家事の効率化が求められる時代において、ひときわ需要が高まっているロボット掃除機。近頃は、エントリーモデルからハイエンドまで、幅広い選択肢からニーズに沿ったロボットをお迎えできるようになりました。
そんな近年のロボット掃除機市場の中でも、機能全部盛りのハイエンドモデルが「Roborock Qrevo Curv」。
ホイールを上下させることで敷居や分厚いカーペットも乗り越えられるほか、業界トップの吸引力に、絡まりゼロのブラシ、延びるデュアルモップ、自動ゴミ捨て…どんな場面でも対応できるロボット掃除機です。実際に2週間ほど使用してみたので、「完全自動」と呼びたくなるほどのその実力をお伝えしていきましょう。
Roborock Qrevo Curv
ごみ収集からモップ洗浄まで、全自動クリーニングに対応したRoborock(ロボロック)の最新ロボット掃除機「Roborock Qrevo Curv」。以下主な特徴です。
- 18,500Paの強力吸引力
- 精度の高いレーザー式で、複数の部屋を効率よく掃除
- 約60日間お手入れ不要
- デュアル回転モップは加圧しながら拭き掃除
- カーペットや敷居では最大4cmリフトアップ
- 毛絡み防止機能でブラシのメンテナンスも楽ちん
まず驚かされたのは、現時点で業界最強クラスの18,500Paの吸引力。昨年夏に発売された同社フラッグシップモデルの吸引力が10,000Paだったことを考えると大きく進化しています。ちなみに、カーペットのゴミの除去率は99.5%だとか。
本体からニュッと伸びて汚れをかき出す伸縮サイドブラシは従来機から継承され、四隅のカバー率は100%に。同じく伸縮する水拭きの回転モップにいたっては、なんと壁際0mmまで密着して拭き上げられるようになっているとのこと。

というわけで、実際に2LDK2人暮らしの我が家の自宅リビングにRoborock Qrevo Curvを設置してみました。
スマホの専用アプリを使って初回のセットアップ、マッピングを済ませたら、すぐに掃除を始められます。

業界最高!18,500Paの強力吸引
まず肝心の吸引力ですが、他社だと強くても12,000Pa程度なところ、Roborock Qrevo Curvは18,500Paを実現。さらに「FlexiArm Arc Side Brush」という、名前の通りサイドにそなえる回転ブラシが、部屋の隅々の砂埃、床のザラつきまでしっかり取り除いてくれます。

掃除が完了したら、ゴミ吸引、モップ洗浄(75℃の温水)〜乾燥まで全自動で行ってくれます。これの何が凄いかというと、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができ、衛生面で常に清潔というのがまず大きなメリット。
で、2.5Lの大容量ステーションになんと約60日分のゴミを貯めておけるんです。つまり、Roborock Qrevo Curvを継続使用するにあたって人間が手を動かすこといえば、基本的に2ヶ月おきにこのステーション内のダストパックを交換(水拭き使用時は汚水・清水タンクの取り換え)することだけ。

また、独自の毛絡み防止システムを搭載するRoborock Qrevo Curv。ブラシが前後に回転する構造になっているので、従来モデルに比べて髪の毛や糸状ゴミの絡まりも大幅に軽減しています。

上記は実際に10日ほど稼働したブラシ写真ですが、みごとに毛髪が絡まりません。。ステーション内に汚れが溜まっているような不快感もないですし、メンテナンスが最小限になったことで気持ち的にも負担が減って掃除がさらにラクになりました。
“雑巾がけに匹敵”するパワフルな水拭き
ロボット掃除機の拭きモードなんて、少しばかり湿ったモップが床を撫でるだけでしょ…?なんて思っていましたが、年々進化が進むにつれそんな感覚もひと昔前のものになってきています。
加圧式のデュアル回転モップを採用するRoborock Qrevo Curvは、雑巾掛けのように「押して拭く」水拭き(200回転/分)が可能。また、カーペットを感知するとモップが自動で持ち上がるので、濡らしてしまうこともありません。

そして、清掃後のモップ洗浄、乾燥(温風)もステーション内で自動完結。清掃時、停止時に関わらず床に面するモップが常に清潔な状態で保たれる(しかも人の手を一切介すことなく)のはこの上なく快適です。
内蔵のリチウムイオンバッテリーの容量は6,400mAhとたっぷりで、水拭きと吸引をダブル駆動させた場合でも一度の充電でかなりの面積をカバーできます。
「段差越え」の感動
そしてRoborock Qrevo Curvの何よりスゴイのが、3つのタイヤを個別にリフトアップすることで、最大で2層4cm(1層は最大3cm)の段差を超える「AdaptiLift」という踏破機能でしょう。

旧モデルは、乗り越えられる段差が2cmが限界でしたが、昔ながらの日本家屋などの非バリアフリー住宅の場合それ以上に高い敷居があり、ロボット掃除機を導入する上でひとつの障壁になっていました。そんな従来モデル唯一の弱点を克服してしまったことを考えると、この点だけでも検討候補に入ってくるケースも多いんじゃないでしょうか。
「ウチは段差が多いからなあ」と、ロボット掃除機を諦めていた家庭がごまんとあると思うのですが、そういった家庭でもロボット掃除機を選べるようになったわけですね。
ロボット掃除機に不満?それ全部「Qrevo Curv」が解決しちゃうよ

文字どおり「掃除のすべて」を任せられる新世代ロボット掃除機Roborock Qrevo Curv。
筆者が試用した期間は約10日間ですが、2LDKの自宅全体を毎日30分程度で掃除し終えてくれて、18,500Paの超強力吸引で部屋の隅から隅までキレイに。さらに、吸引したゴミは本体内で圧縮・乾燥されて、ブラシのメンテナンスもゼロ。自分が手を動かすことといえば、水拭きモード時の水タンクへの給水とその処理くらい。
実売価格241,780円(執筆時)とたしかに価格は高いですが、こうして実際に試してみると機能面は素晴らしいですし、この掃除機でしか味わえない体験価値を考えると決してべらぼうに高いわけではないように思えてきます。それこそ、この投資で掃除の全てが全自動化できることを考えると、むしろ24万円は安い。と考えることも。
掃除のわずらわしさから離れたい人、メンテナンスが面倒そうだから…となかなかロボット掃除機の導入に踏み切れずにいた人、なによりピカピカの床で気持ちよく暮らしたい人へ。じつによくできたゴミ吸引・水拭き両対応のロボット掃除機ですので、「Roborock Qrevo Curv」ぜひチェックしてみてください。