UGREEN NASync DXP4800 Plusレビュー|データ保存・管理・再生がまるっと1台完結。

本ページ内には広告が含まれています。

PCやスマホ内で増え続ける写真や動画、大切なデータをどこに保存するか問題は皆さんあると思います。

外付けHDDやクラウドサービスも便利ですが、自分だけの安全で自由なデータ保管、そして家族等と共有ストレージとしてNAS(ネットワーク接続ストレージ)を導入するのも手です。

ということで、今回はSNSでも話題になっていたUGREENの「NASync DXP4800 Plus」を導入してみたので、レビューしていきます。

本記事はUGREEN様より商品をご提供いただき作成しています。

目次

UGREEN NASync DXP4800 Plusの概要

NASyncシリーズはネットワークで接続できるストレージ(NAS)です。簡単に言えば自分専用のクラウドストレージのようなものですね。

日本では2/4/8ベイの製品が投入されていますが、NASync DXP4800 Plusは中位モデルの、4つのHDDを搭載できるモデルです。3.5インチのSATA HDDもしくは2.5インチのHDD/SSDが4つインストールできるトレイを備えていて、M.2 NVMe 2280 SSDも2基内蔵でき、最大136TBまでストレージ拡張可能。家族の写真や動画をまとめたり小規模なオフィスでの使用には十分な容量です。

ネットワークは2.5Gおよび10G LANポート一つずつ搭載し、高速なデータ通信を実現。さらに、4K/60Hz対応のHDMI 2.0ポートや複数のUSBポートを備えており、単体でPCのように使用することも可能です。

また、セキュリティ面についてはアメリカの「TRUSTe認証」およびヨーロッパの「ETSI EN 303 645認証」といった国際的な認証を取得しています。

UGREEN NASync DXP4800 Plusの外観

こちらがUGREEN NASync DXP4800 Plusの本体。同社充電器やモバイルバッテリーなどと同様にシンプルな外観でとてもスタイリッシュな印象です。

サイズは178 (H) x 178 (W) x 258 (D) mmで重量は約3.98kgです。それなりにずっしりきますが頻繁に持ち運ぶものでもありませんし、室内での移動くらいは問題ありません。

前面はシンプルで、「01」「02」「03」「04」の数字がインダストリアルなデザインがいいですね。下部には電源ボタンの他にLEDランプとUSB-C、USB-A、SDカードスロットをそなえます。

背面側はHDMIとUSB-A(USB3.2×1、USB 2.0×2)、10GbE/2.5GbEのデュアルイーサネット、リセットボタン、電源ポートです。HDMIでテレビ等に接続するとNASの中の画像や動画をテレビの大画面で楽しむこともできます。

側面は何もなく隅にUGREENロゴがあるのみです。アルミ押し出し材で作られた丈夫なキューブ型ケースは、同社充電器がそのまま巨大化したようなシンプルを極めたデザイン。

ツールレスでHDDを簡単設置

続いてNASync DXP4800 Plusの使用手順ですが、まずはNASのロックを外してスロットを取り外します。

スロットを取り外したら別途用意したハードディスクをセット。ツールレスでサクッと設置できるのが手軽でいいですね。

NAS本体を電源を確保し、ルーターとLANケーブルで接続したら電源をONにします。これでハードウェア側のセットアップは完了です。

続いて、以下のApp Downlpadへアクセスして、Mac・windows・iOS・AndroidなどのOSに合わせて専用アプリをインストール。

最後にアプリの案内に従ってRAIDの設定やHDDのフォーマット化などの初期設定を済ませればセットアップ完了です。

UGREEN NASync DXP4800 Plusの使用感

セットアップ→アプリ使用までとにかく簡単

筆者はこ以前SynologyのNASを使っていたのですが、それに比べると遥かに簡単にセットアップできました。細かい設定はそれなりに知識がないとできないかもしれませんが、とりあえずファイルサーバーとして使うぶんには、アプリの指示に従って進めるだけなので初心者でも簡単に構築できます。

それに加えて、専用アプリが非常に使いやすいというのもNASync DXP4800 Plusの特徴。UGOS ProというLinuxベースのオリジナルのOSですが、デスクPCのような使いやすいUIを備えており、海外製品ながら日本語にもきちんと対応しています。

スマホやタブレットからのアクセスも簡単

UGREEN NASyncシリーズはPC、スマホ、タブレットなどそれぞれに対応アプリが用意されていて、複数の端末からファイルを参照することができます。

クラウドストレージなら当たり前にできることですが、これがプライベートストレージでも実行できてしまうのはちょっと感動ですね…。スマホ版のアプリUIも洗練されていて、PCと同様に直感的に操作できます。

AIによる画像の分類・整理の自動化も

画像認識技術による写真の分類機能を搭載しているのも重大トピック。写真の内容をAIが自動で判別し、人物・文字・場所ごとにジャンル分けしてくれるので、目当ての写真をテキストや人物で絞り込んで検索するってことができます。

そのほか類似または重複している写真を自動で削除する機能なんかも備えているので、データの整理整頓を自動化できるのも魅力。AI機能により、NAS内のデータ整理も捗ります。

駆動音はそれなりに気になる

初心者ライクな使用感、全方位に完成度の高いNASync DXP4800 Plusですが、しいて難点をあげるならば駆動音がそれなりに大きいこと。特にハードディスクの読み書きが行われている最中はそれなりの騒音になります。

これはNAS製品全般にいえることですし、ファイルの転送などを終えてしばらくすると駆動音は小さくなるので、購入検討する上でそこまで神経質になる必要はないかなとは思いますが…。ただまあ静音性に長けているとは言い難いですね。

ファイル管理から4K再生も。1台完結の最強パーソナルサーバー

NASync DXP4800 Plusは、単に「大容量ファイルストレージ」にとどまらず、その本質はLinuxデスクトップOSを搭載した、極めて拡張性の高いパーソナルサーバーといった側面が大きいですね。

ファイルサーバーとしての基本性能の高さは言わずもがなですが、AI搭載のフォトクラウド、自分だけの音楽ストリーミングサーバー、いざとなれば単体で機能する4Kメディアプレイヤーとしても活用できちゃいます。

まあ単なるデータ保管庫を求めているユーザーにとってはオーバースペック感が否めない本機ですが、「自分だけの多機能サーバーを1台で構築したい」「PCやネットワークの知識を活かして、遊び倒せるガジェットが欲しい」と考えるパワーユーザーにとってはこれいほど魅力的なアイテムは他にないといっていいんじゃないでしょうか。

「速さ」と「使いやすさ」を兼ね備えた次世代NAS

やはり特筆すべきは初期設定のわかりやすさ。この手のネットワークの設定がとにかく苦手な僕でも開封から20分たらずでスムーズにファイル転送できるような環境が整いました。

スマホやタブレットのアプリから簡単にセットアッできる点も魅力ですね。NASってなんだか難しそう、と構えている人でもあっさりと使えるかと思います。(初めてNASを使った時に最初のセットアップでいろいろ躓きましたので…。)

また、速度的にもかなり速く、普通にPC内蔵のHDDと体感変わらずにNAS内のファイルを扱えます。小規模なオフィスでも使えると思いますし、僕の場合は家の中に複数のPCと作業場所を用意してあり、仕事に必要なファイルはクラウドやNASに入れてあります。これまではNASのファイルは若干のラグがあって使うのを躊躇っていたこともあったのですが、NASync DXP4800 Plusならそういう事を気にせずに使えそうです。

そもそもSDメモリーカードスロットを備えるNASというと選択肢が限られますし、特に10GBASE-Tポートの搭載は、将来のマルチギガネットワーク化を鑑みると長く使う上で心強いですね。

「NAS」という既存のカテゴリーの枠を大きく超えたUGREEN “NASync DXPシリーズ。今回紹介したDXP4800 Plusは4ベイの中位モデルになるので、扱うファイルの大きさやRAIDの構成をもっとこだわりたい方は8ベイの上位モデルも合わせて検討してみてください。

SHARE ON
目次