Narwal Flowレビュー|ロボット掃除機はここまで来た…日本初クローラーモップ搭載

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これまでロボット掃除機をはじめ数々のスマート家電を使ってきた筆者の持論は、家事を本当に任せたいなら中途半端なモデルではなく、思い切ってハイエンドモデルを選ぶべきということ。

鳴り物入りで導入したスマート家電に「これなら自分でやるべきだった…」と後悔させられたこともありますし、ロボット掃除機に対しても100%信頼できていないというのが少し前までの考えでした。

そんな筆者が「安心してわが家の掃除を完全にお任せできるぞ」と思えたのが、Narwalの新シリーズ「Flow」の最初のモデルにしてハイエンド機の「Narwal Flow」。

市場を見回してもなかなか見当たらない最大吸引力22,000Paのパワーと、雑巾掛けに匹敵するクローラーモップの温水水拭きなど、エントリーモデルのロボット掃除機とは一味違う強力な清掃力と賢さを備えています。

本記事はメーカー様より商品をご提供いただき作成しています。

目次

Narwal Flow

ごみ収集からモップ洗浄まで、全自動クリーニングに対応したNarwalのロボット掃除機新モデル「Narwal Flow」。以下主な特徴です。

  • 22,000Paの強力吸引力
  • 精度の高い障害物検知で、複数の部屋を効率よく清掃
  • 約120日間ゴミ捨て不要
  • 雑巾掛けに匹敵する加圧水拭き(クローラーモップ)
  • 毛絡み防止構造でブラシのメンテナンスも楽ちん
  • 優れた静音性とランニングコスト

ロボット掃除機本体は幅363.5mm×奥行き351.2mm×厚さ95mmというコンパクトなサイズで、家具の下や狭いすき間にもスムーズに入り込める設計です。重量も軽めで、持ち運びや位置の移動も比較的ラクにできます。

セットで付属する全自動クリーニングステーションは、幅430mm×奥行き402mm×高さ461mm。ある程度の設置スペースが必要になりますが、スペックを考慮するとかなりコンパクトにまとまっています。

というわけで、実際に2LDK2人暮らしの我が家の自宅リビングにNarwal Flowを設置してみました。

スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングを済ませたら、すぐに掃除を始められます。

業界屈指の強力ゴミ吸引

まず肝心の吸引力ですが、他社だと強くても12,000Pa程度なところ、Narwal Flowはなんと22,000Pa(同シリーズ最強)を実現。業界トップクラスで、カーペットの奥の細かなホコリやゴミはもちろん、砂埃などの床のザラつきまでしっかり取り除いてくれます。

掃除が完了したら、ゴミ吸引、モップ洗浄〜乾燥まで全自動で行ってくれます。これの何が凄いかというと、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ、衛生面で常に清潔というのがまず大きなメリット。

で、2.5Lの大容量ステーションになんと約120日分のゴミを貯めておけるんです。つまり、本機を継続使用するにあたって人間が手を動かすこといえば、基本的に4ヶ月おきにこのステーション内のダストパックを交換(水拭き使用時は汚水・清水タンクの取り換え)することだけ。

どれだけ全自動を謳ったモデルでも、ロボット掃除機を使うにあたって本来絶対に手作業が必要になるのが、回転ブラシに絡まった毛髪の処理。ですが、業界初の単端回転式の「絡まりゼロブラシ」を採用するNarwal Flowは、なんとこの問題さえも克服してしまっています。

ほかでは見たことのないスクリュー形状が特徴的なこちらのブラシ。従来の、軸を左右両端で固定する仕組みではなく、片側の軸だけでブラシを回転させる構造になっています。ブラシ自体もゴミを片側に寄せるような形状をしており、髪の毛や糸状ゴミの絡まりを限りなく減らしてくれるのだそう。

使用後も髪の毛が絡まらない単端回転式ブラシ

実際に10日ほど稼働したブラシをチェックしたところ、“絡まりゼロ“の触れ込みどおり見事に毛髪が絡まりません。。ステーション内に汚れが溜まっているような不快感もないですし、メンテナンスが最小限になったことで気持ち的にも負担が減って掃除がさらにラクになりました。個人的には、この機能単体でもNarwal Flowを導入する価値があるなと感じるほど。

雑巾がけを凌駕するパワフルかつ清潔な水拭き

ロボット掃除機の拭きモードなんて、少しばかり湿ったモップが床を撫でるだけでしょ…?なんて思っていましたが、年々進化が進むにつれそんな感覚もひと昔前のものになってきています。

12Nもの圧力をかけられるクローラーモップを採用するNarwal Flowは、雑巾掛けのように「押して拭く」水拭きが可能。

掃除機内の自動洗浄・乾燥で常に清潔なモップブラシ

また、クローラーモップは「EdgeReach™機能」によって本体右側にスライド伸長するので、壁際や障害物の際(きわ)に沿ってムラなく掃除してくれます。

そして、清掃後のモップ洗浄、乾燥もステーション内で自動完結。清掃時、停止時に関わらず床に面するモップが常に清潔な状態で保たれる(しかも人の手を一切介すことなく)のはこの上なく快適です。

これにより「次第にモップ側に汚れが溜まってきて清掃効果が弱まっていく、というかむしろ汚れを付着させてしまう」みたいな従来の水拭きモードの致命的な欠点も克服しているNarwal Flow。停止中の衛生面もこの機能の有無では雲泥の差、というわけです。

また、水拭き中にカーペットを検知した場合、自動でモップを引き上げて吸引清掃のみに切り替える自動リフトアップも搭載。清掃中にカーペットをモップで濡らしてしまう心配もありません。

優れたランニングコストと静音性

22,000Paというハイパワーながら、静音性に配慮されているのも重大トピック。公式に運転音のデシベル値は公開されていませんが、同社の既存モデルではおおむね50〜60dB前後で、これは一般的な会話と同じかやや静かなレベル。そのため、日中の在宅時間はもちろん、夜間や早朝でも使いやすいというのが嬉しいポイント。

仕事柄これまで十数台のロボット掃除機を試してきましたが、静音性という観点では群を抜いています。それこそテレワーク中や子どもが昼寝をしている時間帯でも普通に使えてしまうレベル。

また、ロボット掃除機を選ぶにあたってもう一つ大事なのが、長期使用時のランニングコスト。Narwal Flowの場合、主な消耗品はフィルター、ダストバッグの2つです。

前述のとおりダストバッグは約2.5Lという大容量で、最大で約120日間は交換不要とされているので、特段費用が嵩むということはありません。フィルターも定期的な交換は必要ですが、市販や公式ストアで容易に入手でき、もちろん特別なメンテナンス知識は必要ありません。

Narwal Flowは、「長く使ってもコストが抑えられるうえ、生活音を邪魔しない」という、日常に優しいロボット掃除機と言えます。

高級ロボット掃除機の価値を示した一台

文字どおり「掃除のすべて」を任せられる新世代ロボット掃除機Narwal Flow。

筆者が試用した期間は約2週間ですが、2LDKの自宅全体を毎日30分程度で掃除し終えてくれて、22,000Paの超強力吸引で部屋の隅から隅までキレイに。さらに、吸引したゴミは本体内で圧縮・乾燥されて、ブラシのメンテナンスもゼロ。自分が手を動かすことといえば、水拭きモード時の水タンクへの給水とその処理くらい。

実売価格169,800円(執筆時)とたしかに価格は高いですが、こうして実際に試してみると機能面は素晴らしいですし、この掃除機でしか味わえない体験価値を考えると決してべらぼうに高いわけではないように思えてきます。それこそ、この投資で掃除の全てが全自動化できることを考えると、むしろ17万円は安い。と考えることも。

掃除のわずらわしさから離れたい人、メンテナンスが面倒そうだから…となかなかロボット掃除機の導入に踏み切れずにいた人、なによりピカピカの床で気持ちよく暮らしたい人へ。じつによくできたゴミ吸引・水拭き両対応のロボット掃除機ですので、「Narwal Flow」ぜひチェックしてみてください。

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