至高の書き味と読書体験。カラー電子ペーパータブレットの大本命『BOOX Note Air 5C』

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電子ペーパー端末というと、白黒で、動作がもっさりしてて、テキスト読むとかメモ程度に使うものと思っている人、まだまだ多いと思います。

実際、身の回りにある電子ペーパー端末は電子書籍リーダーが主なので、その気持ちもわかります。ただ、年々進化が進むにつれ電子ペーパーのそんな常識もひと昔前のものに。

中でも、「カラー表示」「Androidアプリ対応」「ペン入力」の三拍子が高性能に揃った本命モデル「BOOX Note Air5 C」が登場しました。今回はメーカー様よりサンプルを送ってもらったので、実際にしばらく使ってみた感想をレポートしていきます。

目次

BOOX Note Air5 Cの外観

ディスプレイは10.3インチのカラー電子ペーパー(E Ink Kaleido 3)で、一般的な白黒E Inkリーダーとは異なり、図表や注釈、カラー資料を“色付きのまま”閲覧できる点が最大の特徴となっています。

白黒表示では300ppi、カラー表示では150ppiの解像度を実現しています。白黒文字は非常にシャープで、紙の書籍に近い読み心地を維持しつつ、カラー部分では4,096色の階調表現が可能です。反射型ディスプレイのため屋外や強い照明下でも見やすく、長時間読書しても目の負担が少ない点は、E Inkの真骨頂。

OSにAndroid 15。オクタコアCPUと6GB RAM、64GBストレージを搭載し、電子ペーパー端末としては十分に余裕のある構成です。高速処理を売りにする液晶タブレットとは方向性が異なりますが、ページめくり、PDFの拡大縮小、ノート切り替えといった日常操作は安定しており、動作にストレスを感じにくい設計です。

左側面には充電用のUSB-C端子。

3700mAhのバッテリーを搭載しており、E Ink端末ならではの優れた省電力性を活かして、数日〜使い方によっては1週間以上の連続使用が可能です。特に読書やノート中心の使い方では消費電力が非常に低いので、スマホのように毎日充電する必要はありません。

筐体は従来モデルからほとんど変わっていませんが、背面に別売キーボード専用のPOGOピンが付きました。

重量は約452g、厚さは約5.8mmと薄型で、10.3インチクラスとしては比較的持ち運びやすい部類です。

バッグに入れてもかさばりにくく、カフェや会議室、図書館など場所を選ばず使える点は、モバイルノート端末として大きな強みですね。

Note Air 5 Cには、4096段階の筆圧検知に対応した専用スタイラスペンが付属。

よくあるグリップ用に厚く取られた片側にマグネットでくっつく仕様ですが、カバンの中で激しく動かすと外れてしまう程度の磁力です。なのでペンを完全に固定したい場合は別売のマグネットケースが必要になります。これであればケースのフラップ部分で上から押さえ込んで固定できるので安心して持ち運べます。

デザインが刷新されたケースは、読書・スケッチ・ブラウジングに最適な角度で固定可能。レザー調で高級感がありますし、強力なマグネットで本体に吸着する仕組みなので取り回しもしやすいです。

ちょっとした気になる点を言うとすると、ケース付きだと結構重いんですよね。測ってみると、ケース込みの重量は717gでした。そこそこある。仕方ないんですけどね。10インチだし。

BOOX Note Air5 Cを使ってみる

「至高の書き味」と「即座なレスポンス」

電子ペーパーにとって、スタイラスペンは明暗を分ける一要素だと思います。もし、電子ペーパー欲しいなと思ってる人がいたら、ペンをしっかりチェックすべき。書き心地がいまいちだと、結局昔ながらの紙とペンに戻ってしまいますから。端末はいいけど付属のペンがなぁという人は、ペンだけ別に買い換えた方がいい。それほどペンは重要です。

それでいうと、Note Air5 Cのペンはかなり良いです。タブレットにタッチペンで書き込んでいるのではなく、まさにペンタブの描き心地そのもの。表面の材質は非常になめらかで、ペンを走らせるとわずかな沈み込みを感じ、書き味はまさに「紙+ボールペン」。

これまでにいくつかのメーカーの電子ペーパーを試してきましたが、「書き味」でNote Air 5Cの右に出る者はないと断言できます。「書くためのツール」にこだわり抜かれた本機なので、不快な滑りはまったく感じません。力の入れ具合で抵抗感が変わる感触など、どこまでも紙に近い筆記体験といえます。

筆記時のレスポンスも良好で、ペン入力での遅延はほとんど感じません。1週間使い込んでみて遅延が気になることは皆無でした。

なお、プリインストールされているメモアプリは、複数の色を使ってちょっとした考えを書き留めるには十分ですが、必要最低限の機能しかそなえていません。Androidでお気に入りのメモアプリがある場合は、そちらを選ぶことをおすすめします。

読書体験は至高、カラーマーカーが便利

モノクロ表示時は300ppi、カラー表示時は150ppiの解像度になるNote Air 5C。文字主体の電子書籍を読む分には、解像感の低さなどはまったく気になりません。Kindleアプリで文字サイズを最小にしても、文字のにじみやかすれは感じないですね。このサイズ感と鮮明さのバランスたまりません…。

ページめくりの速度は、体感でiPhone 17 Proの1.5倍ほど遅いかなといった感じ。電子ペーパー特有の画面書き換え処理が走るためですが、設定から「高速更新」モードに切り替えるとiPhoneと同等の速度になる一方で、表示がやや濃くなるというのがトレードオフ。

Kindleアプリで4色のカラーマーカーが使えるのは非常に便利で、重要度や分野ごとに色分けしてマーキングでき、後から復習したいときもこの機能が一役買ってくれます。

またNote Air 5Cには、アプリごとにリフレッシュモード、カラー設定、コントラストなどを調整できる「EInk Wise」という機能が搭載されています。

カラーコミックを一番鮮明な画像で読みたい場合は、EInk Wiseメニューから画面の更新速度と色の鮮明さを設定する必要があるかと思います。で、最適化すると“コート紙じゃない”紙のカラーに限りなく近い発色になります。

コミックの場合、横向きでの見開き表示にも対応していますが、これだと文字のキレが若干落ちてしまうので、個人的には縦の一画面表示が文字も大きく鮮明で読みやすいなとは思います。このあたりは使い分けですね。

また、フロントライト機能付きなので、暖色・寒色を細かく調整することも可能です。昼間は白く、夜間は目に優しい暖色寄りの表示に切り替えられます。

外光に依存しないかつ、フロントライトを活用することで暗所でも紙に近い読みやすさを維持できる点は、長時間利用を前提としたユーザーにとってこれ以上ないメリットですね。

Android 15と十分な拡張性

前述のとおりAndroid 15を搭載しており、Google Playを通じてサードパーティ製アプリをインストールできます。KindleやPDFリーダー、ノートアプリなどを用途に応じて使い分けられる自由度は、BOOX製の魅力です。

一方で、E Inkの特性上、NetflixやYouTubeなどの動画視聴や、高速スクロールを多用するアプリには向きません。当たり前ですが描画速度や発色は液晶ディスプレイと比べると雲泥の差です。アプリ選択は「読む・書く・整理する」用途に絞ることで、本機の良さを最大限引き出せます。

また、オクタコアCPUと6GB RAM、64GBストレージを搭載し、電子ペーパー端末としてはかなり余裕のある構成です。高速処理を売りにする液晶タブレットとは方向性が異なりますが、ページめくり、PDFの拡大縮小、ノート切り替えといった日常操作は安定しており、動作にストレスを感じにくい設計になっています。

microSDカードによるストレージ拡張にも対応しているので、大量のPDF資料や電子書籍、音声ファイルを保存しても容量不足に陥りにくい点は実用的です。長期的に使う研究・業務用途でも安心感があります。

暮らしに「深い集中」を取り戻したい人へ

カラーE Ink・10.3インチ・Android対応という特性を高いレベルでまとめ上げたBOOX Note Air 5C。ノート用途はもちろんですが、この端末があるとどこでも気軽にKindleを開こうという気分になります。スマホやタブレットで読書しようとすると通知やSNSに気を取られがちですが、Note Air 5Cなら読書に集中できる。

約9万円という価格は、サブで使う端末に財布から出せる金額と考えると高級品には違いありません。高い理由はカラーにありますが、そのカラーの発色は申し分ないですし、何よりAndroid 15だということ。幅広く読める電子書籍リーダー兼Eノートであり、実際にしばらく使ってみるとこの価格にも納得感があります。

SNSやゲームから距離を置いて読書に集中する時間は確実に増えましたし、読書やメモ用途以外でダラダラ見続けることがない。絶妙な不便さもまた、デジタルデトックス端末的な意味においては優秀です。読書時間を徹底的にこだわりたい人、手書きノートやPDFへの書き込みを多用する、それから論文や技術書など業務資料を読む機会が多く、目の疲れを最小限に抑えたいといった人はBOOX Note Air 5Cを検討してみてはいかがでしょうか。

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