たくさん働いた日はゲームでもしてスカッとしたい。
とはいえ現代のゲームはあまりの情報量の多さにかえって疲れてしまうこともしばしば・・何というかこう、もっとシンプルなゲームがしたい。あの頃のゲームボーイみたく。
そんなわけで思案に暮れた結果、とうとう買っちゃいました。“高すぎるゲームボーイ“ことAnalogue Pocketです。
Analogue Pocket

Analogueが開発するハンドヘルドのゲーム機。
主な特徴・スペック
- 対応ハード:ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、
- (アダプターを噛ませることでGame Gear、Neo Geo Pocket Color、Atari Lynxに対応)
- 画面:3.5インチLCD 解像度1600×1440(615ppi)
- バッテリー:充電式リチウムイオン4300mAh、USB-C充電
- ストレージ:マイクロSDカードスロット
- その他:ステレオスピーカー、ボタンマッピング可能、ドック接続でテレビ出力可、オリジナルリンクポートで通信対戦可
FPGAという集積回路で、ゲームボーイやスーパーファミコンといった“レトロゲーム機”をハードから再現したプロダクト。これまでのエミュレータと異なり、極めて再現性が高いのが特徴です。そんなAnalogue Pocketは、ゲームボーイおよびアドバンスのソフトを直に差し込んでプレイすることができます。
ゲームボーイライクの筐体ですが、USB-Cでの充電やステレオスピーカー、そして何より3.5インチ 1600×1440の高精細ディスプレイと、レトロゲームを思い出補正を抜きにしてもそれはそれは没入感満載で楽しめます。

ちなみにゲームボーイカラーの解像度が160×144ドットなので、その10倍の解像度で美プレイできるわけです。FHDのモニターが1920×1080ドットということを考えると、このサイズでこの解像度を実現しているのは携帯ゲーム機として凄まじいことですよね。

そんなAnalogue Pocketですが、販売するたびにすぐに売り切れてしまい、なかなか正規購入することができず(現在はAmazonから入手できるよう)、今回はタイミングよく限定色のスケルトンバージョンの新古品をメルカリで入手。あまりの楽しさに、届いてからコロコロカービィとポケットモンスタールビーを早速プレイして1週間ほどで両方クリアしちゃいました。
GBAの互換機にとどまらない
「GBAの互換機」という扱いで、実際にカートリッジを差し込んでゲームボーイやゲームボーイアドバンスをプレイできるプロダクトですが、実は販売後のファームウェアアップデートよりOpen FPGAに対応して以降、Analogue Pocketの汎用性は大幅にアップしています。(中断セーブもできるように)
CORE情報を、nalogue PocketのFPGAに取り込むことで、ゲームボーイアドバンス以外のレトロゲーム機としてファミコン、スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブ等をエミュ機的に動かすことができます。
USB経由でmicroSDカードにアクセスなAnalogue Pocket。OS メニューから[Tools]→[Developer]→[USB SD Access]にチェックを入れて、Analogue PocketにmicroSDカードをセットし電源を入れ、USBケーブルでPCに繋ぐことでエクスプローラからアクセスできるようになります。続いて[openFPGA]→[Example Platform]→[Run]を選択することで、FPGAコアを動かすことが可能です。

“至高のゲームボーイ”Analogue Pocket

これぞ“至高のゲームボーイ”Analogue Pocket、最高の質感と最高のゲーム体験といった具合で、まさに「ロマンの塊」。大満足です。
今回ぼくが入手したAnalogue Pocketは初期ロットから2年後に販売された「Transparent Editions」というスケルトンモデルで、新古品約9万円。現在は通常のコンソールモデルがAmazonから6〜7万円で入手できますが、円安の現状というのもあり何にせよ財布からレトロゲームに出せる金額と考えると正直べらぼうに高いです。
筐体単体で遊べるのはあくまでゲームボーイ〜アドバンスだけですしね。もう少し価格を抑えたAnalogue Pocket 2、ないしはAnalogue Pocket Mini的なものが出ると爆発的に人気を博しそうな予感。前述のとおりハードウェアとしては紛れもなく最高のプロダクトなので、応援しております。