AnkerのオーディオブランドSoundcoreシリーズから、重低音に特化したBluetoothスピーカー「Soundcore Boom 2 Pro」が登場しました。
ウーファーユニットを2基、ツイーターユニットを2基、パッシブラジエーター2基を搭載する2Way設計にくわえて、最大140W出力かつ40Hzの重低音を実現したAnker新作ポータブルスピーカー。
さっそく1週間ほど使ってみたので、音質や使用感をレビューしていきます。
Anker Soundcore Boom 2 Pro
こちらがワイヤレススピーカー本体。フロントには大きくSoundcoreのロゴ印字。ハンドルは凹凸があり非常に握りやすく、持ち運びしやすい設計になっています。

約44.2 x 15.1 x 22.8cmと一般的なポータブルタイプに比べて二回りほど大きいサイズ感ということで、約3.8kgと重量級。アウトドアなど外へ持ち出す際には、付属のショルダーストラップが活躍します。

天面には各種操作ボタン。左から、電源、Bluetoothオンオフ、音量調整、再生停止、パーティキャストボタン(オーディオとライトを複数台で連動できる)、BASSブースト(低音増強)と並びます。

両端にはパッシブラジエーター。再生時はこの部分が点灯する仕様で、アプリからLEDの点灯モードをカスタマイズできます。もちろんオフにすることも可能です。

背面の防水キャップを外すと、充電用のUSB-C端子、3.5mmのオーディオジャックが顔を出します。なお、IP68の防塵・防水規格に対応し、一回の満充電で最大20時間連続再生が可能とバッテリー性もかなり優秀です。

また、“おすそわけ充電”にも対応しているので、USB Type-C端子にスマホを繋いで、楽曲を再生しながらスマホ側への給電ができます。7500mAhでスマホ約1回分がフル充電可能。

50Wウーファー11.1cm×2基と20Wツイーター1.9cm×2基の合計最大140W出力を実現し、40Hzの低音域まで再生が可能。実際に一聴してみて、抜け感のいい高音、ツヤ感たっぷりにボーカルが響く中音、ベースやキックドラムがタイトにキレよく響く低音…すべての帯域においてこの3万円クラスのBluetoothスピーカーとしては卓越してると感じます。
やはり特筆すべきは重低音のパワフルさ。ライブ動画やミュージックビデオを観ると会場にいるような臨場感が味わえたり、映画を再生しても迫力は十分。さらに低域の量感を増したいと思えば、BASSブーストボタン一発でクラブやライブハウスのような低音が楽しめるのがめちゃくちゃ楽しい。

コスパに優れるポータブルスピーカーということなら他にも選択肢が無数にありますが、ほとんどの安価モデルはある一定の音量に達すると音割れが生じてしまうもの。その点Soundcore Boom 2 Proは音量を最大にしても解像感を損なわず、ナチュラルにリスニングできる安定感があります。
また、専用アプリから「デフォルト」「ボイス」「トレプルブースト」「バランス」の4種類のプリセットのほか、9バンドのイコライザーで細かく自分好みの音質に設定することも可能です。

対応コーデックはSBC、AACのみでLDACこそ非対応ですが、優秀なバッテリー性能、最高レベルの防水・防塵性能で、浴室はもちろん浜辺やキャンプに持ち込んで使える意味でもこれから長くオールマイティーな万能スピーカーとして活躍してくれるはず。
携帯性を重視したスタンダードモデルの位置付けになるSoundcore Boom 2 Proですが、ウーファーユニットを2基、ツイーターユニットを2基、パッシブラジエーター2基を搭載する2Way設計というだけあり、深く力強い重低音とクリアなボーカルがしっかり両立されていると感じました。
2台用意してのステレオ再生も可能なので、一台買って満足できたら買い増ししてステレオ環境を構築するのもアリかもしれません。また、最大200W出力の上位機種「Soundcore Rave 3S」も同時発売されているのでぜひ合わせてチェックしてみてください。
製品名 | Soundcore Boom 2 Pro |
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サイズ | 約44.2 x 15.1 x 22.8cm |
重さ | 約3.8kg (ストラップ含む) |
出力 | 140W |
防塵・防水規格 | IP68 |
対応コーデック | SBC / AAC |
再生可能時間 | 最大20時間 |
ドライバーサイズ | ウーファー 11.1cm × 2 / ツイーター 1.9cm × 2 |
周波数帯域 | 40Hz-20kHz |