自然の風を再現した扇風機The GreenFanなど他社とは一味違う家電を手掛ける人気メーカー、バルミューダ。そんなバルミューダが、実は“デスクライト”を作ってるんです。
それがこの「BALMUDA The Light」。
手術灯(無影灯)から着想を得たというこちらのLEDライト。斜め方向かつ、離れた場所から広く照射する独自の照明構造により、なんと“目線の先に影ができない光”を実現。
今回BALMUDAさんからモニターさせていただけることになったので、実際に使ってみてわかった特徴や他のデスクライトとの違いなど詳しく紹介します。
PC作業、紙作業問わない、アイケアに配慮されたデスクライトを検討している方にはいい選択肢になるかもしれません。
目線の先に影を作らないデスクライト『BALMUDA The Light』
美術館の照明や手術灯に使われる“無影灯”をヒントに開発されたLEDデスクライト「BALMUDA The Light」。
他のデスクライトと違うポイントは主にこの2つ。
- 太陽光LEDで目に優しく、自然な発色
- 机に影を落とさない独自の照明構造
頭上に光源があると目線の先に影が落ちるし、かといって手前にあると光源が目に入って眩しい――
BALMUDA The Lightは、机に影を落とさず、また光が直接目に入らず、さらに目への負担も最小限に抑えるための工夫が施されています。
デスクライトとしての基本スペックはこちら。
光源 | 太陽光LED 3灯 |
色温度 | 5700K |
調光機能 | 6段階(15〜100%) |
光量 | 430lm |
演色性 | Ra97以上 |
光源寿命 | 40,000時間 |
本体寸法 | 幅 191mm、奥行き 264mm、高さ 463mm |
本体重量 | 約3.2kg |
メーカー保証 | 1年(公式サイト購入の場合2年) |
カラーは「ブラック」「ホワイト」に、バルミューダオンラインストア・ブランドショップなど販路限定の「ベージュ」を加えた全3色展開。ちなみに今回はホワイトを使用例に紹介します。
本来は子供の学習用途に開発されたというBALMUDA The Lightですが、色に正確さが求められるクリエーション用途から、日々のデスクワーク、読書など幅広い用途で使用されているのだそう。というわけで、さっそく本体デザインや機能面から見てみましょう。
同梱物と外観
まずは付属品。
箱の中身
- The Light
- ACアダプター
- ステッカー
- 取扱説明書
クラフト紙でできた説明書には、使用手順がわかりやすく記載されています。
おおっ!となったのが裏面。なんと本体の設計図になっていて早速テンション上がりました。笑
スペックの表記までとてもわかりやすい。
そしてこちらがBALMUDA The Light本体。バルミューダらしく洗練されたデザインでただただカッコイイ…
目を引くのはやっぱりこの大きなヘッド部分。
3灯のLEDを真上(ヘッドの内部)に向かって照射することで、光を広範囲に拡散する仕組みになっています(詳しくは後述)。
アーム、ヘッドは、どちらも無段階で可動できます(アーム前後25°、ヘッド上下15°)。
収納(ツールトレイ)をかねるベース。中央のダイアルから6段階の調光が可能です。
1ヶ月ほどPC作業、紙作業で使ってみて
フォワードビームテクノロジーが凄い
The Lightの最大の魅力は、”机に影を落とさない照明構造”。
3つのLEDを真上(傘の内側)に向かって照射し光を拡散する「ForwardBeam Technology(フォワードビームテクノロジー)」により、離れた場所、かつ斜め方向から手元を照らしてくれます。
デスクライト本体の影はもちろん、自分の体の影が机にかかるってことがないので手元の視認性が抜群に良いんですよ。それこそ利き手の対角線(右利きの場合左側)にライトを置けば、完全に”無影”にできちゃいます。実際に体感するとわかりますが、アナログで書き物をするときに自分の手の影が邪魔にならないのってやっぱり快適ですね。
真横から見るとこんな感じで光が届いています。物理的に光源から距離が取れるので、ふとした拍子に眩しい光が目に入るってことがないのもこの照明構造ならではだなと思いました。
この設計図でもわかるように、光源から約30cm離れた位置を中心に広く照らしてくれます。60cmほどの距離でも500lx以上の明るさが確保できるのでデスクライトとしての照度も申し分ありません。
太陽の光に限りなく近い自然な色味
光源に太陽光LEDを採用しているのもこのデスクライトの特徴。
通常の青色ベースのLEDライトは、ブルーライトが強くて目に刺激があり、照らすモノの色も少なからず正確性に欠けてしまうもの。
そこでThe Lightは、色の正確さが求められる美術館や医療現場で使われる太陽光LEDを採用することでこれらを解消。太陽の光の下で見るモノに限りなく近い光源、かつブルーライトのピーク波長を従来の半分にカットしているのだそう。
ノイズの少ない電流調光ということもあって、フリッカー(ちらつき感)もなくストレスフリーで目の前の作業に没頭できます。読書や書き物はもちろん、一日デスクワークでPCと睨めっこなんて日も明らかに目の疲労が軽減されました。
「6段階」できざめる調光も非常に使い勝手がいいです。室内環境や時間帯、作業用途に合わせて細かく明るさ調整できます。
ベース部分は便利なツールトレイ
筐体の設計ですごくいいなと思ったのが、ベース部分のツールボックス。
意外とこの部分ってデッドスペースになりがちですが、そこに「収納」という役割がはっきり割り振られているのがいいんですよね。台座でスマホのワイヤレス充電を兼ねるものも所有していますが、個人的にはこのアナログのツールトレイは思いのほか使い勝手がよかったです。
ちなみに、ツールトレイの中の容器は取り外し式になっています。最初見たときは「底の部分の掃除が大変そうだな」なんて思ってましたが、取り外し可能な収納はうれしいですね。
あと、側面のボタンを押すとツールトレイ全体が光る遊び心も最高。もちろんなくても困らないですが、大人の自分でも「ただ光る」ってだけでちゃんとテンション上がります(笑)
アーム調整は前後方向のみ
ここまでThe Lightの良さについて語ってきましたが、ひとつだけ弱点をあげるなら角度調整の部分。
前述の通りヘッドとアームはどちらも角度調整に対応していますが、それぞれ上下・前後方向にしか動かないんですよね。
左右方向の首振り云々はできない仕様なので、設置場所が限定されるシーンなど、場合によっては多少不便に感じるかもしれません。
照射範囲自体広いので、普通にPC作業や紙作業をする上で困るってことはほぼありませんが、撮影やメイクなどで真横をを照らすみたいな使い方(あまりないと思いますが…)には向かないのでその点だけご注意ください。
機能性とデザイン性が同居するミニマルなLEDデスクライト
特別な所有感を満たしてくれる佇まいの美しさ、デスクライトとしての機能性、さらには目に完全配慮された太陽光LEDと、どの部分にスポットを当ててみても非常に完成度の高いLEDデスクライト「BALMUDA The Light」。
39,600円と価格改定後もそれなりに高価にはなりますが、デスクライトなんて一度買うと10年は使うだろうし、唯一無二な体験価値がしっかりつまったプロダクトになっています。デジタル作業、アナログ作業どちらも快適にできて、かつアイケアも抜かりない。そんなデスクライトをお探しの方は、ぜひBALMUDA The Lightをチェックしてみてください。
- 目線の先に影を落とさない照明構造
- 太陽の光に限りなく近い自然な色味
- 目に優しい電流調光
- 所有欲を満たすミニマルデザイン