デザインも機能性も妥協しないスマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT 5 Pro』レビュー

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アクティビティやヘルスケアのパートナーとして。そして時には自己ケアのウェアラブルツールとして。昨今のテクノロジーの進化とともに、今や「時計」という枠組みさえ飛び越えてしまっているスマートウォッチ

現代において、スマホと同等、いや、ひょっとするとそれ以上に身近なガジェットになっていると言ってもいいのではないでしょうか。

そんなスマートウォッチの発展もついにここまで来たか…と思わず感心させられたのが、HUAWEIのハイエンドスマートウォッチ「WATCH GT 5 Pro」です。

山登りやダイビング機能はじめ、高精度なGPS付きのタフネススマートウォッチ。タウンユースありきの筆者に一体どんなご利益があるのか…?と正直思いましたが、健康管理デバイスとしての性能、スマートウォッチらしからぬ高級感など、ハイエンド機というだけあり見どころは尽きません。そんなわけで、本格アウトドア派でない私のようなライトユーザーがあえてこのウォッチを選ぶ必要があるのか?見ていきたいと思います。

HUAWEI(ファーウェイ)

HUAWEI『WATCH GT 5 Pro』

HUAWEIから発売されたハイエンドスマートウォッチ「WATCH GT 5 Pro」。主な特徴は以下のとおりです。

42mmモデル46mmモデル
サイズ約42.49mm × 42.49mm × 9.6mm約46.3mm × 46.3mm × 10.9mm
手首サイズ約120-約190 mm約140-約210 mm
重量約44g約53g
ディスプレイ1.32インチAMOLEDディスプレイ
466 × 466ピクセル、PPI 352
1.43インチAMOLEDディスプレイ
466 × 466ピクセル、PPI 326
材質ナノクリスタルセラミックチタニウム
ベルトホワイト フルオロエラストマーベルト
ナノクリスタルセラミックベルト
ブラック フルオロエラストマーベルト
チタニウムベルト
ボタンホームボタン(回転クラウン)
サイドボタン
充電端子ワイヤレス充電
(Qi対応)
対応OSAndroid 8.0以降
iOS 13.0以降
防水5ATM
IP69K
バッテリー持続時間通常使用で約7日間
ヘビーユースで約5日間
常時点灯機能使用時で約3日間
通常使用で約14日間
ヘビーユースで約9日間
常時点灯機能使用時で約5日間

こちらがウォッチ本体。WATCH GT 5 Proには42mmと46mmの二種類あり、前者はナノクリスタルセラミック、後者はチタニウムと、それぞれメインで採用されている素材が異なります(今回は、42mmのセラミックモデルを使用)。

ベゼルとクラウン部分はゴールドの金属があしらわれており、ナノクリスタルセラミッと相まって高級感が凄まじい…。細部の切り出し加工など、ディテールまでこだわり抜かれています。

専用の充電ケーブルも付属しますが、一般的なワイヤレス充電規格であるQiにも対応しているので、パッドでの置くだけ充電も可能です。

デザインや材質、質感といったハードウェア面も見事な進化を遂げているWATCH GT 5 Pro。

ベゼルは高級感たっぷりのカット処理で、ラグジュアリー感マシマシ。クラウン一つとっても見事な作り込みで、重厚でありながら高級なギアとしての表情を見せてくれるのも魅惑されちゃいます。まさにデザインの勝利。

高級感たるや・・

ディスプレイはサファイアガラスで覆われているので、長期間使用したときの耐摩耗性・腐食性にも優れています。アルミケースのスマートウォッチって普通に着けてるだけでもある程度の期間が経つと汗で変色してしまうものですが、WATCH GT 5 Proに限ってはそうした心配もいりません。

IP69K認証の防水、温水耐性も備えているので、雨の日はもちろん、それこそガッツリなアクティビティシーンでもへっちゃら。運動後のシャワーの際も装着したままでOK。

WATCH GT 5 Proを実際に2週間着けてみた

高精度なバイオデータ検知

“健康管理ツール”として需要が高まるスマートウォッチ市場において、HUAWEI WATCH GT 5 Proも例に漏れず健康管理のためのヘルスケア機能がかなり充実しています。

特筆すべきは、「HUAWEI TruSense System」と呼ばれるバイオデータ検知システム。心拍数・睡眠・血中酸素・ストレスなどのモニタリングをはじめ、皮膚温の計測、体重管理機能など、そのときどきの「体調」を読み取ってくれます。

日本語対応の専用アプリ(HUAWEI Health)を通してその都度「体調」をチェックできる

また、体重測定や水分補給、薬の服用など健康管理に関する日常の行動をタスク化して生活のルーティーンに組み込むことをサポートする「Health Clovers」機能も搭載。各アクションごとに目標が設定されており、ウォッチから通知が送られてくる仕組みになっています。

そして個人的にセルフケア機能の中で重宝してるのが、「体温測定」。

最近は体温測定に対応するモデルも増えていますが、これらはあくまで「皮膚温」であり、普段目にしている体温とは意味合いが違います(体温より低い値が出てしまう)。WATCH GT 5 Proの場合、より正確な体温計測が可能です。アプリから自動計測のオンオフも可能で、このご時世リアルタイムで正確な体温を手首で計測できるのはやっぱりありがたい。

充実のワークアウトモード

また、20種類以上のプロスポーツモードと100を超えるカスタムワークアウトモードを搭載するWATCH GT 5 Pro。

ウォーキングやランニングといった定番のワークアウトは自動で検知されるので、わざわざウォッチを操作する必要なく日常的に自然とデータ計測を組み込むことができます。

その他ハイキング、クロスカントリーランニング、登山、ゴルフ、ダイビング(深さ100メートルの潜水)など、アウトドアアクティビティの網羅性は現行のスマートウォッチとしては最高クラス。加えて高精度なトラッキングにより、カロリー、距離、ルート(エクスペディションモード時)など様々なデータを記録できます。

アクティビティ中は、ペース、距離、心拍数などが常時確認可能。GPSをリアルタイムで取得しているので、位置データのログも見ることができます(さすがにウォッチ上での地図表示は不可)。

超ロングバッテリーライフ

バッテリー持ちが良いのもHUAWEI WATCH GT 5 Proの特徴の一つ。

公式が出している情報によると、普通に使う分には7日間、ヘビーユースでも5日間のバッテリー持ちとのこと(46mmモデルに至っては最大14日間)。

電池消費はGPSやオート運動検知のオンオフでも大きく左右されますが、自動ワークアウトや心拍数測定をオンにした状態で1日使用しても10~15%程度しか減っていませんでした。

少なくともApple Watchみたいに毎日充電器に載せる必要がないというのは極めて快適ですね。

アウトドアなど常時GPSを入れっぱなしみたいなシーンではさすがに付属ケーブルを携帯しておいた方が良いかもしれませんが、前述の通り一般的なQi充電に対応しているので、Anker MagGo Power Bankなど充電パッドを兼ねるモバイルバッテリーなど携帯するのも便利かもしれません。

ちなみに、Apple Watch専用の充電規格には非対応なのでその点は注意が必要。

プレミアムなスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」

Appleのエコシステムにどっぷりの筆者としてはスマホのロック解除がウォッチ側でできるApple Watchはやはり魅力的なんですよね。むしろ最初はそれがきっかけでスマートウォッチを検討し始めたまであります。

このウォッチに関してはそこはやはり諦めざるを得ないのですが、価格はApple Watchと比べると機能に対して比較的安価ですし、旧来の時計感があって刺さる人は多いんじゃないかなと。

HUAWEI WATCH GT 5 Proを検討する上で(とくに筆者のようなタウンユースありきの場合)、実際に手に取ったときの高級感や質感にどれだけ惹きつけられるか(まさに高級時計を吟味する感覚)も肝になると思うので、ぜひ店頭で実機に触れてから検討してみてください。

HUAWEI(ファーウェイ)
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