ようやく来ましたね、JBLの初イヤーカフ型!
ランニングやワークアウトのお供に人気なオープンイヤー型イヤホン。耳を塞がないことから、僕自信WEB会議などでも重宝しているんですよね。
オープンイヤーといえばフック部分を耳に掛けて使うものがメジャーですが、最近はクリップのように耳にはさむイヤーカフタイプもトレンドになりつつあります。というわけで今回は、JBL初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「Soundgear Clips」をレビューしていきます。
JBL Soundgear Clipsの外観
こちらがSoundgear Clipsの充電ケース。内部の基盤が露出する平成レトロ感のあるトランスルーセントデザインになってます。これはデザインの時点でぶっ刺さる人も多そう。

厚みはそこまでなく、ズボンのポケットやバッグに入れても嵩張らないサイズ感。

充電端子はUSB Type Cに対応。

TWSで重視されるバッテリー性能ですが、イヤホン単体で最大8時間、ケースをふくめ最大32時間再生と十分な電池持ち。ワイヤレス充電は残念ながら対応していませんでした。ここ対応していたら強かった。。
2台のデバイスに同時接続を行うマルチポイントには対応しています。端末の切り替わりも早く、挙動も不安定になることもなく、非常に安定した使いやすいマルチポイントです。

イヤホン本体も充電ケースと同じくスケルトンデザインを採用。今まで紹介したイヤーカフ型の中でもデザインはダントツでおしゃれですね。

なおブリッジ部には柔軟な素材のメモリーワイヤーフックを採用。ほどよい締め付け感で装着感を安定させてくれます。
カナル型を彷彿とさせる緻密なサウンド
Soundgear Clipsの音質についてですが、イヤーカフ型でも安心と信頼のJBLサウンドで鳴らしてくれます。
スピーカーには11mmのダイナミックドライバーを採用。実際にSoundgear Clipsで楽曲を聴いてみたところ、オープン型でありながら、まるでカナル型のような緻密なサウンドに驚きました。音の傾向自体は、従来のパワフルなJBLチューニングを少しマイルドにしたような感覚ですが、かといって音のスカスカ感のようなものは一切感じず低音もしっかり鳴らしてくれます。

静かな場所で聴いたらまったく問題なく通常のイヤホンのように聴けますし、オープン型でありつつ音漏れしにくいのも使いやすいポイント。電車内やカフェなどで試しても、楽曲の迫力を残したまま自然に聴くことができます。
オープン型にありがちな高音のザラつき感やシャリつき感もなく自然と楽曲に没入でき、ボーカル音がモゴモゴすることなく非常にクリアで粒立ちよく聞き取れるなという印象。「ながら聞きでもしっかり音質は求めたい。でも没入しすぎたくない。」そんな人にはうってつけの選択肢になるのではないでしょうか。
強いて言えばLDACなどの高音質コーデックを使えないのは残念ですが、他の1万円以下のイヤーカフ型と比べると、その価格差分の音質の良さはあるように感じました。
また、装着感が非常に軽快かつ安定しているのもSoundgear Clipsのいいところ。イヤーカフ型特有のしめつけ感みたいなものは微塵もありませんし、4〜5時間つけっぱなしでも耳が痛くならず快適に使えました。


これはイヤーカフ型全般ですが、マスクやメガネをした状態でも干渉せず脱着できるのもストレスフリーでいいんですよね。あとは操作性についても、Soundgear Clipsはデフォルトのまま左側を「音量の操作」右側を「再生の操作」にしておくと網羅的に操作できて扱いやすいです。イヤーカフ型は使用環境に合わせて音量調整をすることが多いので、本体のみで操作できるのはありがたいですね。
また、専用アプリから各種設定が可能なSoundgear Clips。イコライザーが10バンドに対して±7dBのイコライザー設定を細かく設定できるほか、タッチ操作のカスタマイズ、マイクキャリブレーションなど設定できる項目は多岐にわたります。


個人的にアプリで頻繁に使用するのは「イコライザー設定」と「スマートオーディオ&ビデオ(低遅延モードと音質優先モードの切り替え)」の2つ。購入後もファームウェアアップデートで進化を続けるJBLなので、アプリはとりあえずダウンロードしておくことをおすすめします。
1万円台で突出した完成度。JBL初イヤーカフ型「Soundgear Clips」

イヤーカフ型の利点を活かしつつ高音質を楽しめるSoundgear Clipsは、メイン機としてイヤーカフを使っていきたい人にとって現時点で大本命といっていいんじゃないでしょうか。
スケルトンデザインもおしゃれで装着感も良いですし、音質もマイク品質も良し。さらに世界的に有名なオーディオメーカーでもあるので、ながら聴きイヤホンを探しているすべての人におすすめしたい一台です。
日常使いはもちろんワークアウトでも音質、装着性に妥協のないTWSを探している人はきっと満足できるはず。価格は18,700円とそれなりに高価にはなりますが、価格に見合うバリューがしっかり詰まったイヤホンなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。