モバイルモニターなどで有名なInnocnから、26インチウルトラワイドモニター「WF26-PRO」が発売されました。
作業効率を上げてくれる横長画面(アスペクト比21:9)、解像度は作業用途にちょうど良い2560×1080。広視野角のIPSパネル対応で、PIP(ピクチャーインピクチャー)、画面分割にも対応する多機能ディスプレイとなっています。
今回はメーカー様から実機をご提供いただき実際にPCデスクに導入して1週間使ってみたので、そんなInnocn WF26-PROの特徴や使用感、メリットデメリットなどレビューしていきます。
Innocn WF26-PROの概要
Innocn WF26-PROは、アスペクト比21:9の26インチウルトラワイドディスプレイ。主なスペックは以下のとおりです。
製品名 | Innocn WF26-PRO |
ディスプレイ | 26インチウルトラワイド/ノングレア/IPS |
解像度 | 2560×1080 |
コントラスト比 | 1000:1 |
リフレッシュレート | 最大75Hz |
調節・可動域 | 高さ調整:120 ± 5mm チルト方向調整:前傾 5°±2°; 後傾20°±2° 左右回転調整:±45° 垂直方向調整:±90° |
本体サイズ | 62 x 23 x 49 cm; 5.2 Kg |
輝度 | 350cd/m² (Typ); 320cd/m²(Min) |
色域 | 93%DCI-P3 |
インターフェース | HDMI*2, DP*1, TYPE-C*1, USB*3, AUDIO OUT*1 |
価格 | クーポン適用で35,990円(税込) |
画面比21:9の横長ディスプレイで、一般的な27インチ(16:9)に比べて横の表示領域が広いのが特徴。それでいて一般的なウルトラワイドに比べて小さい26インチで、表示領域を広げつつも視線移動が最小限ですむのがポイント。
また、解像度は2560×1080(フルHD)で、スタンドはピボット(回転)対応なので幅広い用途で使えます。リフレッシュレートが最大75HzなのでFPSとかには不向きですが、コンソールゲーム用には最適。では、さっそく開封して外観や付属品、基本性能などをチェックしていきます!
Innocn WF26-PROの外観と付属品
内容物はモニター本体、ケーブル類、説明書にくわえ、組み立て用の手袋やクリーニングクロスまで同梱と至れり尽くせり。
- WF26-PRO本体
- モニタースタンドと台座
- miniHDMIケーブル
- USB Type-Cケーブル
- USB-Bケーブル
- HDMIケーブル
- 電源ケーブル
- ユーザーマニュアル
- クリーニングクロス
- 手袋
- ドライバとネジ1式
説明書はもちろん日本語対応。OSDメニューの設定方法なども図解でわかりやすく記載されています。
スタンドの取り付けは簡単で、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込むだけ。工具レスで設置できるのは楽ちん。
組み立てた様子がこちら。やっぱりウルトラワイドってロマンがありますね〜。スタンドを含めた外観も統一感があってスタイリッシュ。
ベゼルは非表示領域込みで8mmほど。これだけ狭ベゼルならデュアルディスプレイにしても使いやすそうですね。パネルの表面加工には、目が疲れにくいアンチグレアを採用。
スタンドの可動は、スウィーベル、チルト、高さ昇降、回転すべて対応。
首振り:左右45°
前後チルト:+20 ~ -5°
リフト:120 mm
ピボット:90度回
左右45度の首振り以外は最小限といった感じですが、据え置きで使う分には必要十分な可動域ですね。モニターアームでの設置を前提としていない人にとっても嬉しい設計。
もちろん100×100mmのVESA規格に対応しているので、「エルゴトロン LX」や「Amazon Basic」などの一般的なモニターアームが別途取り付けられます。なるべく天板を広く使いたい僕は今回もモニターアームで設置!
付属品からも想像できるとおり、入力端子はUSB Type-A、Type-B、Type-C、HDMI x2、DPと豊富。イヤホンジャックもついています。USB Type-C端子は65W PD出力に対応してるので、ノートPCなどもケーブル1本で映像出力&充電できちゃいます。
底面にはOSDの操作ボタン。十字キーやスティックではなくボタン式でやや使いづらいのは残念ポイント。
背面下部には2基のスピーカーを搭載。ただし出力は5Wなので「一応音もなる」程度の品質。ゲームプレイや映画鑑賞など音にこだわりたい人は外付けスピーカーが必須かなと思います。
Innocn WF26-PROの特徴と使用感レビュー
平面ウルトラワイドだけど視線移動が少なく快適
アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイは、画面2枚分の作業領域が手に入る反面、その分どうしても視線移動が増えます。
比較的小さい29インチモデルでも横幅70㎝程あるので、長時間集中していると視線が行ったり来たりして結構目が疲れるんですよね。その点「26インチ」の本製品は、目の負担最小限で広い作業領域が手に入るのが良いですね。過去に使っていたHKCの29インチ曲面と比べても、平面のこの画面サイズの方が端から端まで視認しやすいなと感じました。
あとは、物理的に省スペースで設置できるのもInnocn WF26-PROのメリットです。例えばウルトラワイドの定番である34インチの場合、横幅100cm近く確保する必要がありますが、70㎝にも満たない本製品は気軽にデスクに設置できます。
また、画面サイズが小さいゆえにピボット(回転)にも対応しているので縦表示も簡単。アスペクト比21:9で29インチ以上だと縦表示はキツイですが、このサイズなら縦でももめちゃくちゃ視認しやすいですね。
ディスプレイの基本性能やモードについて
ディスプレイは、解像度2560×1080(フルHD)、反射やギラつきのないアンチグレアを採用。作業用モニターとして使いやすいだけでなく、IPSパネルなので発色も自然で普通に動画視聴やゲーム用としても使えます。当たり前ですけどTNパネルのモニターと比べても視野角はかなり広いです。
またOSDメニューから、輝度やコントラストなど基本的な色設定はもちろん、PIP(ピクチャーインピクチャー)や、PBP(画面分割)も可能。ゲームモードなんかも細かく選べます。
また、ドイツのアイケアモニターの認証を得ている本製品は、眼精疲労の原因になるフリッカー(ちらつき)フリーで、ブルーライトも設定からカットできます。長時間のPC作業をする上ではありがたい機能ですね。
横スクロール作業がサクサク
これはWF26-PROに限らずウルトラワイドディスプレイ全般にいえることですが、通常のアスペクト比16:9のモニターに比べて横幅広い分、横スクロールが発生する作業がとにかく快適。
動画編集ソフトやExcelなど横いっぱいに情報が並ぶソフトを使うなら、やっぱりアスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイが最強。2画面出してマルチタスクするにしても、一度この快適さに慣れるとなかなか通常のモニターには戻れないですね〜。
物理的に2枚のモニターを用意して画面をまたぐこともできますが、その場合やっぱり中央のベゼルが邪魔で見づらいので自然に表示領域を広げるならウルトラワイドしかないと思いますね。それにしても26インチ1枚の視線移動は快適。
映画や動画鑑賞にも最適な画面比
テレビなどの映像はアスペクト比16:9で作られていますが、映画は21:9の画面比(シネスコサイズ)のため通常のモニターで表示すると上下に黒い帯ができてしまいます。
ウルトラワイドディスプレイはシネスコサイズと同じアスペクト比なので、映画再生時に画面いっぱい映像を表示できるのもメリット。
やっぱり上下に黒帯が出る通常のモニターに比べて迫力、没入感は全然違います。デスクで映画も観るよって人は、本製品のようなアイケア機能付きのウルトラワイドがおすすめです。
Innocn WF26-PROレビュー|まとめ
今回は、Innocnの26インチウルトラワイドモニター「WF26-PRO」を使った感想でした。改めてレビューをまとめるとこんな感じ。
アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイながら、珍しい26インチモデルで視線移動も快適なInnocn WF26-PRO。
OSDボタンが十字キーやスティックではなくボタン式でなのがややネックですが、価格3万円台で買えるウルトラワイドディスプレイとしては総合的に満足度の高いモニターだなと思いました。基本性能の高さや豊富なカラー設定などコスパの高さを考えると十分選択肢に入る一台だと思います。
また、Amazonブラックフライデーセールの最初の4日間(11/27~11/30)限定で27,293円(税込)と格安で購入できるみたいなので、テレワークなどでウルトラワイドディスプレイの導入を検討中の方はぜひチェックしてみてください。