自宅にいながら、自分のペースで多汗症の治療が行える家庭用イオントフォレーシス。
学生の頃からレベル3の手掌多汗症に悩んできた私自身、今では「サーリオ」というドイツ製のイオントフォレーシス治療のおかげで「手汗ほぼゼロ」に。日常生活で困るシーンもずいぶんと減りました。
ひとくちに「イオントフォレーシス機器」といっても、実は国内で個人取り寄せできる製品がいくつかあるんですよね。
それぞれ特徴や価格帯が異なるので、「一体どれを購入すべき・・?」と迷っている方も多いと思います。
そこで今回は、私がこの10年間で使用してきた主要イオントフォレーシス機器4種類の効果、使いやすさ、安全面など徹底比較してみました。
イオントフォレーシス機器選びで迷っている方や、サーリオとダーマドライの違いが気になっている方はぜひ購入時の参考にしてみてください。
サーリオ・ダーマドライなど主要4機器を比較
前提として、イオントフォレーシス機器は日本国内で製造されておらず、いずれの機器も海外からの取り寄せという形になります。
現在日本から購入できる機器は、こちらの4種類。
- サーリオ(ドイツ製)
- ダーマドライ(カナダ製)
- Iontoderma(カナダ製)
- ドライオニック(アメリカ製)
それぞれ製造国や細かい特徴は違えど、大まかには同タイプの家庭用イオントフォレーシス機器となります。実際に一定期間使用した結果や特徴を比較してみました↓
製品名 | サーリオ | ダーマドライ | Iontoderma | ドライオニック |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
製造国 | ドイツ | カナダ | カナダ | アメリカ |
価格 | 110,000円 | 71,089円 | 約43,000円 | 約25,000円 |
電極板 | カーボン | シリコン | アルミニウム | アルミニウム |
制汗効果 | ||||
初期効果日数 | 1週間 | 1ヶ月間 | 2ヶ月間 | 1ヶ月間 |
継続の施術頻度 | 週おき | 1日おき | 毎日 | 1日おき |
施術時間 | 10分(手足同時治療可) | 20分 | 20分 | 30分 |
電流の向き | 自動変更 | 自動変更 | 手動変更 | 機能なし |
皮膚への刺激 | 弱 | 中 | 中 | 強 |
消耗部品 | スポンジ | 電極板・パット | 電極板・パット・コード | 電池・フェルト |
到着日数 | 約3日 | 約7日 | 約10日 | 約7日 |
返金保証期間 | 100日間 | 100日間 | なし | なし |
総合評価 |
この表を見ていただくと一目瞭然なのですが…やはり最も高価なドイツ製のサーリオは、他の機器に比べてより高い制汗効果が期待できるという結果になりました。
そんなサーリオとその他の機器の大きな違いは、手に直接触れる「電極板」にあります。
シリコン製もしくは金属製(アルミニウム)を採用する従来機とは違い、サーリオはより導電性に優れる黒鉛製(カーボン)の特殊素材を採用しています。実際に一定期間使い比べたところ、やはりサーリオを除く3機器は効果の現れ方や特徴が似ており、サーリオのみ即効性で頭ひとつ抜けているような印象です。
また、耐摩耗性にも優れるカーボン素材のサーリオ。私自身、5年間サーリオを使用していますが、その間交換した消耗品はというとブルーのスポンジマット(3,980円)のみ。
それぞれ実際に使い比べてみて、長期使用を見越す場合、時間と手間がかからないサーリオを選らんでおくのが結果的に一番経済的なのかなと個人的には感じました。仮に、予算10万円以内で選ぶ場合は「ダーマドライ一択」といった感じでしょうか。
ダーマドライとサーリオで迷っている方へ
“レベル3″なら「サーリオ」
「高性能なサーリオか、安価なダーマドライか。」
家庭用イオントフォレーシスを検討する上で、「どちらを選ぶべき…?」と迷っている方も多いかと思います。
ダーマドライとサーリオにはどちらも100日間の返金保証が付帯することもあり、両方の機器を取り寄せて実際にそれぞれを比較してみました。
結論としては、“レベル3”の症状ならサーリオ、“レベル2未満”ならダーマドライ、を基準に選ぶことで効果的な治療ができるかなと思います。
発汗レベル | 症状 | 推奨機器 |
---|---|---|
レベル1 | 皮膚が軽く湿る程度 | ダーマドライ |
レベル2 | 水滴ができるなど、見た目でわかる状態 | ダーマドライ |
レベル3 | 盛んに水滴ができ、滴れ落ちる状態 | サーリオ |
ちなみに、以前「軽度症状の私はサーリオを選ぶとオーバースペックかな?」という趣旨のご質問をいただきました。
たしかに、導電性に優れるということは、そのぶん皮膚への負担も大きいのかな?と私自身気になり、カスタマーに問い合わせてみました。
メーカーさん曰く、発汗レベルと皮膚への負担の相関関係は特にないとのことでした。つまり、「軽度症状であればあるほど、単純に即効性が期待できる」という認識で問題ないかと思います。
実際にレベル1の私の妹がサーリオを試したところ、月2回程度の治療で効果を実感できています。(施術回数が少なく済む分むしろ皮膚ダメージも少ない?)
まずはダーマドライで“様子見”もアリ?
そうはいっても、リアルな話でサーリオとダーマドライには「約4万円」もの価格差があります・・。これがまた絶妙に悩める価格差なんですよね。
そもそも予算的にサーリオの購入に踏み切れないという方もいらっしゃるかと思いますが、その場合は「ひとまずダーマドライ」で問題ないかなと思います。
前述のとおり、ダーマドライとサーリオどちらも100日間の返金保証が付帯するので、万が一十分な効果が得られなかった場合は後から「返品→サーリオに切り替える」という選択もできます。(個人的にはこれが一番安全だと思う。)
最初の制汗効果を実感するには十分な保証期間なので、まずはダーマドライのお試しも検討してみてください。当ブログ限定の15%OFFクーポン「LOPYLOG15」もいただいてるので、ぜひご活用ください。
他の機器に比べて「続けやすかった」サーリオ
「継続」のハードルが高いイオントフォレーシス
一般的に、初期の治療段階は毎日欠かさず施術が必要になるイオントフォレーシス治療。
その人それぞれの肌質、症状のレベルによる個人差があるかと思いますが、最低でも約一ヶ月間は毎日の治療(しかも効果がほとんど実感できない中)が欠かせません。まさに最初にして最大の山場。
そうした事情から、そもそも「初期の効果を体感する前に挫折してしまう」という方も多いようです。かくいう私も通院でのイオントフォレーシスはたったの2週間(3回)で挫折しちゃいました・・。
サーリオが他の機器より続けやすかった理由
その点、比較的はやい段階で効果が実感できるサーリオは、初期段階から毎日の施術がとにかく楽しいんですよね。サーリオを選ぶ一番大きな意味はココだと思います。
また、前述のとおり電極板がカーボン製で耐久性にも優れるので、長期使用する上でのメンテナンスがラクという点も大きいですね。
「過去に他のイオントフォレーシス機器を試したけど、思うような効果が得られず諦めてしまった」という人にも、ぜひサーリオを体験してみてほしいです。
唯一のネックは「初期コスト」
繰り返しになりますが、そんなサーリオのたった一つのネックが「価格」。
イオントフォレーシスそのものが海外製の医療機器なので、家庭用とはいえ非常に高価になります。その中でも、医療先進国であるドイツで製造されているサーリオは、約11万円と従来機に比べても高額です。
私自身、通院時に担当医から勧められてサーリオを知りましたが、価格が価格なのでなかなか購入に踏み切れませんでした。
ですが、安心して5年、10年と長く使える医療機器であることと、リスクを伴うETS手術と比べればはるかに安全で安価という点で、購入を決心。
また、消耗部品が高耐久なサーリオは維持コストを抑えられるので、5年使用した今では結果的に一番経済的なのかなあと感じます。
100日間の全額返金保証が購入の決め手に。
もう一点、サーリオの良心的なところは、長期間の返金保証がついている点です。
私と同じように、お医者さんにサーリオを勧められたものの「高額だし、万が一効果がなかったらどうしよう…」と購入を躊躇している方もいらっしゃると思います。
ですがサーリオの場合、万が一効果が得られなかったときは、購入から100日以内であれば全額返金・返品対応してもらえます。私自身この返金保証のおかげで購入を決心できました。
効果を実感できるまでの期間としては十分な保証期間なので、イオントフォレーシス治療を経験したことがない人もぜひこの機会にサーリオを検討してみてください。
まとめ
今回は、自宅用イオントフォレーシスのサーリオとダーマドライを比較してみました。
結論としては、“レベル2以上”の症状ならサーリオ、“レベル1未満”ならダーマドライ、を基準に選ぶことで効果的な治療ができるかなと思います。
「春夏に向けて治療を始めたい」「もっと快適に治療したい」という方は、ぜひサーリオやダーマドライの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。