最近頻繁に目にするようになった「ケーブル内蔵型モバイルバッテリー」。
その名のとおりモバイルバッテリーにケーブルが内蔵されているので、ケーブルを忘れて充電できない!という事態も防げるし、内臓ケーブルを使ってバッテリーを充電できるので、一度使い始めると手放せないアイテム。
そんなケーブル内蔵型モバイルバッテリーにTORRASから新製品が登場。容量10,000mAhのモバイルバッテリーながらカラビナ・耐衝撃シリコンなど充実した装備が特徴の「TORRAS FlexLine Pebble」です。
今回発売にあわせて商品を提供していただいたので、しばらく使ってみた感想などをまとめて紹介します。
小石のようにしっくり手になじむモバイルバッテリー
屋外で過ごす時間が増えると、どうしても気になるのが…バッテリー問題。せっかくの旅先や自然の中で、「低電力モードに切り替えますか?」の警告を見た瞬間、心ここにあらず…になりますよね?
そんなシーンで安心材料になってくれるのが、TORRASのモバイルバッテリー。丸くて可愛らしい子で、「Pebble=ペブル」の名前のとおり、川辺で水に磨かれて角が丸くなった石のフォルムがモチーフとなっています。

持ってみると「あぁ、なるほど」と納得。まさにその名のとおり、意味もなく手のひらで転がしたくなるような滑らかな触り心地がクセになります。
ビジュアルの良さが目を引きますけど、ただのかわいい系バッテリーと思ったら大間違い。こう見えて機能性はガチです。まず、容量はモバイルバッテリーのボリュームゾーンである10,000mAh搭載しています。

デザインに凝りはじめると容量が犠牲になるのがモバイルバッテリーの常。しかし、FlexLine Pebbleは安心できる実用容量なのが何といっても好印象ですね。たとえばiPhone 17 Proなら約2回フル充電できますし、最近の省電力スマホやアクションカメラなら、1日中撮影しても安心できるバッテリー容量になっています。
70cmのケーブル内蔵。もたつかない、からまない
輪をかけて推せるのが、最近のトレンドである巻き取り式ケーブルを内蔵していること。持つ人の充電行動をラクにしてくれるのが、このケーブル構造です。

USB Type-Cのフラットケーブル(いわゆるきしめんタイプ)が本体に内蔵されており、最大70cmまで伸ばせてフレキシブルに長さ調整できます。メジャー感覚で、必要な長さだけスッと引き出せて、使い終わったらスッキリ収納できちゃう。これがまぁ気持ちいい。
ケーブルを別途持ち歩く必要がないから、出発前の「あれ、ケーブルどこ?」が消えますし、絡まったケーブルをほどく作業とも無縁です。卓上でもバックパックのベルトに掛けた状態でも、使いやすい長さでピタッとキープできるといった取り回しのしやすさは至高です。
USB端子部はマグネット内蔵なので、ケーブルがシュルシュルと吸い込まれていって、最後にカチャリと指定席に収まってくれるのもクセになる気持ちよさ。つい無駄に伸ばしてはしまう、を繰り返しちゃいます。
え? そんなことしたらケーブルがダメになるって?
たしかにイメージ的にはそうなのですが、実はこのFlexLine Pebbleのケーブル、薄さとしなやかさがありながら、2万5000回もの引き出しテストをクリアした高耐久仕様なので、そんな心配とも無縁なんです(のはず)。

ちなみに、このケーブルとは別にUSB-Cポートも備わっているので、スマホ+カメラ、タブレット+ワイヤレスイヤホンなど、最大2台の同時充電もこれ一つでまかなえます。これも地味にうれしいポイントかなと。
かゆいところに手が届く「カラビナ」一体型
で、個人的に一番便利に感じたのが、カラビナ一体型ってところ。FlexLine Pebbleの本体には、上部にがっちり固定されたカラビナがついていて、バックパックのショルダーベルトやサコッシュの金具なんかにそのまま装着できるんです。

シュッと伸ばしてサクっと充電。コレですよ、コレ。
手が届く位置に常にモバイルバッテリーがぶらさがってる状態なので、ワークアウト中やサイクリングの途中でも、スマホにケーブルを伸ばしてすばやく充電。いちいちポーチから取り出す手間もなくなるんです。カバンに収納しなくていいバッテリーって革新的じゃないですか?

なお、このカラビナも、2万回の開閉耐久テストをパスしたガチ仕様。実際、引っかけたままでハード目に体を動かしても、外れてしまうような気配は一切ありませんでした。しっかりアウトドアシーンを想定してつくられている堅牢さを感じられますね。
デイユースでも安全・快適、どこまでも相棒
かといって、当然「アウトドア専」というわけでなく、日常使いでも取り回し便利なFlexLine Pebble。出力は最大35Wとなっているので、最近の省エネノートPCなら給電もカバーできますし、通勤通学中のちょっとしたスキマ時間でもスマホを高速充電できます。
それらどのシーンにおいても「ケーブルを用意しなくていい」とか「ちょうどいい長さで使える」という利点が効いてきます。一度体験したら最後、巻き取り式が手放せなくなるというものです。

そして、FlexLine Pebbleの自然由来のデザインは日常でも意外と合理的。この丸いフォルムのおかげで、バッグに雑に突っ込んだとしても他のガジェットを傷つけにくく、使いたいときには引っかかりなくサクッと取り出せます。「荷物は最小限でいきたいけど、保険も用意しておきたい」。そんな日にピッタリとフィットするモバイルバッテリーとなっていると感じました。

ちなみに、最近のモバイルバッテリーを選ぶうえで気になるのが「安全性」だと思います。最後にここにも触れておきますね。
公式で公開されているスペックからになりますが、FlexLine Pebbleは発火・膨張リスクが低い高品質な円筒型セルを採用しているのだそう。日本国内の「PSE認証」はもちろん取得済み(中国の安全認証制度「CCC認証」も取得)、飛行機の機内持ち込みも問題なくできます。
くわえてTORRASでは独自の3年間の保証もついているので、その点でも安心して選べるモバイルバッテリーといえます。
2週間ほど使ってみて
実際に2週間ほど使ってみて、ユニークなデザインやアウトドア重視の設計、ケーブルの取り回しやすさは唯一無二で、人を選ばず使いやすいものになっていると感じました。
一方で、USB Type-CケーブルとUSB Type-Cポートを同時に使うと合計出力が15Wに低下するという仕様だけやや残念ポイント。単ポート時は最大35Wに対応するだけに、2ポート同時でももう少し高出力を確保してくれるともっと良いなと感じました。
とはいえ、デザイン性や安全性、充電性能の3つが高レベルでまとまっているモバイルバッテリーになっていて、日常~アウトドアまで広いシーンで使える一品。使い勝手と見た目の良いバッテリーを探している!という人はぜひチェックしてみてください。



