映画館気分を味わいたいときにはプロジェクターの出番。
テレビに負けない高輝度、高解像度なモデルが増えたここ数年、一家に一台のエンタメデバイスとして一気に浸透した感がありますよね。かくいう我が家も、映画にテレビ番組、ゲーム、音楽…まとめてプロジェクター一台で楽しんでいます。
中でも、4K解像度に2600ANSIルーメン、Google TV内臓でNetflixに標準対応、さらにはDolby Atmos対応と映像、音質、機能面いずれも業界屈指の性能を誇る「BenQ GP520」。今回メーカーから実機をお借りできたので、実際に1週間使用してみた感想、投影性能、音響面などレポートしていきます。
BenQ GP520の外観と基本性能
BenQのホーム型4Kプロジェクター「GP520」。主な特徴は以下のとおりです。
- 解像度:4K UHD 3840×2160
- 輝度:2600 ANSIルーメン
- HDR-PRO対応
- Dolby Audio対応デュアルスピーカー(計24W)
- 自動縦横台形補正・オートフォーカス付き
- Google TV搭載でNetflixも標準対応
- インテリアに馴染むキューブデザイン
キューブデザインが特徴的なGP520本体。サイズは241.3×225.0×151.0mmと、同スペックの他モデルに比べて比較的コンパクトにまとまっています。

フロントには、フォーカス/台形補正用のセンサー/リモコン用赤外センサーをそなえます。

天面には電源/音量±/Bluetoothボタンと、明るさセンサー、リモコン用の赤外センサー。

操作は付属のリモコン(もしくは専用アプリ)から行えます。音声操作に対応するほか、Netflix、YouTube、Amazonプライムビデオがボタン一発で呼び出せます。

背面には各種接続端子。USB-A×2、USB-C(DP Alt)、HDMI2.1×2、3.5mmAUXとなっています。Type-Cと接続してパソコン画面を入力することも可能です。また、eARCに対応しているので、対応のサウンドバーなどがHDMI接続のみで音声出力できます。

スピーカー出力は12W × 2。同社短焦点モデル「TK705STi」と比べて約5倍の出力となっています。さらにDolby Audioのサラウンド規格に対応していますので臨場感のある音で楽しめます。(音質については後述)

BenQ GP520を使ってみる

というわけで、今回は6畳書斎の白壁いっぱいに投影してみました。1週間ほどGP520を堪能してみたので、使用感などまとめていきます。
業界最高クラスの明るさと高精細な映像
明るさ2600ANSI ルーメン、3840 × 2160の4K UHD(ウルトラHD)の高画質、Rec.709 98%カバーの広色域と、現行の家庭用プロジェクターとしては最高クラスの投影性能をほこるGP520。

日中の一番陽光が差し込む時間帯でも、カーテンを閉めれば映画や動画視聴なら全然問題ないですし、それこそ夕方以降に投影するともはや液晶テレビ以上では?と言いたくなるくらい鮮明で明るいです。

明かりを落とした環境下ではむしろギラギラ眩しいくらい明るいので、わが家では時間帯にかかわらずあえてECOモードで輝度を落として視聴するほどです。段階的な明るさ・コントラスト調整のほか、映像モードの設定など自分好みに細かくカスタマイズできます。

描写の細かい部分に寄ってみました。さすがHDR10対応というだけあって、動画再生中でもディテールの輪郭をこれだけはっきり描写できます。


くわえてコントラスト比は200,000:1(Dynamic Black機能有効時)とかなり高い数値なので、全体的に白がきちんと白く、黒がしっかり黒い、メリハリの効いた発色になっています。輪郭の色にじみや、斜めの線がギザギザになるジャギーも肉眼でふつうに視聴する分にはまったく気になりません。
実際にいくつかの映画、アニメ、YouTube動画などを視聴してみましたが、どんな映像を映しても気がつくと見入っちゃうほど画質が良い。映像の見づらさやぼやけを感じることは一切なく、「家庭用プロジェクターでここまで鮮明な映像が実現できるのか」と驚いちゃいますね…。
映像のハイライト部で起こりやすいレインボーエフェクト(RGBの光の筋がチラっと見える現象)も1週間映像を視聴した限り発生を感じることはありませんでした。まあ価格を考えれば当然ですが、そんじゃそこらの家庭用プロジェクターとは違って「本気の一台」って感じがひしひしと伝わってきます。
6畳部屋でも80インチの大画面投影
映像の美しさだけでなく、基本となる投影性能も抜かりないGP520。
最大投影サイズは180インチ対応であり、今回は6畳の書斎の壁から壁、約2mの投写距離で80インチほどの投影ができました。

「2m」から距離を離すと、その距離に応じて画面サイズが大きくなる反面、少しずつ輝度が落ちていくイメージ。なので確保できるスペースにかかわらず、100インチ前後の投影がベストでしょう。それでも一般的な40〜50型クラスのテレビの倍の画面サイズですから、大迫力には違いありません。
オートフォーカス・自動縦横回転も搭載し、ともに補正時のラグや誤認識はなくきっちり補正してくれます。なので画面まわりの調整はGP520まかせでOK。

Google TV搭載でNetflixも標準対応
OSにGoogle TVを搭載するGP520。各種操作はもちろん、ストリーミングサービスで映像作品を楽しむ際に非常に使いやすいUIになっています。

何といっても「Netflixに標準対応」ですよ。サードパーティのアプリを介すか、別途Fire TV stickを挿し込む必要があるモデルも多い中、駆動が滑らかな標準アプリで視聴できるのはNetflixユーザーにとっては嬉しいポイント。

そのほかYouTube、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+、U-NEXT、AbemaTV、Apple TV、Spotifyなど主要なストリーミングサービスに対応するのはもちろん、リモコンボタンから音声入力もできます。
外部スピーカー要らずの空間表現豊かなオーディオ

どれだけ大画面、高精細に投影ができても、プロジェクター本体から鳴る音がチープだとしたらそれだけで臨場感は半減してしまいますよね。
その点GP520は、Dolby Audio対応のデュアルスピーカー(計24W)なので、そんじゃそこらの低価格帯のプロジェクターと比べて「音圧」「空間表現」ともに雲泥の差です。
それこそテレビと比較しても、部屋全体に音が広がる感じというか「シアターチックな立体感」みたいなものも断然得られるので、相当音質にこだわりがあるとかでなければ別途外部スピーカーやサウンドバーは不要かなと思いますね。
音質のカスタマイズ性も充実しており、「シネマ」「音楽」「ゲーム」「スポーツ」と既存プリセットから視聴するコンテンツに合わせて音響を最適化することもできます。この中では「シネマ」がもっとも広がり感が豊かで、低温の安定感があると感じました。

妥協したくない人のための、新しいスタンダード

真の黒と、真の白。これらが「ぼやっとする」ことなく見事に表現されることで、プロジェクターの映像はぼんやり流し見するものではなく、前のめりで見入ってしまう体験に変わります。
明るい時間帯(冬の14時頃)に部屋のカーテンを開けて視聴してみたところ、それでも映像の明暗がハッキリ見て取れたのには驚きました。これだけ明るい光で投影されるのであれば、日中でもガシガシ使えそう。
自宅で使うエンタメデバイスとして約20万円は決して安くないですが、どんな空間にも溶け込むデザイン性、2mで100インチに迫る大画面投影、シャープで明るい映像、これらを実際に体感するとこの価格にも納得感があります。一生モノとして高機能な機種を検討中という人、明るい日中でもノーストレスで使えるハイエンド機種への乗り換えを考えている人にこそおすすめできる一台だと感じました。
また、目の負担が少ないことがSGSで認証されているため、長時間使いたい方や、子供がいる家庭でも選びやすい機種だと思います。新しいプロジェクターライフを模索しているという人は、ぜひGP520を検討してみてはいかがでしょうか。



