今回は、neabot(ネアボット)の新型ロボット掃除機「neabot NoMo Q11」をレビューしていきます。
家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。
最近では、ゴミ吸引だけでなく水拭き、マッピング機能、自動ゴミ収集といった「付加価値」を盛り込んだモデルが続々登場しています。
そんなトレンド機能をまとめてカバーしてしまったのが、neabot社の人気シリーズ「NoMo」の新機種NoMo Q11。
4,000Paという驚異的な吸引力にくわえ、水吹き、自動ゴミ収集対応のシリーズハイエンドモデル。
エリアマッピングや障害物の検知性能も従来機から進化し、スマホアプリからの掃除状況の管理、部分的なエリア除外などもさらに高精度になっています。
今回neabotより先行レビューの機会をいただいたので、そんなNoMo Q11をしばらく使った感想、メリット・デメリットなど詳しくまとめていきたいと思います。
neabot NoMo Q11の概要と開封レビュー
「neabot NoMo Q11」は、自動ゴミ収集機付きのロボット掃除機です。
製品名 | NoMo Q11 |
大きさ | 350mm x 350mm x 87mm |
重量 | 3.3kg |
モーター | Nidecブラシレスモーター |
水タンク容量 | 300ml |
吸引力 | 静音モード:650Pa 省エネモード:1,500Pa 通常モード:2,500Pa パワフルモード:4,000Pa |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
ノイズ | ≦65db |
充電時間 | 約6時間 |
メーカー保証 | 1年間 |
価格 | 税込79,800円 |
こちらが外箱。段ボールのみのシンプルな梱包で届きました。さっそく開封していきます。
内容物は以下のとおりです。充電ステーション、各種交換用パーツ、メンテナンス道具、説明書が付属。
- NoMo Q11本体
- 自動ゴミ収集機/充電ステーション
- サイドブラシ 2本
- 交換用エコ紙パック 2つ
- HEPAフィルター 2つ(1つは本体搭載済み)
- モップクロス 2つ
- モップアダプター 1つ
- ユーザーマニュアル
こちらがNoMo Q1本体。前モデル同様、白基調のスタイリッシュなデザインがかっこいいです。
本体サイズは350mm x 350mm x 87mm。最新のD型ルンバよりやや大きいですが、PanasonicやRoborockといった他社の円盤型モデルと比較すると一回り小さい設計です。
天面には、電源ボタンとLEDインジケーターをそなえます。LEDは運転時に青く点灯しますが、設定でオフにすることも可能です。
後面には、水拭き用の給水タンク(300mL)を兼ねるダストボックスがついています。
トリガーをつまんで軽く引くことで取り出すことができます。着脱もスムーズ。
掃除中はこのダストボックスに一時的にゴミが溜まり、充電ステーションに戻った際にゴミ収集ボックスに吸い上げられる仕組みになっています。
左側には、水タンクの給水口をそなえます。ダストボックスと水拭きのタンクが一体型になっているのは嬉しい設計です。
障害物を検知するためのセンサーには、今回からdToF方式のLiDARセンサーが採用されています。iPhone 12 Proにも使用されている高性能センサーですが、障害物の認識性能はいかに…?
neabot NoMo Q11を使ってみた感想
ここからは、実際に1ヶ月間neabot NoMo Q11を使用した感想をまとめていきます。
掃除の概念を覆す「自動ゴミ収集」
NoMoシリーズの最大の特徴が、自動ゴミ収集機能です。
ゴミ収集機と一体型になっているこちらの充電ステーション。清掃が終わって戻る度に、ロボット掃除機本体に溜まったゴミを自動で吸い上げてくれます。
現在愛用中のDEEBOT N8 PRO+で初めて体験しましたが、ズボラなぼくにとってこの機能がもう革命的。
従来機は、本体のダストボックスに溜まったゴミを掃除の度に捨てる手間がかかりましたが、NoMo Q11はこのダストパック内に約30回分のゴミを溜めておけるんですよね。
一度自動収集に慣れてしまうと、もう非搭載モデルには戻れません(笑)
ゴミ捨てが月1回ですむのがほんとに快適!
また、ゴミ捨て時は紙パックを摘んでそのままゴミ箱にポイするだけなので、手も空気も一切汚れません。
効率化のために大枚をはたいてロボット掃除機を購入しても、日々のメンテナンスやダストボックスの手入れの手間が増えてしまうなら結局意味がないですよね…。
その点NoMo Q11は、ゴミの収集からダストボックスの清掃まで完全に自動化できちゃうので、日々の手入れも含めたトータルの掃除時間を大幅に短縮できました。
重箱の隅をつつくと、ダストパックへのゴミ収集時の音はなかなか騒音です。早朝や深夜に起動する場合は、掃除後のゴミ収集だけ控えたほうがいいかも…?(アプリからオンオフの設定ができます)
コードも回避するLiDARセンサーの障害物検知
NoMo Q11のもう一つの大きな特徴が、センサーによる障害物の自動検知機能。
今モデルから搭載されたdToF方式のLiDARセンサーの恩恵あって、従来機のセンサーでは検知しきれなかった暗い色の家具や、数センチ程の小さな物もしっかり認識してくれます。
中でも驚いたのは、「ロボット掃除機の天敵」とも言えるケーブルを華麗に回避した点。掃除の都度、床の状態を気に掛ける必要がなく、いつでも気軽に起動できるのがとにかく快適です。
家具や壁への衝突も最小限に抑えられるので、外出中に掃除してもらうスタイルでも安心。
たまーに壁に衝突することもありますが、前面が衝撃を緩和するるようクッション設計になっているので、部屋中に「ガンガン」と衝突音が響くことも今のところありません。
高性能なスマートマッピング
NoMo Q11は、Wi-Fiとアプリ「Neabot」を連動させることで、スマホから管理することができます。
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中でも部屋のマッピング機能がスゴイ。本体とアプリを起動すると、瞬時に部屋の間取りや障害物を検知してマップ生成を開始します。
一度マップを生成してしまったら、あとは手元のスマホから掃除状況をリアルタイムで確認可能に。掃除機がたどったルートや、清掃に要した時間なども細かくチェックできます。
その他の設定もすべてこのアプリ内で完結。吸引力や水吹きの水量、ダストパックへのゴミ収集頻度など細かく調節できるので、そのときの状況に合わせたお掃除ができます。
アプリとの連動は2.4GHz帯Wi-Fi対応なので、初期設定時のみネットワーク情報を転送するためスマホも同じ2.4GHzのWi-Fiに接続する必要があります。
特定のエリアを除外することも
アプリのマップ画面から、部屋の中の特定のエリアを部分的に除外することもできちゃいます。恐るべし最先端テクノロジー…!
禁止エリアの設定も簡単で、マップ上で除外したいエリアをタップするだけ。「カーペットはめくれるからスルーしてほしい」なんてときに超便利です。簡単に進入を回避することができます。
ぼくは念のためコンセントタップの周りをエリア指定で除外しています。前述のとおりコード類もセンサーで回避してくれますが、常に場所が決まっているものであれば予め除外しておくのが安心。
ゴミ吸引と水吹きの2WAYがやっぱり快適
前モデルの吸引力が2700Paだったのに対し、業界トップクラスの4000PaまでアップしたNoMo Q11+。
本体背面のエッジクリーニングブラシの恩恵もあって、壁際に溜まった微細なホコリまで隈なく取り除くことができます。
中央にも取り外し式のブラシがついており、ゴミや髪の毛をしっかり絡めとります。
くわえて、NoMo Q11+は水拭きにも対応。オズモモップシステムなので、ゴミ吸引と拭き掃除を同時に行うことができます。一度の運転で吸引&水吹きができるのは快適…!
水拭きする際は、給水タンク(ダストボックス)に水を入れて、付属のクリーニングモップを取り付けたら準備OK。あとはアプリから起動するだけです。
床が水浸しになることなく程よい水分量で拭き掃除してくれます!
ちなみに、モップクロス(2枚付属)は使い捨て式です。部屋の面積にもよりますが通常の家庭用途なら2、3回繰り返し使えるかなという感じ。NoMo Q11+の一般販売が開始されたら、Amazonなどからモップ単体で購入が可能になるとのことです。
運転時の動作音は静音
前述のとおり、充電ステーションのゴミ収集機への吸引音こそなかなかの騒音ですが、運転時の清掃音自体は驚くほど静音です。
静音モード時の騒音レベルのメーカー公称値は55dB以下となっていますが、実際に清掃中の室内で30秒間の平均動作音をチェックしたところ50dBを下回りました。
吸引力を最大にしても60dB(オフィスや室内での会話レベル)を切っていたので、かなり静音性に優れているといえます。
静音モードなら、作業中や動画視聴時でも全然気にならないレベル。MAXモードにしても、走行音と衝撃自体は最小限なので、マンションでも下の階への振動や騒音を気にせず使用できます。
ただ、カーペットに乗り上げると自動で吸引力が最大になるので、いつのまにか強モードに切り替わっているということがあります。これが気になる場合は、アプリからカーペット自動認識センサーをオフにすることも可能です。
neabot NoMo Q11+レビュー:まとめ
改めて、neabot NoMo Q11+の特徴をまとめると…
- 吸引力(4000Pa)は業界最高クラス
- 動作音がとにかく静音
- 自動ゴミ収集でゴミ捨てが月1回に
- 1台2役水拭きも同時に可能
- 障害物検知で家具やコード類を回避
正直、ロボット掃除機としての弱点らしい弱点は見当たらないのですが、強いてあげるならダストパックへのゴミ吸引音が騒音な点くらいでしょうか。慣れるまではちょっとストレスに感じるかもしれません。
水拭き、自動ゴミ収集、マッピング機能、障害物の自動回避機能搭載と業界ハイエンドスペックながら7万円台とリーズナブルな価格が魅力のロボット掃除機neabot NoMo Q11+。
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今回は以上です。「neabot NoMo Q11レビュー|強力吸引&水拭きを同時にこなす自動ゴミ収集機付きロボット掃除機」でした。