以前から、5畳ほどの小さな寝室にあうプロジェクターを探しており、「コレだ!」と思えるものになかなか出逢えずにいました・・
ですが今回、ついに見つけちゃいました。タイトルにもある通り、「20cm」の距離さえあればどこでも大画面投影できる超短焦点プロジェクター「JMGO O1」です。
壁面から24cm離すだけで、なんと80インチの大画面投影ができてしまうこちらのプロジェクター。そう、必要なのは白い壁だけ。
デンマークのハイエンドスピーカーブランド「Dynaudio」との共同開発ということで、投影性能だけでなく音響面もこだわり抜かれた一台となっています。
今回は、特別に実機をお借りできたので、そんな超短焦点プロジェクター「JMGO O1」を実際に数週間導入してみた感想を詳しくレポートしていこうと思います!
JMGO O1の外観と付属品
独自OS「Luna OS」を搭載した超短焦点プロジェクター「JMGO O1」。主な特徴は以下のとおりです。
製品名 | JMGO O1 |
---|---|
本体サイズ | 308×236×98 mm |
重さ | 2.3kg |
明るさ | 800 ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080 |
コントラスト比 | 4000:1 |
投影方式 | DLP (RGB+LED) |
推奨投影サイズ | 80インチ |
スピーカー | 7W×2 |
台形補正角度 | 水平&垂直±45° |
オートフォーカス | ◯ |
メーカー保証 | 1年 |
価格 | 129,800円(税込) |
内容物は、プロジェクター本体、リモコン、電源ケーブル、説明書の4点と必要最小限です。
どこか近未来チックなフォルムが特徴的なJMGO O1。シルバーを基調としたシンプルなデザインで、どんなトーンの部屋にも馴染みそうですね。
サイズは308×236×98 mmで、ちょうどA4のクリアファイル大のサイズ感。
実際に手に取ってみてまず驚いたのが「軽さ」です。約2.3kgと、ちょっと重めのノートPCくらいの重さなので、こんな感じでラクラク持ち上げて移動できます。
両側面には、各7W(計14W)と高出力なデュアルスピーカーを搭載(詳細な音質については後述します)。
背面には、各種インターフェースがまとまっています。
入出力端子一覧
- HDMI(ARC対応)2.0
- HDMI 2.0×1
- USB 2.0×2
- DC×1 DC×1
- LANポート ×1
- SPDIF x1
これだけ揃えば、ゲーム機、FireTV Stick、Blu-rayプレイヤー、USBメモリ、ゲームコントローラーなど繋げられるので拡張性は言うことナシですね。入力にSPDIFがついてるので、音響機器を繋いでホームシアター環境をつくることもできます。
底面の四隅には、滑り止めがついています。中央のネジ穴に三脚を取り付けることで、さらに高さを出したり、天吊りして投影することも可能です。
操作はすべて付属のリモコンから行えます。音声アシスタントにもバッチリ対応。
また、「JMGOアプリ」をインストールすることで、スマホから操作することも可能です。
JMGO
SHENZHEN HOLATEK CO.,TLD無料posted withアプリーチ
JMGO O1を実際に使ってみた感想
約20cmの距離で80インチの大画面投影
JMGO O1の最大の特徴が、なんといっても投影距離の短さ。設置場所から壁までの距離をほとんど必要とせず、白い壁さえあればどれだけ省スペースでも大画面投影できるのがポイント。
こんな感じで台の上にボンと置いて電源ボタンを押せば、ほぼ真上に投影できちゃいます。これはスゴイ。
どれだけ高性能な短焦点モデルでも普通は壁から2mは距離を取る必要があるので、「超短焦点」のふれこみどおり焦点距離の短さは段違いですね。
推奨投影サイズは80インチ前後とされており、我が家の寝室でも20cmほどの距離で80インチに迫る大画面で投影ができました。
さらに10cm縮めたところ、それでも自宅の60型テレビとほぼ同じサイズで投影できました。
これだけ短焦点なら、周りの障害物を気にしなくて良いのはもちろん、プロジェクターの前を歩いて映像を遮ったり、レンズの光源でまぶしい思いをしたりしなくてすむのが実際にしばらく使ってみて想像以上に快適ですね。
高画質かつ静音
明るさ800ANSIルーメン、解像度はFHD(1920 x 1080)で映像を投影でき、HDR10にも対応するJMGO O1。
ドットの粗が目立つ3LCD方式ではなく、より鮮明な投影が可能な単板DLP方式を採用していることも含め、高精細に映像投影ができます。
日中の明るい時間帯はさすがにカーテンを閉めないと色が薄くなりますが、夕方以降の暗い部屋であればカーテン要らずでくっきり鮮明に投影できす。
灯りを消した暗い部屋で視聴する際に画面がまぶしく感じる場合は、プロジェクター設定から「低ブルーライトモード」をオンにしておくのがおすすめです。やや白みの抜けた色になり、長時間でも目が疲れにくくなりますよ。
ちなみに、動画再生時の本体の騒音レベルを測ってみたところ、だいたい40dBA前後で安定しました。公称値より高い値ではありますが十分静音といえます。
ファンが回る音はそれなりに聞こえますが、スピーカーが高出力なのもあっていざ動画を見始めてしまえば本体の動作音はほとんど気にならないですね。これだけの投影スペックを積んだホーム型プロジェクターで、ここまで静かなモデルって実はなかなか希少だったりします。
オートフォーカス・自動台形補正対応
短焦点で高画質投影ができるJMGO O1ですが、プロジェクターとしての基本スペックも優れています。
本体のダイアルから手動でピント調整が必要なものも多い中、きっちりオートフォーカスに対応。投影時にちょっとボケてるなと感じたら、リモコンのボタン一発でさくっとピント合わせできます。
自動台形補正は、垂直(タテ)方向のみ対応。ややタイムラグがありますが、誤認識はなくしっかり補正してくれます。この補正機能とオートフォーカスのおかげで、とにかく初回のセッティングが楽ちん。水平(ヨコ)方向も、手動で調整が可能です。
「プロジェクター設定」→「画像モード」と進むと、3種類のカラープリセット(スタンダード/オフィス/明るめの色)から各モードを選択できます。
ちなみに僕は普段の動画視聴ではスタンダードで、映画を観るときは高コントラストで明瞭な「明るめの色」に切り替えて使っています。
また、4つ目の「ユーザー」から、明るさ、コントラスト、シャープネスなど各項目を細かく設定することもできます。
Netflixもプロジェクター単体で視聴可能
独自OSである「Luna OS」を搭載するJMGO O1。
YouTubeやAmazon Prime Videoをはじめ、NETFLIXやHulu、Disney+など主要動画配信アプリがプリインストールされています。
そのほか、ビデオ、ニュース、音楽、スポーツ、ゲーム、学び、ライフスタイル、ツールの8つのカテゴリ別に多数のアプリが収録されています。
「なぜかNETFLIXだけ未収録」といったモデルも多いのですが、あらかじめプリインストールされているのが嬉しいですね。Fire TV stick等の外部機器をつながずにプロジェクター単体でNETFLIXが見られるのは最高です。
もちろんPS4/PS5、Nintendo Switchなどのゲーム機もHDMIから接続できます。大画面投影でもラグはなく、スマブラなどの動きの早いゲームも遅延なく快適に遊べました。
プロジェクター屈指のサウンド体験
どれだけ大画面で投影ができても、本体から鳴る音がチープだと臨場感は半減してしまいますが、前述のとおり音質までこだわり抜かれているJMGO O1。
デンマークのハイエンドスピーカーメーカー「Dynaudio」が手掛けるデュアルスピーカーを内蔵し、クリアかつしっかり奥行きのある立体的な音を鳴らしてくれます。
7W × 2(計14W)とそもそもの出力自体が高いので全体的な音の量感は言うことないんですが、音の広がりや立体感という点で特に同価格帯のプロジェクターと比べて優れているように感じました。
もちろん別にスピーカーやイヤホンを繋げることもできますが、下手なBluetoothスピーカーなんかよりもよっぽど音質いいので家族とかでふつうに映画を観るぶんにはJMGO O1単体でまったく不満はないですね。
家庭用プロジェクターの常識を変えるJMGO「O1」
今回は、JMGOの超短焦点プロジェクター「O1」についての紹介でした。あらためてレビューをまとめと・・
壁からたった20cmほどの距離でほぼ真上に映像を投影できてしまうJMGO「O1」。
狭い空間で生きるのはもとより、このレベルの超短焦点モデルが主流になるとわざわざ巨大で圧迫感のあるテレビを置く必要性がますます薄まっていく予感…。
インテリアに溶け組むデザイン性の高いプロジェクターを求めている人、テレビ代わりになるプロジェクターの導入を検討ている人はJMGO「O1」をぜひチェックしてみてください。