どうも、イヤホンコレクターのロピログ(@LOPYLOG)です。
最近はさまざまなメーカーから、1~2万円で高コスパなワイヤレスイヤホンが数多く登場しています。
安価で高性能なモデルが手に入るようになった反面、種類やメーカーが多すぎてどれを選べばいいかわからないといった人は多いはず。
そこで今回は、これまで50個以上のイヤホンを試してきた筆者が、2万円以下で特におすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介します。
「一番おすすめのモデルをサクッと知りたい」「ノイキャンと音質が良いモデルが知りたい」という方は、↓のベスト3からジャンプしちゃってください。
2万円以下の完全ワイヤレスイヤホンおすすめ10選
それでは、ロピログにて実際にレビューした2万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中から、特におすすめのモデルを10個紹介していきます。
厳選にあたっての評価の基準は以下の6つです。
- 音質
- 装着感・グリップ性
- サイズ感・携帯性
- イヤホン本体の性能(ノイズキャンセリング、外音取り込み機能など)
- ケース側の性能(バッテリー持ち、ワイヤレス充電の有無など)
- カスタマイズ性(付属品、アプリの対応有無など)
これらのポイントを総合的に評価し、2022年現時点で最も優れているU20000円モデルを厳選して紹介します。
基本的に筆者のお気に入り順で紹介しています!
ゼンハイザー CX Plus True Wireless
「CX Plus True Wireless」は、老舗オーディオ機器メーカー「SENNHEISER(ゼンハイザー)」から2021年9月に発売された完全ワイヤレスイヤホンです。
ケースサイズは約59 x 34 x 42mmとコンパクトで、手のひらにもすっぽり収まります。直方体形状も相まって手の収まりも良い感じ。
再生時間はイヤホン単体で最大8時間、ケース込みで最大24時間と、ANC付きモデルとしてはまずまずのスタミナ設計です。
ただ、同社フラッグシップ機同様にワイヤレス充電が非対応なのは本機の唯一残念なところ。
パッシブのノイズキャンセリング性能(イヤホン自体の遮音性)が高いCX Plus True Wirelessですが、多くのレビューにあるとおりアクティブノイズキャンセリングの強度は控えめの印象。
ただこれは「音質を損なうレベルのノイキャンはかえってマイナス」というゼンハイザーのコンセプトによるもので、あえてキツすぎない仕様になっているようです。
ノイキャンをオンにすると空調音や風切り音程度ならシュッと消えますが、人の話し声や車の走行音など高めの音は遮音しきれない印象。
ただ、ある程度遮音してくれたら大丈夫という人や、強すぎるノイキャンがかえって苦手という人であればCX Plus True Wirelessで十分満足できる、というか丁度良い強度に感じるかも。
逆に、外音取り込みは優秀で、オンにすると鮮明に周囲の音が聞き取れます。
ありがちな「機械的に無理やり増幅した違和感のある音」といった感じでもなく、自然に集音してくれます。ずっと着けたままでも、普段どおり生活できそうなくらい実用的。
また、イヤホンの1タップ操作でオンオフ切り替えできるので、突発的にオンにしたいときにワンタッチで集音できるのがとても便利です。
そして、さすがのゼンハイザーサウンド。CX Plus True Wirelessの音質は、2万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンの中では頭ひとつ抜けて高解像です。
全体的にはバランスのとれた音といった感じですが、どちらかというと低音がやや強めの印象。ベースやバスドラムの輪郭がくっきりしていて、底からズンズン響く感じもたまらないですね。
奥行きや臨場感もしっかり感じられて、ポップスやロックなどのライブ音源なんかとは相性がいいなと感じました。ドンシャリ好きの人が特に気に入る音だと思います。
ちなみに、同価格帯で同じく音質の良い「Jabra Elite 7 Pro」をメインで愛用している筆者ですが、解像度に関してはElite 7 Proとも甲乙つけがたい完成度ですね。「どの部分でどんな音が鳴っているか」的な音の分離感という点ではCX Plus True Wirelessの方がより鮮明な印象。
同価格帯の中で抜けているのはもちろん、音質だけで言えばハイエンド同等の実力といって差し支えないんじゃないでしょうか。
CX Plus True Wirelessは、専用アプリに対応しており、操作方法やイコライザーなど自分好みにカスタマイズできます。この設定項目がとにかく豊富。
主にアプリでできること
- ANCや外音取り込み
- スマートポーズ設定
- イコライザー設定
- 操作方法のカスタマイズ
- ファームウェアアップデート
もともと音質に定評のあるCX True Wirelessに、ノイキャン・外音取り込み・aptX adaptiveが追加され、ミドルクラスの決定版ともいえる完成度のCX Plus True Wireless。
ワイヤレス充電非対応なのは唯一弱点ですが、音質・使い勝手どちらをとっても同価格帯イヤホンの中では頭ひとつ抜けていますね。2万円クラスで高音質なANC対応イヤホンをお探しの方はぜひチェックしてみてください。
Jabra Elite 7 Pro
オーディオ機器の人気グローバルブランドJabraから、2021年10月に発売された完全ワイヤレスイヤホンEliteシリーズ最新作『Elite 7 Pro』。
ケースサイズは約70 x 40 x 25mmとコンパクトで、この通り手のひらにすっぽり収まります。平たい形状も相まって手の収まりも良い感じ。
バッテリー性能は、ノイズキャンセリングON時でもイヤホン単体で最大8時間、ケース込みで最大30時間とまずまずのスタミナ設計です。
ワイヤレス充電にも対応しているので、置くだけ充電ができるのも嬉しいポイント。
フィット感が良能のためパッシブの遮音性が高いElite 7 Proですが、多くのレビューにあるとおりアクティブノイズキャンセリング性能は控えめの印象。
専用アプリから、強度の調整、遮音効果を手動で最適化させる機能なども設定が可能ですが、最大にした状態でもElite 85tやAirPods Proに比べて遮音性は見劣りします。
長時間聴く場合あまりキツすぎると疲れるし、移動中など完全に環境音が遮断されると都合が悪ことも多いので、個人的にはちょうどいい量感かな〜と思いました。ただ、「とにかくノイキャン性能重視」という方にはちょっと勧めづらいですね。
逆に、外音取り込みは優秀で、オンにすると鮮明に周囲の音が聞き取れます。ずっと着けたままでも、普段どおり生活できそうなくらい実用的。
そんなElite 7 Proの音質ですが、Jabraらしい力強いドンシャリ系ではあるものの、中高域の伸びが豊かで、従来機に比べてより原音に忠実な音設計になっている印象でした。
特に中音の開放感が素晴らしく、男性、女性ボーカルどちらも音の抜けがとにかく心地良いです。高域の楽器音などもするどく刺さることなくクリアに響くので、特にポップス、ロック、クラシックなんかと相性が良い印象。
また、これは中高音に限らず言えることですが、音の分離感が秀逸。「どの部分でどんな音が鳴っているか」が鮮明にわかり、その分曲全体の奥行きも豊かに感じられます。
立体表現に長けているという点では、楽曲のジャンル問わず楽しめるのはもちろん、動画視聴やゲーム時の臨場感も増すので、やっぱり万人におすすめしやすい一台だなと思いました。
あとはElite 85tのような底からズンズン響く低域の量感が損なわれていない点も、個人的に嬉しかったポイントですね。
それから解像度に関しては、”一点のくもりも感じないレベル”で鮮明。他の同価格帯モデルと比較しても解像度においては頭ひとつ抜けているな〜という印象。純粋な音質面では期待を裏切らないのはさすがEliteシリーズ。
Elite 7 Proは、専用アプリ「Jabra Sound+」に対応しており、ノイズキャンセリングやイコライザーなど自分好みに調整することができます。この設定項目がとにかく豊富。
アプリでできること
- サウンドモードの切り替え
- イコライザー(6つのプリセット+完全カスタマイズ)
- サウンドスケープ(環境音)
- ボタン操作のカスタマイズ
- Find My Jabra(イヤホン追跡)
- オーディオやノイキャンのパーソナライズ
- マニュアル等の閲覧
- ファームウェアアップデート
高解像な音質、安定した装着感、豊富なカスタマイズが魅力のJabra Elite 7 Pro。総合的にみてもこれといった欠点がなく、ゼンハイザー CX Plus True Wireless同様ハイエンドモデル並みに完成されたイヤホンです。
NUARL N10 Pro
「N10 Pro」は、国産オーディオブランド「NUARL」が手がけるアクティブノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。
横長形状の収納ケースは、最近のフルワイヤレスイヤホンの中では少し大きめ。しっとりとしたマットな質感で手馴染みは良いです。
バッテリーは、イヤホン単体の連続再生時間が最大約7時間、ケース併用で約30時間とまずまずのロングバッテリーです。
そんなNUARL N10 Proは、10mmの大口径ドライバーを内蔵しているだけ全体的にかなりパワフルな音設計になっています。
それでいて、HDSSの音響モジュールが音の乱反射をカバーしてくれるので、解像度も高く女性ボーカルや弦楽器などの高域もクリアに鳴らしてくれます。
何より音楽再生時の臨場感・没入感という点では、他のワイヤレスイヤホンとは一線を画しますね。なんというか、頭の中で音が響き渡る感覚がたまらなく心地良いです。長時間使用時も聴き疲れしないので、シーン選ばず使いやすいのもうれしいところ。
ちなみに、専用アプリからノイズキャンセリングの強度、イコライザーなども自分好みにカスタムできます。
また、従来のシリコンタイプのイヤーピースに加えて、ウレタンピースが付属するのですが、装着感、遮音性が格段に良くなるので僕はこっちを使ってます。
前作N6 Proの6mmドライバーから、10mmの大口径ドライバーにアップグレードされさらに音響が向上したNUARL N10 Pro。音質面では、2万円クラス最強イヤホンの「ゼンハイザー CX Plus True Wireless」にも匹敵する完成度です。
XROUND VERSA
「XROUND VERSA」は、防水規格IP67に対応した完全ワイヤレスイヤホンです。
ケースサイズは、7.2×4.5×3.2cmとフルワイヤレスイヤホンとしては平均的なサイズ感です。ケース表面はマットな質感で手垢や汚れが目立ちにくい仕様になっています。
バッテリーは、イヤホン単体の連続再生時間が約8時間、ケース併用で約40時間となかなかのスタミナ設計です。
ワイヤレス充電にも対応しているので、「Anker PowerWave II Pad」等のパッドタイプの充電器があれば、置くだけ充電も可能です。
そんなXROUND VERSAの音質は、同価格帯製品の中では頭ひとつ抜けています。
特に中〜高域のクリアさが際立っており、聴き込んだはずの曲でも「あれ、こんな音鳴ってたっけ?」と感じるくらい細かい音が聞き取れるのが楽しいです。
一方、低域は控えめなので、ドンシャリ傾向を好む方はひょっとすると物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ、3Dチューニングの恩恵が大きく、他社製品と比べて音幅の広さは圧倒的です。それでいて音域問わずしっかり明瞭感があるので、ポップス、ロック、EDM、クラシックとオールラウンドに楽しめます。
個人的には、音質に拘ってハイエンドモデルを検討するなら、1万円台のXROUND VERSAも十分選択肢に入るかなと思いますね。
「ノイズキャンセリングや外音音取り込み機能はいらないから、とにかく音質の良いものを安価で購入したい」というニーズにはドンピシャかもしれません。
もちろん「AAC」「apt-X」の両コーデックにも対応しているので、iPhone、Android問わずサブスク音源も高音質補正してくれます。
3Dチューニングの導入により、アンダー2万円ながらハイエンドモデル顔負けの高品質なサウンドを実現した「XROUND VERSA」。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能といった付加価値は無いものの、音質と装着感に拘り抜かれた完全ワイヤレスイヤホンです。
Anker Soundcore Life P3
「Soundcore Life P3」は、Ankerから2021年8月に発売されたANC搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。1万円モデルのランキングで1位に紹介しましたが、アンダー2万円に広げても完成度上位の本機
ケースサイズは約53 x 61 x 31mmとコンパクトで、手のひらにすっぽり収まります。まるい形状も相まって握ったときのフィット感もとても良いです。
再生時間はイヤホン単体で最大7時間、ケース込みで最大35時間と、この価格帯のANC付きモデルとしてはなかなかのロングバッテリー。
そして、嬉しいワイヤレス充電対応。
同シリーズの上位機種ふくめ、1万円越えモデルでもワイヤレス充電は搭載していないものも多い中、本機は7000円にして真の全部入り感・・。
パッシブのノイズキャンセリング性能(イヤホン自体の遮音性)が高いSoundcore Life P3ですが、多くのレビューにあるとおりアクティブノイズキャンセリング性能もかなり強力。
AirPods Proレベルとまでは言えずとも、この価格帯の中だと間違いなく最強レベルと言っていい強度。アンダー8千円ということを考えると、正直信じられないくらい遮音性はいいです。
ノイキャンをオンにすると、空調音や風切り音はもちろん、人の話し声や車の走行音など高めの音もシュッと遮音してくれます。
一方で、外音取り込み性能はANCほどのインパクトはなく、価格相応といった印象。
それなりに自然に集音してくれますが、やや音がこもった感じが気になります。ノイキャンからの切り替え自体はスムーズなので実用的に使うことはできますが、着けたままスムーズに会話できるかというとちょっとキツイですね。
とはいえ、安価モデルによくある「機械的に無理やり増幅した違和感のある音」といった感じは全然ないので、「とりあえずノイキャンと音が良いなら大丈夫」という人であれば十分許容できる範囲かなと思います。
全体的な音設計は、Ankerお馴染みの低音強めで中高音もくっきり鳴る、いわゆるドンシャリサウンド。
ダイナミックな低音と開放感のある高音が特徴的で、ロックやポップス、EDMなんかとは相性がいいなと感じました。典型的なドンシャリが好きって人は間違いなく気に入る音だと思います。
解像度においても、個人的にこの価格帯で最強クラスだと感じる「AVIOT TE-D01q」にも負けず劣らずクリアです。音の分離感も鮮明で、音楽・動画ともにかなり没入感に浸れました。
仮にノイキャンと外音取り込み機能なしでも、正直この価格でこの音が出るなら十分コスパが高いと感じられるくらいの完成度ですね。
音質に関しては、7〜8千円レンジの完全ワイヤレスイヤホンの中だと、ちょっと頭一つ、二つ抜きん出てる感じです。
さらに、アンダー1万円ながら専用アプリに対応しており、操作方法やイコライザーなど自分好みにカスタマイズできます。
アプリでできること
- ANC・外音取り込みモードの調整、変更
- イコライザー設定
- 操作方法のカスタマイズ
- ゲーミングモードの切り替え
- イヤホンを探す
- 睡眠モード
- ファームウェアのアップデート
ノイズキャンセリング・音質いずれもハイレベルながら、価格はなんと8000円以下。「1万円クラスでおすすめイヤホンはどれ?」と聞かれたら迷わず「Soundcore Life P3」と答えます。それくらい完成されたイヤホンです。
XROUND AERO
「XROUND AERO」は、低遅延と立体音響に特化したゲーミング向けの完全ワイヤレスイヤホンです。
ケースサイズは、5.6×5.6×2.9cmと一般的なサイズ感ですが、薄い形状なのでポケットなんかに入れやすいです。
バッテリーは、イヤホン単体の連続再生時間は最大6時間、ケース併用で最大24時間とごく一般的ですが、クイックチャージに対応しているので1時間でフル充電ができます。
ドライバーに6mmチタンコートのダイナミックドライバーが搭載されており、全体的な音傾向はフラットに近いドンシャリといった感じです。
音の解像度も高く、前回レビューしたVERSAと同じく音域問わずクリアな音を鳴らしてくれます。
特筆すべきは、3Dサラウンドの「XROUND Liteモード」。この機能をオンにすると、一段と音幅に広がりが出てライブハウスにいるような臨場感が味わえます。ゲーム、音楽はもちろん動画視聴時もかなり没入感に浸れます…!
また、専用アプリのイコライザーに対応しているので、より自分好みの音にカスタムできるのもポイント。
接続時の安定性は、50msの超低遅延というだけあり200msが相場の完全ワイヤレスイヤホンの中では群を抜いています。
iPhone 12 Pro、SONYウォークマン、MacBook Pro、PS4で接続してみましたが、音楽・動画・ゲーム・通話いずれも一切遅延を感じませんでした。
完全ワイヤレスイヤホンの弱点である音途切れにも強いので、駅構内や街中など人混みの中でも快適に使うことができます。
ノイキャンやワイヤレス充電こそ非対応ですが、これだけ低遅延かつ立体音響対応で1万円台の完全ワイヤレスイヤホンは他にないので、動画視聴やゲームプレイ用のイヤホンとしては完成度の高いイヤホンです。
AVIOT TE-D01q
「TE-D01q」は、日本のオーディオメーカー「AVIOT」から2021年7月に発売された完全ワイヤレスイヤホンです。
Anker Soundcore Life P3同様、アンダー1万円ランキングでも上位に紹介しましたが、アンダー2万円に広げてもやはり完成度上位の本機。
ケースサイズは約5 x 5 x 3 cmとコンパクトで、手のひらにすっぽり収まります。四角い形状も相まって手の収まりも良い感じ。
先ほど紹介したライバル機「Soundcore Life P3」と比べてもほとんど同じ筐体サイズ。
再生時間はイヤホン単体で最大11時間、ケース込みで最大33時間と、この価格帯のANC付きモデルとしてはかなりのスタミナ設計です。
ケース込みで33時間あれば、丸一日使うとかでない限りは1週間以上持ちそうですね。ただ、ワイヤレス充電が非対応なのは本機の唯一残念なところ。
パッシブのノイズキャンセリング性能(イヤホン自体の遮音性)が高いTE-D01qですが、多くのレビューにあるとおりアクティブノイズキャンセリングの強度もかなり強力。
AirPods Proクラスとまでは言えずとも、同価格帯の中では間違いなく最強クラスと言っていいレベル。アンダー7千円ということを考えると、正直信じられないくらい遮音性が高いです。
ノイキャンをオンにすると、空調音や風切り音はもちろん、人の話し声や車の走行音など高めの音もシュッと遮音してくれます。
ANC性能だけでなく、外音取り込みも優秀なTE-D01q。オンにすると鮮明に周囲の音が聞き取れます。
ありがちな「機械的に無理やり増幅した違和感のある音」といった感じでもなく、自然に集音してくれます。ずっと着けたままでも、普段どおり生活できそうなくらい実用的。
ただ、外音取り込みモードの切り替え時に、一旦「ノーマルモード」を経由するのが少々不便に感じました。2アクション必要になるので、操作面だけもう少し改善されると嬉しいですね。
さすがのAVIOTサウンド。TE-D01qの音質は、1万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンの中では頭ひとつ抜けて高解像です。
音場や音の分離感といった点はあくまでこの価格帯の標準レベルといった印象。ただ、10mmの大口径ドライバーの恩恵あって、低音はかなりパワフルに鳴らしてくれます。
中高音の解像度も高く、男性の低めの声から女性の高い声までクリアに響くのでロックやポップスとの相性がいいなと感じました。
安価モデルにありがちな高音がキンキン刺さる感じもなく、ハイトーン系のボーカルも輪郭がくっきりしていて心地いいです。
仮にノイキャンと外音取り込み機能なしでも、正直この価格でこの音が出るなら十分コスパが高いと感じるような完成度ですね。
さらに、アンダー1万円ながら専用アプリに対応しており、操作方法やイコライザーなど自分好みにカスタマイズできます。
アプリでできること
- ANCや外音取り込み切り替え
- イコライザー設定
- 操作方法のカスタマイズ
- ゲーミングモードの切り替え
- 位置情報履歴の確認
ノイキャン、外音取り込み、大型ドライバーを搭載しつつ、バッテリー性能も良くコンパクトなイヤホンAVIOT TE-D01q。同現時点でのアンダー1万円モデルは、先ほどのAnker Soundcore Life P3と本機が2強といった感じですね。
DIESEL True Wireless Earbuds
「DIESEL True Wireless Earbuds」は、防水規格(IPX4)対応の完全ワイヤレスイヤホンです。
中央にはDIESELのメタルロゴが大胆にあしらわれ、なかなかインパクトのあるデザイン。単純に携帯アイテムとしてめちゃくちゃ所有欲を満たしてくれます。
ケースサイズは、直径58㎜ x 高さ32㎜とコンパクト。丸い形状ということもあって手の収まりも良い感じです。
デビュー機ってどうしてもバッテリーが極端に短いものが多いですが、本機はイヤホン単体で最大8時間、ケース込みで最大32時間となかなかのスタミナ設計なのもポイントですね。
Qiワイヤレス充電にも対応しているので、置くだけ充電ができるのも嬉しいポイント。この価格帯でワイヤレス充電対応の製品は限られるので、この点は大きな強み。
また、蓋の開閉がスライド式である点も本機の特色です。左右どちらからでも開閉できるので、どちらの手で持っていても片手でスムーズに開閉できるのが使いやすいです。
DIESEL True Wireless Earbudsの音質は、ボーカルラインが際立つような音設計になっているように感じました。いわゆる「かまぼこ型」と呼ばれるような音作りの印象です。
特別明瞭というわけではなく、解像度は価格相応レベル。特色としてボーカルラインが聞き取りやすいので、ポップスとの相性はいいなと思いました。
一聴するまでは勝手にドンシャリをイメージしていましたが、意外と低域の量感は控えめで、中域が強調された音設計に感じました。低音がズンズン響くことなく、長時間でも聴きやすいマイルドな音といった印象です。
ただ、音の迫力や立体感は感じづらい音作りなので、ベースやドラム中心のロックを楽しむには不向きかなと。
ノイズキャンセリングや外音取り込みといった機能は必要なく、価格相応の音質が手に入れば十分といったDIESELファンであれば、総合的に選んで損はしないプロダクトだと思います。
YOBYBO NOTE20
「YOBYBO NOTE20」は、生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
特筆すべきは、ケースの薄さ。たったの13,5mmと、数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも最薄クラス。スマホとほとんど変わらない薄さです。
全体サイズも、60mm×55mm×13mmとコンパクト。平たい形状、マットな質感も相まって手馴染みも良好です。
イヤホン単体の連続再生時間は最大4.5時間、ケース併用で最大22時間となかなかのスタミナ設計です。
ワイヤレス充電にも対応しているので、「Anker PowerWave II Pad」等のパッドタイプの充電器があれば、置くだけ充電も可能です。
筐体が小ぶりなNOTE20ですが、6mmのドライバーユニットを積んでるので音はパワフルです。
全体的にバランスの取れた音設計ですが、どちらかというと中高音寄りの印象で、女性ボーカルの声や楽器などの高音は結構強調されます。
かといってキンキン刺ささらず適度にエッジが効いた感じで心地良いです。疾走感のあるロックとか特に相性が良い気がします。
音質や音色のレビューはどうしても主観的な感想になってしまいますが、1万円を切る完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり満足度が高いです。
コーデックは、標準装備のSBCとiOS専用のAACにのみ対応。
最近増えているaptX非対応モデルにはなりますが、Android端末でも遅延なく高音質で再生できているのでさほど気にしなくていいかなと思います。
また、通信チップはAiroha AB1532で低遅延ですし、左右同時伝送式なので音切れや接続切れもなく、人混みに強いのもポイント。
ノイキャンこそ非対応ですが、生活防水やワイヤレス充電に対応していることも含めて、総合的にかなりコスパの高いプロダクトに仕上がってます!
urbanista London
「urbanista London」は、アクティブノイズキャンセリング対応のカナル型完全ワイヤレスイヤホンです。
ケースサイズはコンパクトで、手の中にすっぽり収まります。平たい形状、マットな質感も相まってとにかく手馴染みが良いです。
連続再生時間はイヤホン単体で最大5時間、ケース併用で最大25時間と、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては平均的なバッテリー性能。
ワイヤレス充電にも対応しているので、「Anker PowerWave II Pad」等のパッドタイプの充電器があれば、置くだけ充電も可能です。
urbanista Londonは、10mmのダイナミックドライバーを内蔵しているだけあり、全体的にパワフルな音設計になっています。
以前レビューした同シリーズ下位モデルの「Athens」「STOCKHOLM」同様にチューニング自体が低域寄りで、今回はさらにその傾向が強くなっています。ベースやバスドラムが底からズンズン響くのが心地良いです。
それでいて、音の分離感を損なわないのはさすがフラッグシップモデル。中高域が埋もれることなくボーカル音や息づかいもはっきり聞き取れるので、ポップス、EDM、クラシックとオールラウンドに楽しめます。
目玉機能のアクティブノイズキャンセリングも、人の話し声からや電車やバスなどのロードノイズまでしっかり遮断してくれます。AirPods Proなどのハイエンドに比べると劣りますが、アンダー2万円クラスのANCとしてはトップクラスの品質と言っていいんじゃないでしょうか。
2万円以下の完全ワイヤレスイヤホンおすすめ|まとめ
今回は、2万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中から、特にコスパに優れたおすすめのモデルを紹介しました。
というわけで2022年現時点で、アンダー2万円で買える一番おすすめのモデルはゼンハイザーの「CX Plus True Wireless」という結果でした!
ワイヤレスイヤホン界の名作と名高い「CX True Wireless」に、ノイキャン・外音取り込み・aptX adaptiveが追加された”完全版”がこの「CX Plus True Wireless」。
同社のフラッグシップ機にあたる「MOMENTUM True Wireless 2」と比べてもほぼ同等のスペックながら、約1万円安く買えるとあってリリース当初から人気が衰えないのもうなずけますね。
というわけで今後も「これはいい!」と思えるイヤホンに出会えたら、本記事に随時加筆していきます。
もう少し予算をおさえてコスパにこだわりたい!という方は、↓の1万円クラスのおすすめ記事も参考にしてみてください。