きな天板を自分で選べない点がデメリットですが、そのぶん格段に「組み立てがラク」なE9。「最低限の耐久性さえあれば大丈夫!」という人にうってつけのコスパモデルというわけですね。
自分の使用スタイル的にマッチすれば、上位モデルより2万円以上安く導入できちゃいます。
というわけで、まずはどれだけ組み立てが簡単になったのか見ていきましょう。
組み立ての様子
一個のダンボールの中に天板と脚がセットで入って届く「E9」。
重量はなんと35kg越え。部屋の中に運び入れるだけでしっかりめに体力持ってかれます(笑)
開封までいっちゃえばあとは一人で組み立てできますが、運搬は出来れば2人で行うほうが良さそう。
前述のとおり、最初から天板にビームが固定されているので、パーツの種類はさほど多くありません。
ただし部品一つ一つが重いので、床を傷つけないように必ずシートや段ボールを敷いてください。そのまま開封した段ボールの上で組み立ててしまうのがたぶん一番安全。
まずは脚を設置。クランチで4箇所締めるだけで簡単に固定できました。
続いて、脚の底部分を取り付けます。ここも、上から4箇所ネジ留めするだけ。
続いてコントローラーの取り付けです。こちらもネジ留めで設置します。
最後にケーブル類を繋いだら、完成!
ちなみに今回は、別売の純正キャスターも取り付けました。
後からデスクを動かしたい人はキャスターの設置を強くおすすめします。好きにコロコロ動かせるので、掃除や模様替えのハードルがめちゃくちゃ下がりますよ。
あとはひっくり返すだけですが、毎度これが一番手ごわい(笑)できれば最後も2人がかりで、安全に十分注意して起こしてください。
ブログ用の写真撮影をしながら一人で組み立てて、だいたい20分ほどで完成しました。
商品名の横に「簡単組立」とつくE9ですが、想像以上に簡単に組み立てられました。なるべく手数をかけずサクッと電動昇降デスクを導入するなら、現状これより良い選択肢はないかも?
FLEXISPOT E9の昇降の様子と可動幅
両脚にモーターを内蔵するE7などの上位モデルと違い、片脚にしかモーターがないE9。
駆動のスピードや潤滑さが気になってましたが、実際に昇降してみるとハイエンドモデルと大差なく滑らかに動いてくれました。
昇降スピードも、めちゃくちゃ高速!とまではいかずとも、E7と比べてほぼ体感差はないですね。
ただ、ローラーがむき出しになっている設計上、昇降時のモーターの回転音はやや気になります。「静音性」という点ではE7に劣りますが、それでも数年前に使っていた同型の「EC1」に比べると静音化されているのは間違いないです。
関節部分はピラミッドの二層構造になっているので、限界の高さまで上げても脚がグラつくこともなく安定性もバッチリ。
上位モデル同様、操作パネルにはメモリー機能を搭載。お気に入りの天板位置が決まったら、1〜4のボタン長押しでそれぞれに記憶させられます。
一点、上位モデルと異なるのが、この操作パネルがタッチ式ではなく物理スイッチであること。
タッチ式だと、肘が当たっただけで誤動作してしまうことが多々あるので、個人的には誤動作とは無縁な物理ボタン式が嬉しいですね。
あと、障害物の自動検知機能が付いているのも安心。昇降中に障害物にぶつかった際はこんな感じで自動停止してくれます。
この障害物検知機能がない場合、モノにぶつかろうとお構いなしにそのままガガガガと動き続けるってことなので、超コワイですよねw これはないよりは間違いなくあったほうが良い機能。
書斎に導入してみて。
やっぱり快適な電動昇降
電動昇降デスク歴は3年ほどになる筆者ですが、改めて、立ち座りを小まめに繰り返しながら作業ができるのは快適そのもの。
座り姿勢で腰や背中がつらくなったら、ボタンワンタッチですぐに立ちスタイルに切り替えられます。言わずもがな生産性は爆上がりしますし、ぼくのような腰痛持ちワーカーにとってはもう「救世主」。
眠気との戦いになる日中なんかは特にずっと座り姿勢でいると頭がぼーっとしてきますが、そんなときに5〜10分の短い時間でもスタンディングスタイルに切り替えるだけで頭がシャキッとしますからね。
ちなみに、僕はさらにここにエクサーの油圧式のステッパーを組み合わせて軽い足踏みも取り入れてます。
もちろん運動目的もありますが、その場でただ立ってるだけより足踏みしてる方が単純にラクなんですよね。電動昇降デスク同様に生産性に直結したアイテムなので、気になる方はぜひこちらのステッパーもチェックしてみてください。
立ち姿勢にかぎらず常に最適な姿勢が保てる
立ち姿勢にかぎらず、座っているときも天板の高さを最適な位置に固定できるのが電動昇降デスクの素晴らしいところ。
ノートPCを使うとき、外付けのキーボードでタイピングするとき、はたまたノートに筆記するとき、一口に座ると言っても用途によって心地良い姿勢って微妙に違いますよね。
73~123cmの間で無段階で天板の高さを調整できるE9は、上記のどんなシーンでもベストな高さをつくることができます。
正しい姿勢が保てれば、肩、背中、腰と上半身全体の疲労を分散させられるので、座り姿勢もかなり快適になります。「スタンディングデスク」と言いつつ実はこっちの恩恵もかなり大きかったりします。
複数のメモリー機能が便利
前述のとおり、FLEXISPOT E9は天板の高さを4つまでメモリ保存することができます。
以前使っていた同型の下位モデルには、メモリ機能が付いていおらず、そのつど上下スイッチの長押しで昇降していました。
これに慣れていたときはそこまで煩わしさとかはなかったんですが、やっぱりワンタッチの高さ昇降は一度体験すると快適すぎて感動しちゃいますね。
最近のモデルだとメモリ保存自体はそこまで珍しくはないんですが、1つや2つでなく4つまで記憶できるのはE9のアドバンテージですね。
ちなみにぼくは、
- 普通のスタンディングの位置
- ステッパーを置いてスタンディングする位置
- タイピング時の座る位置
- 筆記時の座る位置
という4パターンをそれぞれ記憶させています。
これら以外の用途で調整したいときは左側の上下スイッチで微調整すればいいだけですし、僕の場合レビューブロガーという仕事柄、撮影台としても重宝するので一台四役くらいになってくれてますw
FLEXISPOT E9レビュー|まとめ
今回は、FLEXISPOTの電動昇降デスク「E9」についての紹介でした。あらためてレビューをまとめと・・
スタンディングデスクの良さについてはこれまでの記事でも何度も書いていますが、個人的にはもうこれ無しではデスクワークが成立しないくらい必須アイテム。
FLEXISPOTのどのモデルを買えばいいか迷っているという人は、今回紹介した「E9」はおすすめのコスパモデルなのでぜひチェックしてみてください。