iPodを彷彿とさせるレトロな小型DAP「SHANLING Q2」はコンパクトでも本格派!

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丸いタッチホイールと小さなディスプレイ。そして手のひらに収まるシルバーボディ。

知ってる知ってる、iPodでしょ? …と思ったら違いました。SHANLINGから9月25日に登場したポケットサイズのポータブルプレーヤー「Q2」です。

とはいえ、このデザインを見てiPodを思い出すなというほうが無理というもの。2.09インチのタッチスクリーンの下には円形のタッチホイールとボタン、指をクルクルさせながら操作するあの心地よさを現代に蘇らせてくれる。

あの頃、ポケットにiPodを突っ込んで出かけていた世代の皆さん、ちょっとグッときちゃいませんか?

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iPod、令和のDAPに転生?

超コンパクトなポータブルオーディオプレーヤー「SHANLING Q2」。なんといっても、このホイールと物理ボタンですよ。

近年のDAP市場を見渡すと、前面のほぼすべてがタッチパネルで占められたスマートフォンライクなモデルが主流です。見やすいし、アルバムを探すには便利。でも「次の曲」「ちょっと音量上げよう」となると、わざわざポケットから取り出してその画面を見ることになります。

Q2ならその必要がない。

前面のホイールで音量を100段階で細かく調整でき、ボタンから再生/一時停止、前後の曲への移動ができます。画面を見なくても指先だけで再生中の操作が完結する。また、画面消灯中はボタンとホイールをロックできるので、ポケットの中での誤操作もなし。

思い返せば、それこそが往年のiPodが得意としたことですよ。ぼくらはいつの間に、ポケットのなかで音楽を操る術を手放していたのでしょうか。ちなみに本家iPodは、ホイールでメニューを送れる代わりに、音量調整は基本的に再生画面からでした。Q2はその「逆」というのが使い勝手で大きく異なるところです。

LDACも使える。それでも、あえて有線を選びたい

レトロかわいいQ2ですが、中身はずいぶん本格派です。「見た目と操作をiPodライクにしてみました。エモいでしょ」なノスタルジーで終わる製品じゃありません。

DACにはCirrus LogicのCS43131を、なんと4基搭載。Quad DAC+フルバランス構成で、最大768kHz/32bitのPCM、DSD512まで対応します。4.4mmバランス出力では最大425mW@32Ω、S/N比130dBという本気スペックです。

音のキャラクターとしては、音源そのものを忠実かつ高解像に聴かせる方向性。中低域にほどよい厚みがあり、ボーカルが楽器に埋もれず中央にスッと立つ印象。高域のエッジは丸めで、長時間聴いても耳が疲れにくいと感じました。それから、ノイズや音像のブレの類が本当に少ない。一音一音の粒子まで手にとるようにわかる解像度の高さと分離感。単純な音のエッジの立ち方にしても、4万円クラスのDAPの中ではかなり健闘しているという印象です。

地味にありがたいのが、対応フォーマットの幅広さ。FLACやALACはもちろん、Opusまで再生できるので、手持ちのライブラリを変換し直す手間がありません。PCからmicroSDに放り込むだけで済む気楽さは、専用ソフトで同期していた頃を知る身としては感慨深いものがあります。

また、USB DACとしてPCにつなげるだけでなく、外部のUSB DACやUSB-Cイヤホンへデジタル出力するトランスポートとしても使えます。もちろん現代のプレーヤーなのでBluetooth 5.2にも対応(LDAC / aptX HDなど)。スマホから飛ばした音をQ2経由で有線イヤホンで聴く、なんて使い方も可能です。

でも、せっかくクアッドDACを積んだ小さな音楽プレイヤーです。昔からお気に入りの有線イヤホンやちょっと奮発したヘッドホンを繋いで、microSDに入れたアルバムを1曲目から通してじっくり聴く――そんなスタイルがQ2には一番似合っている気がしますね。

ポケットに忍ばせたい相棒

数日間使ってみて、Q2は“iPodの再来”というより、iPodの手触りを借りた現代の小型DAPなのだなと。当然、音密度はあの頃と比べものになりませんし、迷わず止めて、送って、音量を変えられるという意味では、むしろあの頃より快適な場面もありました。

注意点を挙げるなら、内蔵ストレージを持たないこと。microSDカードがないとファームウェアのアップデートすらできないので、ストリーミング中心だとしても結局カードは必要に。

それから、漢字で始まる曲名が日本語でなく中国語読みの頭文字で並べられてしまうというOS側の一癖も(「春」で始まる曲が「C」の位置にいたときは、さすがに二度見しました)。検索も日本語入力に対応していないため、邦楽中心の人はタグをローマ字にしておくか、フォルダ表示を活用するなど、ちょっとした手間が生じます。

価格も47,520円と決して安くはない。ともあれ、円形ホイールとミニディスプレイを詰め込んだシルバーの小さなプレイヤー。Apple好きとしてはそれだけでも魅力度は十分。さらに中身はCS43131×4、4.4mmバランス最大425mWと本格派。それでいて持ち出し時はこれ一つ、重量は83g。スマホ+DACを持ち歩くことを思うと遥かに気軽です。

通知の届かない場所で、好きなアルバムを最初から最後まで——そんな時間を取り戻したくなったときは、SHANLING Q2を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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