「これが1万円台って、本気ですか?」
思わず二度見するプライスタグ。「EarFun Wave Pro X」がなかなかヤバいことになっています。
通常価格16,990円(Amazonクーポン適用で15,190円)という価格帯に、とんでもないスペックを詰め込んできました。
同軸デュアルドライバーにLDAC・aptX Lossless、8基のマイクによる強力なアクティブノイズキャンセリング、そして前機種では叶わなかった「LDACとマルチポイントの併用」。
普通なら3万円コースの機能が、なぜかこの価格に収まっている…ということで気になって先月のAmazonセール時に入手。実際に使ってみたのでファーストインプレッションをお届けします。
音質、ガチです。「同軸デュアルドライバー」搭載
まず音。これが驚くほどいい。
40mmのDLC(ダイヤモンドライクカーボン)複合振動板と、10mmのLCP(液晶ポリマー)振動板をまっすぐ同じ軸上に並べたデュアルドライバー構成のWave Pro X。

一般的なワイヤレスヘッドホンの多くは1つの大きなドライバーで低音から高音まで全部をカバーするところ、Wave Pro Xは低域を大口径、中高域を小口径が受け持つ、いわば2ウェイスピーカーをひとつの軸に収めた構成です。
もちろん素材選びにもちゃんと理由があります。DLCは硬くて大口径でもたわみにくく、低音の輪郭がぼやけにくいのが持ち味。軽くて硬いLCPは細かな振動にも追従でき、高域の繊細さを出しやすいのだとか。
また、2基のドライバーは配置がバラバラだと音の届くタイミングにズレが生まれ、帯域の境目がちぐはぐになりがち。そのドライバー間の距離をミクロン単位で縮め、受け持ちの切り替え(クロスオーバー)までAIで最適化しているといいます。この実装に費やした期間がなんと30カ月以上…。この価格帯とは思えない手間のかけ方ですよ。

心臓部にはQualcommのフラッグシップチップQCC3095を積み、Snapdragon Soundの認証も取得。ワイヤレス・有線の両方でハイレゾ認証を得ているあたりも、数万円クラスの機種と肩を並べるスペック。
ドライバーの配置関係などはもはや専門的すぎて「そういうものなのか」と頷くしかないのですが、たしかにサウンドはお見事。
一聴してまず驚くのが低音の出方です。量感はしっかりあるのに、ベースラインがボワッと膨らんで中域を覆うことがなく、下からスッと支えてくれるタイトな鳴り方はまさにハイエンド機種のそれ。ボーカルは近く、シンバルやハイハットも刺さらないまま、ギターとドラムが重なる曲でも一音一音が追いやすい。

これまでの「ドンシャリなEarFun」を想像していたので、いい意味で予想を裏切られました。アコースティック系の曲では、弦が擦れる細かな音や残響のフェードアウトまで描いてくれる。単純な解像感ということでは、明らかに価格帯をひとつもふたつも飛び越えている印象。少なくとも同価格帯のヘッドホンにありがちなチープ感の類はWave Pro Xではまったく感じませんでした。
外でも快適。最大50dBのANCは“価格以上”
ノイキャンヘッドホンが最も活躍するシチュエーションといえば、通勤・移動中ですが、Wave Pro Xはここでの使い勝手も抜かりありません。
その核となるのは、EarFun独自の8基のマイクを使った「QuietSmart™ 3.5」ANC技術。最大50dBという強烈なノイズ低減を実現。騒音がとくに気になる地下鉄でも音量を上げすぎず、音楽やポッドキャストに集中できました。

さらに、環境に合わせてAIが効き具合を変えるモード、耳の形に合わせて最適化するモード、風切り音を抑えるモード、手動の4段階調整まで対応。EarFun、本当にユーザーが欲しいものをわかってる…。

外音取り込みも自然で、従来機で気になった自分の声がこもる違和感も見事に解消されています。安価なヘッドホンほど“マイクで拾った感”が出やすい部分ですが、Wave Pro Xはつけたまま普通に会話できてしまうレベル。一方で、耳から外せば再生が止まる装着検出機能はついてません。ここは注意ポイント。
ところで、個人的にいちばん刺さったのがUSB-Cでの有線接続。iPhoneとBluetoothでつなぐと、コーデックはAAC止まりですが、本機はケーブル1本でUSBオーディオとして接続でき、Bluetoothの圧縮を通さずデジタル音質のまま再生できます。

有線中もANCが使え、充電しながらの再生にも対応。Bluetooth・USB・3.5mmの3WAY接続をこなすヘッドホンは上位機種でも意外と少ないので、ここはWave Pro Xの優位性になる部分でしょう。
1万円台で手に入る「正解」

これだけの完成度ゆえにやっぱり装着検出センサーは欲しかった、というのが正直なところですが……
それを補って余りある機能の充実ぶりですよ。発売当初は併用できなかったLDACとマルチポイントも、アプリのアップデートで対応。さらに、周波数、帯域幅、増減量まで細かく調整できる「パラメトリックEQ」などEarFun独自の追い込み要素だってあります。
価格は16,990円で、セールやクーポンを使えば1万円台前半〜中盤で狙えるタイミングも。数万円クラスのハイエンド機と肩を並べるスペックをこの価格に詰め込んでるわけですから、いざ使って個々で何かしら不満が見つかっても大抵のことは目をつぶれますよ(たぶん)。
通勤も、リモート会議も、ガチの音楽リスニングも、これ一台で全部シームレス。そしてこの価格破壊っぷりは、まさにゲームチェンジャーな一台。
ハイエンド機の音とノイキャンを手の届く価格で味わいたい人、iPhoneでもワンランク上の音を楽しみたい人、そして自分好みの音を細かく作り込みたい人。「最初の一台」にも「最強のサブ機」にもなれるヘッドホン「EarFun Wave Pro X」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
さらに、ロピログ読者専用クーポンコード「EFWPROXLP」を使えば、20%OFFの13,592円(※有効期間:11月2日(月)21:00 ~ 2026年11月30日(月)23:59まで)。

