え、廉価モデル?「Lofree Flow Lite」が1万円台ロープロファイルの正解かもしれない

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「Flow」のリリースでこれまでのロープロファイルメカニカルキーボードの常識を変えた「Lofree」から、日を経ずして新作のロープロファイルキーボードが発表されました。その名も「Lofree Flow Lite」。

“Lite”という冠が付くとおり、Flowの廉価版の位置付けですが、実はいくつかの新機能も追加されています。

今回はLofreeさんより先行でサンプルを送っていただき、さっそく使ってみているのでレビューしていきます。

Lofree Flow Lite

Lofreeの新作キーボード、まず目を引くのは何といってもビジュアル。先進的なデザインに、どこかレトロな雰囲気をまとった配色がたまらないんですよね。

本体を覆うフレームは、新しいABS樹脂素材を採用。アルミ素材だった「Flow」の金属感は失われましたが、そのぶん重さが約568gとかなり軽量化されています。

背面には、充電/有線接続用のUSB Type-C端子、Bluetooth(無線)/ON(有線)/OFFの3Wayスイッチが配置されています。技適認証済みなので、無線使用も問題ありません。

また、より安定したBluetooth接続が行える2.4GHz無線アダプターもマウントされています。

そして、今回から搭載されたロータリーエンコーダー。

ここはボリューム調整のみ可能で、それ以外の操作を割り当てることはできませんが、プッシュスイッチを兼ねており押すとミュート/ミュート解除が切り替わる仕様。

キーボードの構造は「Kailh製 POMスイッチ」と「ガスケットマウント」を採用するLofree Flowと同様ですが、デフォルトのキースイッチは新作の「Specter」が採用されています。

リニア軸のGhostが人気を博したLofree Flowですが、実は日本国内では「ちょっと押下圧が重いなあ」的な声もけっこう多かったんですよね。

そうした理由からか、新スイッチのSpecterを採用した今作は「Flowのスムーズな動作をそのままに、押下圧を10gf軽くする」ということを実現。

前作Flowに比べて、長時間のタイピングでも手首の負担を軽減できるように改良されています。

改良点がもう一つ、それがキックスタンド(ティルトスタンド)の搭載です。

前作Flowは脚(高さ)が固定式でしたが、Flow Liteは角度調整用の足がつきます。キートップに角度がつけられる方が長時間のキー入力が断然ラクなので、個人的にはうれしい改良点。

もう一つ大きなトピックとして、ホワイト・ピンク・グレーの3種類のカラバリが選べるようになったほか、今作は購入時から「84キー($89)」と「100キー($99)」2種類のレイアウトから選択が可能となっています。

カラバリ、レイアウトが選択可能に

2週間、作業キーボードとして使ってみて

極薄のロープロファイルでありながら、多層の吸音フォームを内蔵するLofree Flow Lite。

Lofreeのロープロファイルキーボードがこれだけ注目されたのは、「ロープロファイルなのに打鍵感が抜群に良い」という部分に尽きるわけですが、その素晴らしさがしっかりFlow Liteへ継承されています。

以下は実際にタイピングした様子。

先日レビューしたNuPhy Air75 V2のカチャカチャ感ともまた違って、この「コトコト」とやさしく響く打鍵音がたまらないんですよね。押下圧が40gfになったことも含め、打鍵時にスーッと指が沈み込んでいく感覚がとにかく心地良い・・。

前作FlowやNuPhy Air75 V2の場合、一気に記事を書き切った後なんかは指の脱力感をそれなりに感じてたんですが、これだけ押下圧が軽いFlow Liteだとほんとに疲れ知らずですね。4,000字ぐらいのブログ記事もスラスラと入力できます。

あとは、底打ちの残響が限りなく小さいので、使用環境を選ばないのもFlow Liteならでは。

機能面のアップデートに目を向けると、今作からキーマップ変更にも対応したことも重大トピック。

カスタマイズ専用ソフトウェア「Lofree Configurator」を利用することで、好みの位置に好きなキーを配置することができます(ただし、ファンクションキーは除く)。マクロキーを設定することで特定の操作フローをワンボタンで自動化することも可能です。

このソフトウェア自体は、執筆時点だとWindowsしか対応していないのですが、Mac対応版のアプリが2024年中にリリース予定とのこと。皆さんの手元に届くころにはMacでもキーマップ変更に対応しているものと思います。

打鍵感、機能面どこをとっても完成度の高いLofree Flow Liteですが、しいて難点をあげるならJIS配列が存在せずUSしかないことですかね。

海外のキーボードでも日本市場に寄せたモデルはJIS配列も作ったりしますが、今のところLofreeのキーボードは残念ながらUS一択。やはりJIS配列ユーザーが多数派だと思うので、JISしか使ったことがないという人にはちょっとハードルが高いですよね。

これを機にUSにしゃうって考えもありだと思いますが、少なくとも慣れるまでにきっと数日はかかるので余裕があるタイミングにどうぞ。

価格に対しての満足度はFlow超え

69ドル(執筆時点は約1万円)で購入できるキータッチに優れたロープロファイルメカニカルキーボード──最初に言ったとおり、今後の薄型キーボードのトレンドの常識を変えるくらいの名機だと思います。

ホットスワップ対応なので飽きたら軸を交換することもできますし、長期間使えるという意味でも優秀だなと。

あとは何といってもこの見た目、佇まいですよね。たしかにアルミボディの前作Flowの方が高級感はありますが、Flow Liteのミニマルなデザインが刺さる人も多いはず・・?

廉価モデルって「いくら後発とはいえ、やっぱり上位モデルには上位モデルなりの凄さがあるよなあ」的な結論になることが通例ですが、今回はそれが当てはまらないというか、価格に対しての満足度という意味では完全にFlowを凌駕してますね。

デザインと打鍵感を両取りしつつ、価格も手頃。そんなキーボードを探している方はぜひこの機会に「Lofree Flow Lite」狙ってみてはいかがでしょうか。

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