Audioengine A2+ Wirelessレビュー|コンパクトで衝撃音質のBluetooth対応PCスピーカー

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今回は、Audioengineから販売されている小型PCスピーカー「A2+ Wireless」をレビューしていきます。

アメリカのオーディオブランド「Audioengine」が販売するコンパクトデスクトップスピーカー「A2+ Wireless」。

国内では今ひとつ知名度は高くないですが、海外では「小型の高音質PCスピーカー」として絶大な人気を誇るモデルです。

コンパクトながら最大出力30W×2chの迫力サウンドにくわえ、3.5mmステレオミニ、USBの有線接続とBluetoothと接続方法も多様。RCAのウーファー出力にも対応しているので、後から低音の補正も可能な仕様となっています。

国内でAudioengineブランドを取り扱うコペックジャパンより実機のサンプルを提供してもらったので、音質や使用感について詳しくレビューしていきます。

目次

Audioengine A2+ Wirelessのスペックと外観

Audioengineの「A2+ Wireless」は、PCと接続するだけで音が出るアクティブスピーカーです。

タイプアクティブ(DAC + アンプ内蔵)
内蔵DACQualcomm CSR8670
内蔵アンプデュアルクラスABモノリシック
筐体バスレフ型(6.35 mm厚 MDF製キャビネット)
入力・3.5 mmステレオミニジャック
・RCA
・Micro USB
・Bluetooth 5.0
出力RCAラインアウト
ドライバー・2-Way
・2.75 インチ(アラミドファイバー製ウーファー)
・0.75 インチ(シルクドーム・ツイーター)
周波数帯域65 ~ 22000 Hz(±2.0dB)
対応音源最大48 KHz / 16 bit
対応コーデックaptX low latency, aptX, AAC, SBC
寸法15cm(H) x 10cm(W) x 13cm(D)
L側スピーカー重量1.6kg
R側スピーカー重量1.4Kg
参考価格税込32,940円
スペック詳細

本体にアンプとDACが内蔵されていて、スピーカー単体で高音質再生できるのがA2+ Wirelessのまず大きな特徴です。スピーカーとしてはかなりコンパクトなサイズ感で、PCデスクに据え置きする際も省スペースで設置できるのが魅力。

くわえてカラーバリエーションが豊富で、ブラック、ホワイト、レッドの3種類から選ぶことができます。今回は、ホワイトを使ってレビューしていきます。

サテン・ブラックペイント
ハイグロス・ホワイトペイント
ハイグロス・レッドペイント

こちらがパッケージ。ペアのスピーカーが入ってるとは思えないような、小さな箱に入って届きました。

中身は、ひとつひとつ巾着でていねいに梱包されています。

パッケージ内容は以下の7点です。基本的にスピーカーを鳴らすために必要なケーブルはすべて付属しています。

パッケージ内容
  • A2+ Wireless本体
  • ユーザーマニュアル
  • 3.5 mmケーブル(アナログ音声入力)
  • USB → Micro USBケーブル(デジタル音声入力)
  • スピーカーケーブル(アナログ音声入力)
  • 電源コネクタ
  • 電源アダプタ(ミニXLR端子)

こちらがスピーカー本体。ブラックのドライバーとサテンホワイトの筐体がモノトーンになっていてかっこいいですね。実際に本体を手に取ると想像以上に小ぶりで驚きました。

本体サイズは、15 cm(H) x 10 cm(W) x 13 cm(D)。なんと横幅が10cmしかありません。これならなるべく場所をとりたくないPCデスクにも気軽に設置できますね。

縦の長さはiPhone 12 Proとほとんど変わりません。この小さな筐体から一体どんな音が鳴るのかワクワク。

2基のドライバーは、上側が0.75インチのシルクドーム・ツイーター、下側が2.75インチのアラミドファイバー製ウーファー。どちらもAudioengineオリジナル設計です。

ドライバー下部には重低音を司るバスレフポート。ドライバーの振動によって動いた空気をここから吐き出します。

背面には、インターフェイス(接続端子)が集約されています。

スピーカー左側(L)の端子
  • RCA(アナログ入力)
  • 3.5 mmプラグ(アナログ入力)
  • RCA(ウーファー出力)
  • スピーカー端子(右スピーカー用)
  • ボリュームノブ
  • Micro USB(デジタル入力)
  • Bluetooth(ペアリングボタン)
  • ミニXLR(電源コネクタ)

DACとアンプが入っている左側(L)に対して、右側(R)はスピーカー入力の端子のみとシンプル。

底面には、インシュレーター(振動吸収)を兼ねる滑り止めマットが取り付けられています。

Audioengine A2+ Wirelessの接続方法と使用感

接続手順は簡単

こういったスピーカーに初めて触れる人は「端子が多くて接続がややこしそう…」と感じるかもしれないので、まず接続方法について解説しておきます。接続手順はとてもシンプルです。

まず、スピーカー本体と電源アダプタを接続します。

次に、2つのスピーカー端子(金メッキのでっぱってる部分)を指で回して開栓します。

すると内部に穴が出てくるので、同梱のスピーカーケーブルを差し込んで端子を閉栓します。

繋いだケーブルを、右側スピーカーの入力端子に接続します。これで左右のスピーカーから音が鳴る状態になりました。

スピーカー端子はバナナプラグ対応なので別途プラグを用意することで物理的な接続もできます。

あとは、接続したいデバイスをUSBポートか3.5 mmプラグで接続するだけ。もちろんスマホのイヤホンジャックからの接続も可能です。

Bluetooth接続手順

A2+ Wirelessはその名のとおりBluetooth接続にも対応しているので、スマホやDAPから無線で気軽に音楽を流すこともできます。

Bluetoothのペアリング手順もとても簡単です。

STEP
ペアリングモード

まずスピーカー本体の「ペアリングボタン」を押します。

STEP
端末側でBluetooth接続

端末のBluetooth設定画面に表示される「Audioengine 2+」を選択。

STEP
ペアリング完了

「接続済み」に切り替わったらペアリング完了です。

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1度ペアリングした機器は次回から自動接続されます!

Audioengine A2+ Wirelessの音質レビュー

ノートPCのUSB接続、スマホ・DAPでのBluetooth接続両方でA2+ Wirelessをじっくり使ってみました。

まず一聴した感想は「どこまでもクリアで、偏りのないフラットな音」。

ボーカル、楽器一つ一つの音に立体感が感じられ、かつ特定の音域が必要以上に響くこともないので、ポップス、クラシック、EDMとジャンルを選ばずオールラウンドに楽しめます。

また、ボリュームを最大近く上げても高域(クラシックの弦楽器など)がキンキン刺さらないところも、さすがAudioengineオリジナル設計のツイーター。

たった2.75 インチのウーファーから出る低音の量感は控えめです。筐体のコンパクトさを考えると音圧自体はかなり健闘してますが、低域は底からにズンズン響くというよりは、あくまでタイトに弾む感じ。

ぼくはBGM的に1日中何かしら流しているので、聴き疲れしないちょうど良いチューニングがすごく気に入ってます。

ただ、Boseのような明らかなドンシャリを求めるなら、スピーカー単体だとものたりなさを感じるかもしれません。本機はウーファー出力用のRCA端子が付いているので、別途サブウーファーを用意することで後から補強はできます。

音質・音色の評価はどうしても主観的な感想になりますが、少なくともぼくが過去に使用したBose Companion 2を含む6台のPCスピーカーの中ではダントツ一番の音質。くわえてどの音域でもきれいに鳴らせるバランス型なので、万人に好まれるのも肯けますね。

スタンドは必須?

A2+ Wirelessをそのままデスクにボンと置いた状態と、スタンドで傾斜をつけた状態で聞き比べた結果、全く別物の音になったのでやっぱりスタンドの導入は必須。

前提として上記レビューはスタンドなしの状態で一聴した感想なので、スタンドありの状態と比較しない限り十分満足できる音質です。

ただ、スタンドに設置することでさらに中低域がクリアになり、空間の音の広がりも段違いに向上しました。あとは物理的に自分の耳の位置に向かって音が届くので臨場感も増します。

せっかく良い音が鳴るスピーカーなので、その性能を最大限引き出すためにもスタンドの導入をおすすめしたいです。

ちなみに、Audioengineの純正スタンドは在庫切れが続いていたので、ぼくは同価格帯のKantoのスタンドを使用しています。ブラック単色の純正スタンドに対して、こちらはホワイトも選べるので白で統一感を出したい場合はオススメです。

Kanto S2

無線・有線接続時の音質・遅延を比べてみた

3.5 mmプラグ、Micro USBでの有線接続、Bluetoothのワイヤレス接続で音質や遅延を比較してみました。

正直、音質については有線も無線もほとんど違いが感じられませんでした。Bluetooth接続でも、3.5 mmプラグのアナログ入力、Micro USB接続と遜色のない音を鳴らしてくれます。

ちなみに、Bluetooth接続時のコーデックも、aptX、aptX Low Latency、AAC、SBCと幅広く対応しています。

一方で、遅延の有無ははっきり差が出ました。
YouTubeの動画再生はBluetooth接続でも遅延なく視聴できましたが、U-NEXTやAmazonプライムビデオなど動画配信サービス上での再生、ゲームプレイ時はわずかに遅延が起きます。

コンマ数秒レベルのラグなので、映画など動画再生ならほとんどストレスのない範囲ですが、ゲームはジャンルによっては無線はちょっと厳しいかも。音ゲーなんかは致命的ですね。

音楽再生に関しては、音質の劣化も遅延もなく快適です。
強いて気になる点をあげると、使用頻度の高いペアリングボタンが背面にあること。異なる端末を接続するたびに本体を裏返して背面のボタンを押す必要があるので、この点だけやや面倒。

とはいえシンプルな筐体デザインを維持するために、ボリュームノブも含めてすべて背面に配置する設計がベストとも捉えられるので、必ずしも欠点とは言いきれませんね。

Audioengine A2+ Wirelessレビュー:まとめ

改めて、Audioengine A2+ Wirelessの特徴をまとめると…

  • コンパクトなのに迫力サウンド
  • 高音域から低音域までフラット傾向で聴き疲れしない
  • Bluetooth接続時も音質劣化なし
  • スピーカースタンドは必須
  • Bluetooth接続時はやや遅延あり

最大出力30W×2chの迫力サウンドにくわえ、3.5mmステレオミニ、USBの有線接続とBluetooth対応で、RCAの別途ウーファー出力にも対応する小型PCスピーカーAudioengine A2+ Wireless

オーディオ初心者でも気軽に扱えるシンプルな設計で、コンパクトで省スペースでも設置できる点も魅力です。

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聴き疲れしないバランス型で音の良い小型スピーカーをお探しの方におすすめです!

今回は以上です。「Audioengine A2+ Wirelessレビュー|コンパクトなのに衝撃音質のBluetooth対応PCスピーカー」でした。

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