ギターアンプそのもののような圧倒的な存在感と、総出力500Wのぶっ飛んだサウンドで話題を集めたMarshallのポータブルスピーカー「Bromley」から新モデルが出ました。
前作Bromley 750の魅力を受け継ぎつつ、ひと回りコンパクトに、重さは半分になった「Bromley 450」です。
ぼくはMarshallが大好きで、小型の無線スピーカーのKilburn IIIを使ってからどハマりしたんですよね。音が超絶ぼく好みですし、操作感や使い勝手がとても良いですし、とにかくデザインがカッコいい。
今回、ありがたいことにMarshallよりBromley 450の評価機材を送っていただいたので、1ヶ月間自宅リスニング中心に使ってみての感想をお伝えしていきます。
◼︎Marshall Bromley 450
Bromleyシリーズといえば、見ての通りMarshallのアンプをそのまま踏襲したような本体外観。ギターを弾く人なら、もうこの見た目の時点で心鷲づかみにされる人も多いんじゃないですかね(ほぼ楽器経験なしのぼくでさえロマンを感じるわけですから)。

屋外用途も想定されたラインですが、リビングの地べたにそのままボンと置いても、存在感あるインテリアとして溶け込んでくれます。

Bromley 750のコアとなる機能はそのままに、一回り小さくなったことで日常使いもできるMarshallの大型ポータブルスピーカーの完成です。そうそう、これくらいがちょうど良いんですよ。
重さは約12kgとBromley 750から半分程になっているため、本体内蔵のハンドルを使って手持ちで持ち運べるようにもなりました。

ドライバーユニットは6.5インチのウーファー×2基、2インチのフルレンジドライバー×2基、パッシブラジエーター×2基の構成。ウーファー用の90W・クラスDアンプ×2基とフルレンジドライバー用の55W・クラスDアンプ×4基。

再生周波数帯域は40Hz〜20,000Hz、最大出力音圧レベルは100dB@1mと大迫力のサウンドを体感することができます。
スピーカーからの位置に関係なく、均一な音量と音質を実現するMarshall独自の全方位サウンド「True Stereophonic」を採用しているため、設置環境にかかわらず個々人が最適なリスニングを楽しめるというのもBromleyシリーズならでは。
音源との接続は、Bluetooth 5.3によるワイヤレス接続(Auracastにも対応)のほか、AUX 3.5mm、USB-C、RCAなどの有線接続にも対応。さらに、2 XLR/6.35mmコンボジャックを使ってマイクや楽器と接続することも。エレキギターを繋いでギターアンプのように使うってこともできちゃいます。

スピーカー正面のグリル内には多数のライトを搭載していて、ステージライトチックに点灯させられます。このライトがまた所有欲満たしてくれるんですよね。本体から3つの点灯パターンを切り替えられるのですが、ぼくは音楽に合わせて明滅するパターンが気に入ってます。

ボリュームや帯域ごとの調整はフロントのノブから直感的に操作できます。ボタンではなくノブなのがイイですよね。

Bluetooth、各種有線の接続ソースも電源スイッチ横のボタンから変更できます。
バッテリー駆動の再生時間が40時間と長い点も良いところ。これまで大型のBluetoothスピーカーをいくつか試してきましたが、よく持つものでも20時間程度ですからね。

電源の確保に捉われない、どこでも置ける据え置きスピーカーとして心強い電池持ちです。さらにIP55等級の防塵・防水仕様。スピーカーとしては珍しくLFPバッテリーを採用しているので、いざとなれば別売の予備バッテリーへ交換すれば継ぎ足しで長時間再生もできます。
Marshall Bromley 450を堪能する

Bromley 450の音質についてですが、さすがMarshallですよ。
僕は同社の小型スピーカーの「Kilburn III」やワイヤレスヘッドホンの「Monitor Ⅲ A.N.C.」の音が大好きなんですけど、それらと同じようなロックサウンドに非常に適した重厚なチューニングになっています。

全体的な音の傾向としては、低域と高域が強調されつつ、ボーカルラインもしっかり前に出てくるW字型といった印象ですが、これだけの出力数なのでまず低音の量感に驚かされます。
打ち込み系のキック音やサブベース、バンド系だとバスドラムやタムのドコドコみたいな音の臨場感が息を呑むほどリアルなんですよ。ベースライン全体も、うねるようにフロアに響かせるような立体感があって、Kilburn IIIなどと比べて単純な音の迫力はもちろん、空間表現って意味でも別格です。
それでいてスネアの抜け、シンバルの炸裂音、ハイハットのカチッと刻む音みたいな高域も引っ込むことなくちゃんと共存してくれます。エレクトロ・バンドサウンドのキレの良い表現は、これぞMarshallといった感じ。
あとこれはKilburn IIIでもそうなのですが、中低域〜中高域にかけてのエレキギターの表現力が相変わらずほんとに豊かです。

ギターが歪み、空間全体に広がるような残響感がこれまたリアルなんですよ。そもそもの解像度ももちろん高いんですが、エレキギターの輪郭がめちゃめちゃ追いやすいのでバンド系を好む人はMarshall全般チューニングの相性が最高だと思います。
このシリーズにはダイナミックラウドネスのような自動補正云々は入ってませんが、そもそも大口径のウーファーと400Wものアンプ出力なので音を絞っても音痩せさせずに豊かな音のままBGM感覚で聴くこともできます。

かといって音量を上げることで一部の帯域だけが破綻するみたいなこともないので、ぼくみたいに自宅リスニング用に据え置きで検討する場合でもその広さに適した良い出力バランスで鳴らせると思います。
今作もアプリ連携に対応していますが、できることはAndroid端末とのAuracast、2台のマルチポイント接続、本体Mボタンに任意操作の割り当て、電源オフタイマーなどがあります。

イコライザーなど音質の調整項目はアプリ上になく、本体のバス(低音)、トレブル(高音)のノブからそれぞれ0〜10で調整可能。

デフォルトの状態でも十分すぎるくらい臨場感ある音が出るのですが、ぼくは低音寄りが好きなので常時8〜10です。最大までひねってもクリッピングとかブーミングの類が起きる気配はないので、比較的マイルドなバス増強といった感じ。楽曲によってこもった感じの音になる場合は、トレブルもいっしょに調整してあげるとバランスの良い音に仕上がります。
Marshallのこのアナログ操作がまた所有欲を掻き立てるんですよ…。聴くジャンルを変える度についつい無駄にいじってしまう。
Marshall Bromley 450レビューまとめ

迫力のサウンドはそのままに、ギュッとコンパクトになって日常使いしやすくなったBromley 450。
広い空間で大音量で聴くために、とにかく最大音圧を重視ということなら、5万円以上差額のあるBromley 750が優れるのは言わずもがなです。とはいえ、日常使いにおいてBromley 450の出力は全く不足がないですし、機動性って意味でも日本の環境にフィットするのはむしろ450の方じゃないでしょうか。
余談ですが、Marshallって人によってはデザイン重視のメーカーと思われている方もいるかもしれないですけど、Bromleyに限らずその音作りはホント素晴らしいですからね。
屋外用途はもちろん、高音質な自宅リスニング用のBluetoothスピーカー兼インテリア、としてもめちゃくちゃアリな選択肢なので、コンパクトになったMarshall Bromleyぜひチェックしてみてください。


