一台に全部入った5.1chサウンドバー「Harman Kardon Enchant 1100」レビュー

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自分の部屋が映画館に。

大画面で見る映画やライブ映像、スポーツって迫力があっていいですよね。そこにもうひとつ加えると、さらに迫力が増します。そのアイテムが、サウンドバーです。

両サイドにスピーカーを設置するよりも省スペースかつ手軽に設置ができて、大迫力の音響が楽しめるサウンドバー。あのHarman Kardonから一台で5.1ch環境が構築できるモデル「Enchant 1100」が登場しました。

テレビの下に1台設置するだけで、映画館のような臨場感が味わえるHarman Kardon Enchant 1100。実際に2週間ほど堪能してみてわかった良い点、注意点などまとめていきます。自宅リビングの最小限スペースで最高級の音を生み出したい!という方必見ですよ。

ハーマンカードン(Harman Kardon)

本記事はハーマンインターナショナル様より商品をご提供いただき作成しています。

Harman Kardon Enchant 1100

一般的なサウンドバーと比べて、ミニマルなフォルムが目を惹くEnchant 1100本体。ファブリック素材を採用することで、リビング空間の中で主張しすぎないデザインとなっています。ストリップ部分には100%のリサイクルアルミニウム、フレームには85%のリサイクルプラスチックと、高級感とサステナブルを兼ねるサウンドバーです。

テレビの大画面化に合わせてサウンドバーも大型化が求められる昨今ですが、Enchant 1100は60インチテレビにも溶け込む幅115cmまで拡大しながらも、高さは約6,5cmとスリム形状を実現。ワンボディで5.1ch環境が完結するオール・イン・ワン型であることも特徴です。

11基のスピーカードライバーによる5.1.2ch構成の本機は、上方向に音を鳴らす2基のフルレンジドライバーによってDolby Atmosの立体音響を実現。そのほか壁反射によって空間全体に音場を広げる「MultiBeam」技術や、内蔵マイクによる自動キャリブレーション機能を採用することで、「最小限スペースで最高級の音を生み出したい」という要望に応える一台となっています。

アンプの総合出力は315W、ドライバーは計11基。構成は25mmトゥイーター×3/55×90mm楕円形ウーファー×6/70mmフルレンジハイト×2

インターフェースには、HDMI(eARC)×1/HDMI×1/光デジタル×1などを備えます。HDMIケーブル一本で簡単にテレビと接続でき、Bluetooth、Wi-Fi接続(2.4GHz/5GHz)にも対応。AirPlay、Spotify Connect、Chromecastなどスマホを用いての音楽配信、動画配信サービスの音声をネット経由で再生できます。

4K及びHDR10、ドルビービジョンのパススルーに対応

実際にEnchant 1100を設置してみる

というわけで、実際に55型テレビの真下にHarman Kardon Enchant 1100を設置してみました。

本機は自動キャリブレーション機能を備えるので、まずはじめに専用アプリもしくは付属リモコンのCARIBRATIONから音場補正していきます。テストトーンとともにキャリブレーションを実施したら、セッティング完了。

肝心の音質ですが、縦横双方の音場の広がり、天井から音が降り注いでくる感覚など、空間表現の豊かさは圧巻の一言。筆者はミドルクラスの定番機種Bose Smart Soundbar 600を長らく使用していましたが、やはり各帯域の音の粒立ち、解像感が完全に別次元という印象。

4K UHD対応の「トランスフォーマーシリーズ」をはじめ、Netflixの実写版「ONE PEACE」、Amazonプライムビデオの「トゥモロー・ウォー」など配信サービス内のDolby Atmos対応コンテンツ含め複数視聴したところ、例外なく最適な組み合わせが見つかり、コンテンツの魅力を最大限引き出してくれました。

特筆すべきは、低音の重厚感。一本のサウンドバーから鳴ってるとは到底思えない、地響きのように芯から震える厚みのある低音にまず驚きました(座っているソファがわずかに振動するほど)。

それでいて、高域が埋もれることもなくクリアかつ耳あたり優しく、各帯域が絶妙なバランスに仕上がっている印象。この辺りもさすがHarman Kardon製のサウンドバーといったところで、銃撃戦のようなカシャカシャと鳴り響くようなシーンなんかでは特にリアルさが感じられました。

また、中音域もしっかり前に出てくれるので、人の声やボーカル音もクリアかつ解像感高く聞き取ることができます。日常的な視聴コンテンツとして地上波放送のニュース番組でのアナウンサーの声や、サッカーや野球中継なんかでの実況解説もクリアに耳に届きますし、歓声や会場の臨場感みたいなものもしっかり感じ取れます。

また、専用アプリからイコライザー設定も可能。7バンドで自由度高く自分好みの音をつくることができます。

高音質なリビングスピーカーとしても一役買ってくれるEnchant 1100。AirPlayによるワイヤレス接続でスマホからAppleMusicの音楽を流してみたところ、抜け感のいい高音、ツヤ感たっぷりにボーカルが響く中音、ベースやキックドラムがタイトにキレよく響く低音…一聴してすぐわかるくらい、どの帯域においてもそんじゃそこらのPCスピーカーとは別次元だなと改めて感じました。

ミニマルなワンボディで自宅での視聴体験を劇場級に

Harman Kardon Enchant 1100を導入してみてわかったことは、自宅で臨場感のあるサウンドを演出する上で、高機能なバースピーカーひとつでも必要十分であるということ。

本格的なホームシアターを構築するには、物理的にスピーカーの数を増やす必要があると考えていましたが、たった一台のサウンドバーでここまで本格的なサラウンド環境を実現できるのだから驚きです…。

オーディオ環境をアップデートしたい人はもちろん、引越しなどを機にホームシアターの構築を検討中の方は、ミニマルなワンボディで自宅での視聴体験を劇場級にしてくれるHarman Kardon Enchant 1100を狙ってみるのもありかもしれません。生活動線やスペースの関係上ホームシアター環境づくりを諦めかけていた人にもぜひオススメしたい一台です。

ハーマンカードン(Harman Kardon)
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