今回はコスパの高いヘッドホンで定評のあるHAYLOUから、1万円以下で買えるワイヤレスヘッドホンの本命機「S40」を紹介します。
最大90時間のロングバッテリー、-50dBのハイブリッドANC、さらにLDAC対応のハイレゾ級サウンドと、1万円以下としてはハイコスパ系のヘッドホンとして欲しい機能は全て備わっている一台。
今回はHAYLOUさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
HAYLOU S40の外観
全体的にマットな仕上げで、1万円以下とは思えない上質感をまとうヘッドホン本体デザイン。ハウジングには主張控えめに「H」のブランドロゴが入っています。

カラーバリエーションはホワイト、ブラックの2色展開。どちらのカラーもシンプルで無駄のないデザインとなっています。安価モデル特有の野暮ったさみたいなものもなく、一見すると2〜3万円のヘッドホンといわれてもわからないレベル。

イヤーパッドには、やわらかく通気性の高い低反発ウレタン素材を採用。パッド自体の肉厚も相まってモッチモチ。低反発の加減もほどよく装着感はバツグンに良いです(詳細は後述します)。

ヘッドバンドの内側にも低反発ウレタンがあしらわれ、こちらもモチモチでしっかりクッションが効いています。ステンレススチール製のアームは10段階でスムーズに伸縮します。

カップの内側は、LRがしっかり記載されていて、視認性もグッド。

R(右)側のハウジングには充電用のUSB-C端子のほか、電源ボタン・ボリューム + – ボタン・マイク差し込みポートをそなえます。

最大約90時間再生(ノイキャンON時は約60時間)とバッテリー持ちがかなり良いのも本機の特徴。数週間に1度の充電で済むので、充電の手間は本当に少なくすみます。さらに10分の充電で最大約5時間再生が可能な急速充電にも対応するので、短時間の充電でも半日使えるレベル。
付属のマイクは差し込むだけのワンタッチですぐ使えます。マイクが固定されたヘッドセットはよく見ますが、つけ外し自由なのはありがたいですね。 使うときに装着して、使わないときは外しておけばいいので邪魔になりません。

この通りコンパクトにも折りたたむことができるので、バッグに入れて持ち運びもしやすいですね。ただしハイエンド機種にはマストで付属する専用ポーチが付属しないのはコストカットによるトレードオフになる部分。

なお、2台のデバイスに同時接続を行うマルチポイントには対応しています。端末の切り替わりも早く、挙動も不安定になることもなく、非常に安定した使いやすいマルチポイントです。
HAYLOU S40を使ってみる
というわけで、1週間ほどHAYLOU S40をじっくり堪能してみました。
快適性と密閉感を両立した装着感
装着後の第一印象は「気持ち側圧強めかな?」って感じだったんですが、作業時のながら聴きで5時間くらい装着してみたところ、これが意外と耳も頭頂部もまったく痛くならないんですよね。

低反発ウレタンのイヤーパッドもヘッドパッドも圧迫感が少ないですし、ソフトに耳を覆いつつもしっかりと密閉してくれる、そんな装着感。側圧と密閉感の加減が絶妙なので、長時間のリスニングでも耳に負担がかかりにくいというのがまずうれしいポイント。
移動中やカフェ作業時など首を傾けるようなシーンでもいっさい位置ズレすることもなく、それでいてやわらかく通気性の高い装着感も相まって、長時間使えるヘッドホンとして実用性はかなり優秀だと感じました。デザイン面だけでなく装着性という意味でも、有機的な曲線美のハウジングの恩恵は大きい。
1万円以下の中では優秀な音質
Android端末ではハイレゾオーディオ・LDAC高解像度伝送なんかも可能となっていますが、PC(Mac)やiPhoneと Bluetooth 接続して利用しても良い音で聴けます。これまで同価格帯のヘッドホンを10数台試してきましたが、音質に関しては1万円以下のなかではとても優秀な方だと思います。
音の傾向としてはモニターヘッドホンのように分析的な音でありつつ、柔らかく聴きなじみの良い音。音のバランスもどこかに偏ったりもせず、基本的にフラットに近い傾向ではあります。特化したジャンルはなく、基本的にオールジャンルOKだと感じますね。
音場はふつうかやや広めといった感じで、柔らかな音でありつつも定位感はわかりやすくなっている印象。低域側は奥行き方向に音が広がって、しっかり立体的な迫力が感じられます。

低域もタイトでしっかりとした迫力を感じられる低音になっています。ただノイズキャンセリングをONにすると、低音の量感が多くなってズッシリとした音になります。屋外だとこれくらいの低音の量感のほうが環境音に埋もれずに聴きやすくなると思います。全体的にモニターライクでクセが少なくジャンルも選ばないので、Bluetoothヘッドホンのデビュー機として万人におすすめしやすいという印象を受けました。
強力なノイズキャンセリングと自然な外音取り込み
HAYLOU S40には3種類のANCモードが搭載されており、通常のノイズキャンセリングでは強度を3段階で調整可能。最大-50dBのノイズを低減してくれます。最大時の実際のノイキャン性能はしっかりとしていて、ウレタンのパッシブの遮音性も相まって同価格帯のヘッドホンの中でも最高品質だと感じます。
実際に数日屋外で使ってみたところ、ゴーっと低くひびく電車の走行音や、日常のロードノイズはガッツリかき消してくれますね。風切り音カットモードをオンにすれば、人の話し声みたいな「中高域帯のノイズ制御」もしっかり効いてくれます(ただし風切り音カットモードはアプリからしかオンオフできないのは少し残念ポイント)。

それこそロードノイズに対しての遮音性はそうとう優秀なので、逆に公共空間では周りの状況に積極的に気をくばる必要はあるほど。反面、「通学や通勤時に決まった環境で習慣的に音楽を聴く」という人には、安定して没入できるBluetoothヘッドホンでしょう。
また、ノイキャン時のホワイトノイズの類が皆無であることもHAYLOU製品の良さです。無音の状態で付けていてもサーっみたいなノイズがのらないので、カフェでの作業時や屋外などでは耳栓的にもかなり重宝しています。外音取り込み機能も自分の声がはっきり聞き取れるくらい優秀なので、1万円以下といえど装着したまま円滑に会話できるくらいには実用性はちゃんと担保されています。
充実したアプリ機能
また、HAYLOU S40は例によって専用アプリ「HAYLOU SOUND」に対応。イコライザーが10バンドに対して±6dBのイコライザー設定を細かく設定できるほか、音楽ジャンルや使用シーンに応じて最適な音質にカスタマイズできる各種EQプリセット、ゲームモード、空間オーディオのオンオフなど設定項目もなかなか多いです。


個人的にアプリで頻繁に使用するのは「イコライザー設定」と「ノイズキャンセリングの強度設定」の2つ。購入後もファームウェアアップデートで進化を続けるHAYLOUなので、アプリはとりあえずダウンロードしておくことをおすすめします。
1万円以下で突出した完成度。「HAYLOU S40」

LDACに対応しているほか、音質も1万円以下のワイヤレスヘッドホンの中で比べても優秀で、ノイズキャンセリング、外音取り込みも実用的。価格を抑えつつも本格的な運用ができるハイコスパなワイヤレスヘッドホンだと感じました。
予算1万円以下ほどでワイヤレスヘッドホンを探している、クセのない万能なサウンドが好み、それでいてデザインも妥協したくない。そんな方はぜひHAYLOU S40を検討してみてはいかがでしょうか。今ならクーポン利用で20%OFFで購入可能なのでこの機会にぜひ!