「正解」へたどり着いた気がします。
最近のスマートウォッチは睡眠データも測定できるので、着けたまま就寝して睡眠ログを取っている人も少なくないのではないでしょうか。
かくいうぼくもApple Watchでそうしていたのですが、最近トラッカーデバイスを変えました。国産メーカー「issin」から発売されたスマートリング「Smart Recovery Ring」です。
今回はメーカーからサンプルを送っていただき、しばらく装着して睡眠ログを取得してみました。結論から言うと、スマートウォッチを着けて寝るより100倍快適でした。
Smart Recovery Ring
こちらがSmart Recovery Ring本体。iPhoneProモデルなどにも用いられているチタン素材でできており、高級感が感じられます。

「つけていることを忘れる」ために、まずは適切なサイズを選ぶことがとても重要。購入前はサイジングキットが利用できるので、念入りに試してから購入することをおすすめします。ちなみにぼくはUS11サイズの製品を選びました。

本体の充電は、同梱するバッテリーケースで行います。ワイヤレスイヤホンのようにケース自体にバッテリーが内蔵されているわけではなく、このケース内にリングを収納してUSB-C接続で充電を行う仕様です。

ケース内の端子とリングはパチンとマグネットでくっつく仕様なので、スムーズに脱着できます。なお、バッテリーカラの状態から満充電まで約2時間ほどかかりますが、一度フル充電してしまえば約7日間連続使用できるのは嬉しいポイント。

それこそApple Watchの場合は毎晩充電する必要がありますが、頻繁に充電する必要がないというのも毎日装着するトラッキングデバイスとしてけっこう大事なポイントですよね。
Smart Recovery Ringを実際に使ってみる

寝る時の快適さはウォッチと比べて雲泥の差
まず最大のメリットとして、寝る時の身軽さが最高。これに尽きます。
熟睡してしまえば何てことないのですが、やはりリラックスして布団に潜り込む時に腕にウォッチを装着しているろいう状態は地味にストレスなんですよね。シンプルに言ってしまえば「邪魔」なわけです。

せっかくゆったりしたパジャマに着替えて「さぁー1日の疲れを取るためにぐっすり眠るぞー」ってときに手首がウォッチで締め付けられているわけで、そりゃときには寝づらいと感じることがありますよね。
やっぱりぼくは「身軽でスッキリ寝たい」のです。その上でスマートウォッチはどうしてもアンマッチ感が否めない。また、Apple Watchをベッドで装着しているということは、それ以外のどこかの時間でウォッチを充電する必要があります。これを面倒くさがって充電せずに過ごすと、次の日にバッテリー切れのハラハラ感と格闘せねばなりません・・。
いやスキマ時間を見つけて充電しろって話なんですが、そこを許してくれるスマートリングはやっぱり自分には合っているなぁと。
視認性よく、情報量の多いバイタルデータ
リカバリー、睡眠、ストレス値、活動量、心拍数、血中酸素濃度、皮膚温と、トラッキングできる項目は多岐にわたります。
主に見ているのは、やはり睡眠に関するデータですね。その日の睡眠の質をスコア化してくれて、レム睡眠や浅い睡眠、深い睡眠のサイクルを教えてくれます。また、睡眠の質や心拍変動などから、睡眠での回復レベルを「リカバリー率」として可視化してくれます。HPの回復量がわかるなんて、ちょっとしたゲーム感覚。


でもこれ、けっこう大事な機能だと思うんです。だって「十分な睡眠時間を確保できてるはずなのに、なぜ翌朝体が重たいんだろう?」なんて感じることありませんか?
こういう時に取得したトラッキングを見返せば、レム睡眠や浅い睡眠の時間が長かったり、何度か起きてしまって睡眠が断片的だったり、そもそも就寝時の体温が適切じゃなかったり…いろんな要素から原因を突き止めることができるわけです。まあ普通はそこまでやりませんよね。面倒だから。
でもSmart Recovery Ringなら、これらをまとめて一元管理、可視化してくれるので、数値化された回復レベルを元に自分の生活サイクルを改める。ということができます。
ちなみに、10〜20分程度の昼寝を挟んだ場合もちゃんとその分リカバリー率に反映されているので、トラッキング検知の「正確さ」も申し分なしだと感じました。
利用にサブスク契約が不要
盛り上がりをみせる近年のスマートリング市場ですが、他社製のデメリットのひとつが「専用アプリがサブスク課金制」であるということ。たとえば有名どころであるオーラリングの場合、専用アプリを利用するのに月980円支払い続ける必要があります(無料版もあるけど閲覧できる情報量が極端に限られる)。

その点Smart Recovery Ringは専用アプリが完全無料で使い続けられるというのが大きな強みなわけです。本体自体の価格もオーラリングに比べて2万円以上安価なので、コスパの面ではSmart Recovery Ringが圧勝ということになります。
着けっぱなしが許される耐久性と、スタミナ
前述のとおり、Smart Recovery Ringは省エネ設計なので、最大7日間充電が不要です。
実際に約4〜5日間ほど充電せずに使ってみたところ、電池残量が38%だったので、たしかにこのペースなら7日間くらいは持ちそう。
また、水深50mで10分間の防水性能を保つことが可能な5ATM等級の防水性能なので、つけたままで手を洗うなど、普段の生活で起こる水濡れはまったく問題ありません。もちろんつなぎ目などもありませんので、スキマに水が貯まることはありませんし、シャワーもお風呂もそのままドボンできるのが良いですね。

スマートウォッチのように、防水性はあるけど結局バンドが濡れると乾かすのが億劫、手首との隙間に水が溜まって不快・・なんてこととも無縁なのもスマートリングならでは。
あと、常時リングをつけていてもスマートウォッチみたいに「チーン!」と通知が届きませんし、振動もしないところも地味に嬉しい変化だったりします。目の前の原稿に集中したいときなど、一時的に通知のしがらみから離れたいみたいなシーンもあるので、これは嬉しい気づきでした。どんな時でも着けておいてストレスを感じません。
つけるだけで、回復を促すスマートリカバリーリング

本体は軽量、コンパクトで、落ち着いた質感。充電の手間も少なく、つけていることを忘れるくらいの軽い装着感。そして、充実したアプリ性能と、どの部分でも完成度の高いスマートリング「Smart Recovery Ring」。
オーラリングなどの他社モデルと比べても半分以上コストを抑えられますし、サブスク契約せず使い続けられるのでランニングコストもかからないというのが非常に魅力的です。
最近しっかり寝てもなかなか疲れが取れないんだよな・・という方はSmart Recovery Ringを使って睡眠スコアを「見える化」&改善してみてはいかがでしょうか。
製品名 | Smart Recovery Ring |
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寸法 | 幅8mm・厚み2.2mm |
重量 | 約3g |
カラー | マットシルバー マットブラック |
素材 | 外側:チタン 内側:合成樹脂 |
同梱品 | 充電ケース 充電ケーブル(Type-C) |
防水規格 | IP68/5ATM |
通信方式 | Bluetooth 5.1 |
稼働時間 | 最大7日間 |
定価 | 29,800円 |