あの神アイテムに待望の新機種がやってきました。
コンセントに挿したときは充電器、そうでないときはモバイルバッテリーとして単体でも充電できる一体型モデル。
最近はAnkerやCIOなどの同タイプ製品が増えつつありますが、モバイルバッテリー使用時にPCの充電ができる製品となるとまだまだ限られるんですよね。
なんだかんだパソコン用の充電器が別で必要に・・・。
そんな人に朗報ともいえるモデルが、この『MATECH GanCell 10000 60W』。
充電器として最大60W、モバイルバッテリーとして最大40W出力でき、コンセントに挿さない状態でもMacBook AirやiPad Proが急速充電できちゃうんです。
さらに、使いやすいUSB-C × 2ポート仕様で、本体とデバイスのパススルー充電にも対応。取り回しの面でもかなり完成度が高く、プラグ一体型の完成系といっていいんじゃないでしょうか。
というわけで、この記事では「MATECH GanCell 10000 60W」がどんな感じで使うことができるのか、使用してわかった特徴などレビューしていきたいと思います。
MATECH GanCell 10000 60Wの外観と付属品
『MATECH GanCell 10000 60W』は、PD対応の60W出力に加え、スマホが2回分フル充電できる10,000mAhクラスの大容量バッテリーを搭載した、2in1モバイルバッテリーです。
製品名 | MATECH GanCell 10000 60W |
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サイズ | 幅80.7×高さ76×奥行32.5mm |
重量 | 約 290g(充電器本体) |
バッテリー容量 | 9600mAh(4800mAh×2) |
出力ポート数 | 2(USB-C x 2) |
USB-C 出力 (充電器モード) | 単ポート最大60W (2ポート利用時は、30W+30W) |
USB-C 出力 (モバイルバッテリーモード) | 単ポート最大40W (2ポート利用時は、20W+20W) |
メーカー保証 | 2年(製品登録で1年延長) |
その他特徴 | GaN窒化ガリウム採用 PD3.0、PPS、QC4、 Apple2.4A対応 |
内容物は、本体とUSB-C to Cケーブル、それから専用ポーチ。
ブラックとシルバーのツートンが映える本体。表面はサラサラとしたマット加工。
背面には折り畳み式プラグ。充電器として使いたいときはこのまま電源タップへ。
プラグの開閉と連動して下部のLEDが点灯するようになっています。暗いところで挿すときにありがたい仕様ですが、ライト機能のオンオフはできないみたいです。
側面には、バッテリー残量を示すインジゲーター。
サイズは約80.7 × 76 × 32.5 mmで、同タイプ最小クラス。横幅が3㎝しかないので、横並びの電源タップでも隣と干渉せず使いやすいです。
重さは約290g。それなりにズッシリくる重さではありますが、10000mAhのバッテリーを搭載している2in1モデルとしては軽量な部類ですね。
あと、個人的にこの充電器の推しポイントが、2ポートともUSB-C規格であること。
片側がUSB-Aポートのモデルが多い中、USB-Cでまとまってる本機は断然使いやすいなと感じました(最近めっきりUSB-A使わなくなった・・)。
MATECH GanCell 10000 60Wのレビュー
充電器使用時:最大60W出力に対応
MATECH GanCell 10000 60Wはコンセントに挿して充電器として使う場合、最大60Wの出力に対応。13・14インチMacBook Pro含む大抵のノートPCやタブレットが急速充電できます。
試しに14インチMacBook Pro(8コアCPU)を接続して充電速度を測ってみたところ、58W前後でしっかり急速充電できました。
MacBookのシステム上もちゃんと60Wと認識。
両ポート接続時もトータル60W(30W + 30W)で出力でき、ノートPC + タブレット(スマホ)の2台同時充電にも耐えられます。
出力的なバランスはもとより、この「2ポート使用時はどちらも固定30W」ってのがわかりやすいです。充電の度に「えっと、下は何ワットでるんだっけ?」といちいち考える必要がないですからね。
モバイルバッテリー使用時:最大40W出力に対応
特筆すべきはモバイルバッテリー使用時の出力。なんと最大40W出力が可能で、単体でMacBook AirやiPad Proもフルスピード充電できちゃいます。
両ポート接続時もトータル40W(20W + 20W)で出力でき、スマホ2台の急速充電にも対応。モバイルバッテリー使用でこのパワフルさは心強いですね。
パススルー充電に対応
嬉しいのが「パススルー充電」にも対応しているところ。
パススルー非対応の場合、たとえば本体をコンセントに挿した状態でiPhoneを充電すると、本体側の充電が優先されてiPhoneの充電は後回しになっちゃいます。
その点、MATECH GanCell 10000 60Wならモバイルバッテリー本体充電とデバイスへの給電を同時に行えるので、持ち出し前提になるアイテムとしてかなりポイントが高いです。
”超急速充電”のPPSにも対応
MATECH GanCell 10000 60Wは、”超急速充電”の次世代規格「PPS(Programmable Power Supply)」にも対応しています。
Appleユーザーにはあまり関係のない話ですが、PPS対応の一部のAndoroidデバイス(Galaxy、Xperiaシリーズなど)が従来のPDをしのぐスピードで充電が可能です。
充電時の発熱
出力が大きくなればなるほど気になるのが、充電中の発熱。
結果はというと、やはり一般的な2in1モデル同様それなりに熱を持ちます。
もちろん安全基準をクリアしているため危険はありませんが、使用後すぐにポーチなどにしまうのはちょっとためらう程度には熱くなる感じです。
とはいえ、これはどの充電器も似たようなもの。ほかの機器に比べて特別熱くなる感じはしませんでした。強いていえば、最大出力で2台充電する際はなるべく風通しのいいところで使うのが良さそう。
充電器、モバイルバッテリー使用時ともにコイル鳴きとかはまったく気になりませんでした。耳に10cmくらい近づけてやっと微かにチチチ‥と聞こえる程度なので、枕元なんかでも問題なく使えます。
プラグ一体型モバイルバッテリーの「理想形」
今回は、MATECHから発売された2in1モバイルバッテリー『GanCell 10000 60W』を紹介しました。まとめると以下のとおりです。
使いやすいUSB-Cの2ポート仕様で、最大60W出力(モバイルバッテリーとしても最大40W出力)でき、かつ2ポート使用時も出力制限ナシで充電できるMATECH GanCell 10000 60W。
これ一つ持ち歩いていれば出先でPCやらタブレットの充電に困るシーンは皆無になるアイテムなので、もし気になった方はぜひチェックしてみてください。