お菓子づくりが趣味の同居人にキッチンで使える防水スピーカー「BOSE SoundLink Flex」を買いました。BOSEの製品って他より若干高価で手が出しづらいんですが、いざ買ってしまえば例外なく「買って良かった!」と満足できる良いものなんですよね。
今回は、そんなBOSEの最新BluetoothスピーカーSoundLink Flexをしばらく使ってみたので、音質や使用感についてまとめておこうと思います。
BOSE SoundLink Flexの概要と外観
「BOSE SoundLink Flex」は、「SoundLink Mini II」の後継機種として登場した同社最新のBluetoothスピーカーです。
製品名 | BOSE SoundLink Flex |
---|---|
防塵・防滴 | IP67 |
Bluetooth | 通信距離:最大9 m Bluetooth 4.2 |
対応プロファイル | HFP、A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC |
マルチペアリング | 最大8台のペアリング情報を記憶 |
マルチポイント | 最大2台のデバイスに同時接続 |
Wi-Fi接続 | ─ |
AUX端子 | ─ |
内蔵マイク | 〇(ハンズフリー通話対応) |
再生時間 | 最大12時間 |
充電 | USB Type-C |
その他機能 | PosionIQ パーティーモード ステレオモード SimpleSync |
サイズ | 9.04 cm(高さ)× 20.14 cm(幅)× 5.23 cm(奥行き) |
重量 | 580 g |
価格 | 19,800円(税込) |
カラーバリエーションはホワイトスモーク、ストーンブルー、ブラックの3色展開。今回は定番のブラックを買ったのでそちらでレビューしていきます。
内容物は、スピーカー本体、充電用ケーブル、ユーザーマニュアルの3点と必要最小限です。
充電用のUSBケーブルは、短めのType-C to Aケーブルが付属。
こちらがスピーカー本体。フロントは紫外線に強いパウダーコーデイングを施したスチール素材で、背面は手触りの良いソフトタッチシリコン。
一時的に水中に沈めてしまっても影響のないIP67仕様で、屋外使用にも配慮された設計になっています。
そもそも本体は水に浮く設計になっているので安心。防塵機能もあるので、砂浜やキャンプでも気軽に使えます。
厚み約5cmのフラットな形状で、持ち上げた時の手の収まりが良く、背面がシリコンのため滑り落ちにくく扱いやすいです。
重量は約590g。正直バックパックに入れて気軽に持ち運べるかと言われるとちょっときつい重さですが、SoundLink Miniから100g近く軽量化されています。
本体には、ユーティリティループと名付けられたナイロン製のストラップが予め固定されています。厚手で頑丈なので、このストラップにそのまま引っ掛けることで省スペースでも設置できます。
ここにカラビナを付ければいろんな場所で気軽に吊るせて超便利。
反対側には、充電用のUSB-C端子。キャップレス防水で、中に水が入らないよう対策されています。
天面には各種操作ボタンが集約。左から「電源ボタン」「−ボタン(音量を下げる)」「マルチファンクションボタン」「+ボタン(音量を上げる)」「Bluetoothボタン」。
操作周りはいたってシンプルで、この5つのボタンで再生、停止、曲送り、曲戻し、音量調整ぜんぶ完結。
操作一覧
- 再生/一時停止 : マルチファンクションボタンを1回押し
- 曲送り : マルチファンクションボタンを2回押し
- 曲戻し : マルチファンクションボタンを3回押し
- 音量を上げる : +ボタンを押す
- 音量を下げる : −ボタンをを押す
- ペアリングする : Bluetoothボタンを1秒ほど長押し
ポータブルスピーカーとしての使用感や音質
BOSEらしい”上品なドンシャリ”
SONY NW-A105、iPhone 13 ProにBluetooth接続し、1週間ほどSoundLink Flexでじっくり音楽を聴いてみました。
低域を増強させるパッシブラジエーターが前後に1基ずつ、計2基搭載しているSoundLink Flex。BOSEらしいエネルギッシュかつ開放的なサウンドで、厚み5㎝の極薄筐体からは想像がつかないくらい臨場感のある音を鳴らしてくれます。
スピーカーに限らずBOSE製品は高域の伸びがイマイチなんていわれますが、SoundLink Flexは中高域の解像度も高く伸びやかで、ボーカルはもちろん楽器の細かい音まで粒だち良くクリアに響きます。
少なくとも、この手の小型スピーカーにありがちな”重低音で高音が潰れてしまう現象”はまったくなく、音の分離感や奥行きも豊かに感じます。
ロックやEDM系の楽曲と相性が良い気がしますが、何を聴いてもズンズンとライブっぽく響かせてくれるのはさすがBOSEサウンド。
また、BOSEならではの機能として、もう1台のBose SoundLink Flex、もしくはBOSEアプリに対応するスピーカーを組み合わせてのステレオ再生、同じ音を2台それぞれで再生する”パーティモード”にも対応しています。
Bose Connectアプリからセットアップが可能。残念ながらイコライザー調整など音を変えるような機能はありませんが、自動オフタイマーの設定や音声ガイドの変更、バッテリー残量表示などもアプリから可能です。
アプリ「Bose Connect」は以下よりダウンロードできます。
Bose Connect
Bose Corporation無料posted withアプリーチ
自動補正機能”PositionIQ”が凄い
SoundLink Flex「ならでは」の機能として、Bluetoothスピーカーとして初めて搭載された「PositionIQ」という自動サウンド補正機能があります。
スピーカーの向きを常に検知して、音の聞こえ方を最適化するという新機能。”傾きセンサー”が本体に入っていて、「平置き」「横置き」「吊り下げ」のいずれかを判別。そして、それぞれに適したサウンドパターンへ自動調整してくれます。
バッテリー内蔵型のポータブルスピーカーは自由に置き場所を変えて楽しめるのが大きなメリットですが、環境によって音質が大きく左右されてしまう側面も。その点、上向き、縦置き、吊り下げてもベストな音で楽しめるのがSoundLink Flexの最大のメリットといえます。
マルチポイント接続が便利
公式で記載がなく期待していなかったのですが、2台の機器に同時接続できる”マルチポイント”に対応していたのも嬉しいポイント。
PCとスマホの2台をペアリングしておけば、接続切り替えなしでシームレスに出力を切り替えられるのが非常に便利。
複数機器のペアリング情報を記憶できる「マルチペアリング」に対応するBluetoothスピーカーは一般的ですが、マルチポイント対応のモデルはまだまだ少ないので、複数デバイスでBluetooth接続したい人は必然的にこのスピーカーが選択肢に入ってくるかなと思います。
マルチポイント接続端末の確認は、Bose Connectアプリから可能
BOSE SoundLink Flexレビュー|まとめ
今回は、BOSEの最新Bluetoothスピーカー「SoundLink Flex」の紹介でした。
同じような防塵防水スピーカーは各社から出ていますが、やはりBOSEサウンドは別格。1万9800円とポータブルスピーカー全体で見ると高価な部類ですが、やはりこの価格でこの音質が手に入るのがBOSE製品のアドバンテージかなと思いますね。
自宅で普段使いするスピーカーとしてはもちろん、アウトドアのお供にもぜひおすすめしたい一台です!