今回は、LGから販売されているる27インチ4K対応モニター「27UL850-W」をレビューしていきます。
これまでメインモニターは、ゲーム用途も兼ねるWQHD/144HzのEX2780Qを愛用してきましたが、そろそろ作業PCも本格的に4Kへ移行しようということで27インチの定番モデルを新調しました。
UKシリーズにおけるハイエンドモデルで、真っ先にDisplayHDRに対応した「HDR先駆けモデル」でもある27UL850-W。
USB-C対応で、MacBookからケーブル1本で映像出力&電源供給ができるのも大きな特徴です。
実際にMacBook Proのメインディスプレイとして数日間使用してみたので、使用感を詳しくレビューしていきます!
LG 27UL850-Wの概要と外観
「27UL850-W」は、LGから販売されているUSB-C対応の27型4K対応モニターです。
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 3840×2160(4K) |
パネル | IPS |
輝度 | 350cd/㎡ |
表面処理 | ノングレア |
HDR | HDR10/DisplayHDR400 |
VESAマウント | 100 x 100 mm |
インターフェース | HDMI 2.0 x 2 Display Port 1.4 x 1 USB Type-C(Thunderbolt 3規格対応) |
充電 | 最大60W |
USBハブ機能 | あり |
価格 | 税込59,900円 |
こちらがパッケージ。さっそく開封していきます!
付属品として以下の6点が同梱しました。
- スタンドパーツ
- 台座
- USB-Cケーブル
- HDMIケーブル
- DisplayPortケーブル
- ユーザーマニュアル
映像出力するためのケーブルはUSB-C、HDMI、DisplayPortの3種類すべて付属するので、本品だけ購入すればOKです。
こちらがモニター正面外観。ブラックのベゼルにシルバーの弓形スタンドがかっこいい。
背面もブラック一色と思いきや、こちらは白基調。エルゴトロンなんかの白いアームとの相性が良さそう。
ベゼルレスの縁は非表示領域と合わせても8mm以下と極薄なので、滑らかにモニター間を行き来できます。
スタンドの取り付けは簡単で、モニター背面のマウント部分へスライドさせるようにカチッとはめるだけ。
スタンドは金属製で強度十分。それなりに重量のある27型ですが、虹型形状でグラつきなくしっかり安定します。
スタンドは、スイーベル(首振り)こそ非対応ですが、チルト(お辞儀)、高さ昇降には対応しているので可動域はそれなりに広いです。アームでの設置を前提としていない人にとってはうれしい設計ですね。
チルト
高さ昇降
90度回転のピボットにも対応しているので、こんな感じで縦表示にして使うこともできます。
もちろん100×100mmのVESA規格に対応しているので、Amazonベーシックなどの一般的なモニターアームを別途取り付けられる仕様です。
そんな27UL850-Wのインターフェースは以下のとおりとなっています。
- USB Type-C(Thunderbolt 3規格対応)
- DisplayPort
- HDMI × 2
- USB 3.0 ダウンストリーム × 2
- ヘッドフォン端子
底面には、5W+5Wのデュアルスピーカーを搭載。そもそも音が出ないモデルも多い中、計10W出せるのは本機の強み。それなりに重厚な音が鳴るので、そこまで音質に拘るわけでなければわざわざ別途スピーカーを用意する必要はなさそう。
中央下部にはジョイスティックをそなえます。電源オンオフ、メニュー操作、音量調整などすべての操作がこのスティック一つで完結するので直感的に操作できます。
LG 27UL850-Wの機能と使用感レビュー
ここからは、実際に数日間LG 27UL850-Wを使ってみた感想についてまとめていきます。
初期設定の色合いが良い
以前レビューしたウルトラワイドモニター34WL500-B然り、LG製のモニターはデフォルトの発色がMacに近いのが良いですね。
箱から取り出してそのままMacBookに接続すれば、これだけ違和感のない色が出せます。初期設定からいじったのは輝度のみ。MacBookのRetinaディスプレイは色彩鮮やかで高精細ですが、27UL850-Wはまったく遜色ありません。
同価格帯のモニターで「いざMacに繋いでみると全然色味が違う」なんてことも多いですが、本機はそういった心配もありません。特に、写真や動画編集用途でMacと繋ぐ場合はとりあえずこれを選んでおけば失敗しません。
4K・HDR10・IPSパネルによる映像美
27UL850-Wの一番の魅力は、やっぱりその映像美。
フルHDの4倍ピクセルに相当する解像度4K(3840 × 2160)に加え、色深度を10bitで表現できる「HDR10」に対応しています。
4Kブルーレイにも採用されているHDR10は、明るい部分と暗い部分をより微細に表現できる分かなり高精細な描写が可能。
従来のSDRのように日陰が黒く潰れたり、日向が白飛びするようなことが一切ありません。より自然で鮮やかな描写ができるので、作業用途はもちろんゲームや動画視聴とオールラウンドに使えます。
ただ、HDRオン時は、明るさや解像度の調整こそできますが、色調補正ができないのは少々ネック。視聴するコンテンツによっては白っぽさが気になることがありますが、映像美とのトレードオフであること、6万円を切っているコスパの良さを考慮すると個人的には満足度は高いです。
また、パネルはIPSなので視野角はかなり広いです。中にはIPSを謳いながら斜め方向に弱いモデルも多い中、本機は左右、上下どちらも正面と比べて色の変化、輝度の変化がほとんどありません。これはすごい。
表面処理は非光沢のノングレアなので、光の反射や映り込みが少なく日中でも快適に使える点でも作業用途に適しています。
USB-C1本でMacBookと接続・電源給電可能
もう一つの大きな特徴として、入力ポートに60W対応のUSB Type-Cをそなえています。つまり、MacBookなどUSB-C対応ノートPCをUSB-Cケーブル一本で映像出力・電源供給できてしまいます。
HDMIの変換アダプタが不要で、接続に必要なのは付属のUSB Type-Cケーブルたった一本。
MacBookからUSB-C1本で映像出力できるのはやっぱりスマートですね。ドックや配線で場所を取らない分、作業スペースを広々と使えます。
また、スタンドはピボットに対応しているので、モニターを回転させることで簡単に縦置きとしても使えます。長文の文章データや、WordPress、Excelを扱う際は縦の表示領域が広がるから便利なんですよね。
LG 27UL850-Wレビュー:まとめ
改めてLG 27UL850-Wの特徴をまとめると…
- 作業用途にちょうどいい27インチ
- USB-C1本でMacBookと接続可能
- 初期設定の色が良くてMacとも色味が近い
- 4K・IPS・HDR対応モデルとしては比較的安価
- HDRオン時は色調整が効かないのはやや残念
LG社のUKシリーズにおけるハイエンドモデルで、真っ先にDisplayHDRに対応した「HDR先駆けモデル」でもある27UL850-W。
PDのUSB-C入力対応で、4K・IPS・HDR対応で価格5万円台と現時点での27型モニタのコスパ最強モデルといって差し支えないでしょう。僕自身しばらくMacBook Proのメインモニタにする予定なので、また長期使用レビューもできればと思います。
今回は以上です。「【LG 27UL850-Wレビュー】USB-C一本でMacbookと繋がる27インチ4K定番モニター」でした。