家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。近頃は、エントリーモデルからハイエンドまで、幅広い選択肢からニーズに沿ったロボットをお迎えできるようになりました。
そんな近年のロボット掃除機市場の中でも、機能全部盛りかつコスパも優れるのがAnkerの最新機種「Eufy Robot Vacuum OmniE25」。
最大20,000Paの吸引力に加え、毎分360回転のローラーモップによる水拭き、モップの自動洗浄・乾燥、AI障害物回避など、まさに“全自動”を体現したハイエンドモデル。実際に1週間ほど使用してみたので、「完全自動」と呼びたくなるほどのその実力をお伝えしていきましょう。
Anker Eufy Robot Vacuum OmniE25
ごみ収集からモップ洗浄まで、全自動クリーニングに対応したAnkerのロボット掃除機新モデル「Eufy Robot Vacuum OmniE25」。以下主な特徴です。
- 20,000Paの強力吸引力
- 精度の高いレーザー式で、複数の部屋を効率よく掃除
- 約75日間お手入れ不要
- ローラー式モップは1.5kgの加圧で拭き掃除
- 毛絡み防止構造でブラシのメンテナンスも楽ちん
- 優れた静音性とランニングコスト
ロボット掃除機本体は直径約32.7cm、高さ約11.1cmというコンパクトなサイズで、家具の下や狭いすき間にもスムーズに入り込める設計です。重量は約5.2kgと比較的軽めで、持ち運びや位置の移動も比較的ラクにできます。

セットで付属する全自動クリーニングステーションは、幅約37cm、奥行約46cm、高さ約43.7cm。重量は約7.1kgで、ある程度の設置スペースが必要になりますが、スペックを考慮するとかなりコンパクトにまとまっています。

稼働時間は「掃除+水拭きモード」で最大約125分、「掃除のみモード」で最大216分とロングバッテリー仕様。これは一般的なマンションや戸建ての1〜2階分を一度でカバーできる目安です。
スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングを済ませたら、すぐに掃除を始められます。

ハイエンド級の強力ゴミ吸引
まず肝心の吸引力ですが、他社だと強くても12,000Pa程度なところ、Eufy Robot Vacuum OmniE25はなんと20,000Pa(同シリーズ最強)を実現。業界トップクラスで、カーペットの奥の細かなホコリやゴミはもちろん、砂埃などの床のザラつきまでしっかり取り除いてくれます。

掃除が完了したら、ゴミ吸引、モップ洗浄〜乾燥まで全自動で行ってくれます。これの何が凄いかというと、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ、衛生面で常に清潔というのがまず大きなメリット。
で、3Lの大容量ステーションになんと約75日分のゴミを貯めておけるんです。つまり、本機を継続使用するにあたって人間が手を動かすこといえば、基本的に2ヶ月おきにこのステーション内のダストパックを交換(水拭き使用時は汚水・清水タンクの取り換え)することだけ。

また、独自の毛絡み防止システムを搭載するEufy Robot Vacuum OmniE25。ブラシが前後に回転する構造かつ、デュアル式になっているので、従来モデルに比べて髪の毛や糸状ゴミの絡まりも大幅に軽減しています。

上記は実際に1週間ほど稼働したブラシ写真ですが、みごとに毛髪が絡まりません。。ステーション内に汚れが溜まっているような不快感もないですし、メンテナンスが最小限になったことで気持ち的にも負担が減って掃除がさらにラクになりました。
次に注目すべきは、伸びるサイドブラシ。

業界的なトレンドとしては昨年からハイエンド機種に多く搭載されるようになった機構で、その名称は「CornerRover™ アーム」。意味合いとしてはわかりやすく、従来のロボット掃除機が苦手としている、部屋の四隅をキレイにするための機能となります。旧機種「Eufy X10 Pro Omni」ではサイドブラシが片方だけだったのに対し、両サイドに付くようにアップデートされているのもうれしいポイント。
“雑巾がけに匹敵”するパワフルな水拭き
ロボット掃除機の拭きモードなんて、少しばかり湿ったモップが床を撫でるだけでしょ…?なんて思っていましたが、年々進化が進むにつれそんな感覚もひと昔前のものになってきています。
前モデルでは1kgの加圧だったところ、Eufy Robot Vacuum Omni E25では約1.5kgの加圧にグレードアップ。雑巾掛けのように「押して拭く」水拭きが可能なわけですが、約1.5kgというのは、筆者の知る限り業界内でも最高レベルの加圧になります。

そして、清掃後のモップ洗浄、乾燥もステーション内で自動完結。清掃時、停止時に関わらず床に面するモップが常に清潔な状態で保たれる(しかも人の手を一切介すことなく)のはこの上なく快適です。
これにより「次第にモップ側に汚れが溜まってきて清掃効果が弱まっていく、というかむしろ汚れを付着させてしまう」みたいな従来の水拭きモードの致命的な欠点も克服しているEufy Robot Vacuum OmniE25。停止中の衛生面もこの機能の有無では雲泥の差、というわけです。
また、水拭き中にカーペットを検知した場合、自動でモップを引き上げて吸引清掃のみに切り替える自動リフトアップも搭載。清掃中にカーペットをモップで濡らしてしまう心配もありません。
優れたランニングコストと静音性
20,000Paというハイパワーながら、静音性にも配慮されているのも重大トピック。公式に運転音のデシベル値は公開されていませんが、同社の既存モデルではおおむね50〜60dB前後で、これは一般的な会話と同じかやや静かなレベル。そのため、日中の在宅時間はもちろん、夜間や早朝でも使いやすいというのが嬉しいポイント。

仕事柄これまで十数台のロボット掃除機を試してきましたが、静音性という観点では群を抜いています。それこそテレワーク中や子どもが昼寝をしている時間帯でも普通に使えてしまうレベル。
また、ロボット掃除機を選ぶにあたってもう一つ大事なのが、長期使用時のランニングコスト。Eufy Robot Vacuum Omni E25の場合、主な消耗品はモップ洗浄用の洗剤、フィルター、そしてダストバッグの3つです。
前述のとおりダストバッグは約3Lという大容量で、公式情報によると最大で約75日間は交換不要とされているので、特段費用が嵩むということはありません。フィルターや洗剤も定期的な交換や補充は必要ですが、いずれも市販や公式ストアで容易に入手でき、もちろん特別なメンテナンス知識は必要ありません。
Eufy Robot Vacuum OmniE25は、「長く使ってもコストが抑えられるうえ、生活音を邪魔しない」という、日常に優しいロボット掃除機と言えます。
全部入りロボット掃除機の大本命

文字どおり「掃除のすべて」を任せられる新世代ロボット掃除機Eufy Robot Vacuum OmniE25。
筆者が試用した期間は約1週間ですが、2LDKの自宅全体を毎日30分程度で掃除し終えてくれて、20,000Paの超強力吸引で部屋の隅から隅までキレイに。さらに、吸引したゴミは本体内で圧縮・乾燥されて、ブラシのメンテナンスもゼロ。自分が手を動かすことといえば、水拭きモード時の水タンクへの給水とその処理くらい。
同社ミドルモデルとはいえ実売価格149,900円(執筆時)と財布から掃除機に出せる金額と考えるとたしかに高価ですが、こうして実際に試してみると機能面は素晴らしいですし、この掃除機でしか味わえない体験価値を考えると決してべらぼうに高いわけではないように思えてきます。それこそ、この投資で掃除の全てが全自動化できることを考えると、むしろ15万円は安いと感じますね。
掃除のわずらわしさから離れたい人、メンテナンスが面倒そうだから…となかなかロボット掃除機の導入に踏み切れずにいた人、なによりピカピカの床で気持ちよく暮らしたい人へ。じつによくできたゴミ吸引・水拭き両対応のロボット掃除機ですので、「Anker Eufy Robot Vacuum OmniE25」ぜひチェックしてみてください。