ソニー新型スピーカー「ULT FIELD 3」レビュー|やみつき必至の究極重低音

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ソニーの重低音に特化したブランド「ULT POWER SOUNDシリーズ」に、2025年新製品としてワイヤレスポータブルスピーカー「ULT FIELD 3(SRS-ULT30)」が登場しました。

購入してさっそく1週間ほど使ってみたので、音質や使用感をレビューしていきます。

SONY ULT FIELD 3

こちらがワイヤレススピーカー本体。角は丸みはありつつも、直線的なデザインが特徴です。

サイズは約256×113×79mmと、500ml~650mlのペットボトルほどのコンパクトなサイズ感で、約1.2kgと軽く取り回しもしやすいです。

スピーカーのあるメイン部分はメッシュタイプの布で覆われ、両サイドはラバー素材。そのため、縦置きでも横置きでも保護ラバーが接地することになるので傷もつきにくいです。くわえて、高い耐衝撃性のショックプルーフにも対応。

モノラルスピーカーなので縦置きしても音の変化は少なく、両端がパッシブラジエーターになっているので穴を塞いで音がこもるといった心配もありません。

ULT FIELD 3は、低域を担当するウーファーと中高音域を担うトゥイーターを使った2Way仕様。約86×46mmのウーファーユニットを1基と、約Φ20mmのトゥイーターユニットを1基をそなえ、コンパクトな筐体でありながら重厚な低音、そして低域に埋もれないボーカルを実現しているとのこと。

防水防塵に対応(IP66/IP67)なので、天面に浸水を防ぐ継ぎ目のない操作ボタンが並びます。左から、電源、bluetooth(ペアリングボタン)、再生・一時停止(通話)、音量調整、低音増強のULTボタン。

防水処理された本体背面のカバーを開くと、充電用のUSB端子が顔を出します。10分充電で2時間(約120分)再生が可能な急速充電にも対応。

また、“おすそわけ充電”にも対応しているので、USB Type-C端子にスマホを繋いで、楽曲を再生しながらスマホ側への給電ができます。

BluetoothコーデックはAAC/SBCをサポートし、同シリーズの下位モデルでは非搭載だったマルチポイントにも対応

ULT FIELD 3を使ってみる

従来はフルレンジスピーカーユニット2基で駆動していたところを、より大型のウーファーユニットで低域の音を強く推しだし、かつ中高域を担うトゥイーターユニットでのびやかな高域を実現するULT FIELD 3。

実際に一聴してみて、抜け感のいい高音、ツヤ感たっぷりにボーカルが響く中音、ベースやキックドラムがタイトにキレよく響く低音…すべての帯域においてこのサイズ感のBluetoothスピーカーとしては卓越してると感じます。

やはり特筆すべきは重低音のパワフルさ。ライブ動画やミュージックビデオを観ると会場にいるような臨場感が味わえたり、映画を再生しても迫力は十分。さらに低域の量感を増したいと思えば、ULTボタン一発で低音増強できるのも同シリーズならでは。

コスパに優れるBluetoothスピーカーということなら他にも選択肢が無数にありますが、ほとんどの安価モデルはある一定の音量に達すると音割れが生じてしまうもの。その点ULT FIELD 3は音量を最大にしても解像感を損なわず、ナチュラルにリスニングできる安定感があります。

また、今作からソニーのヘッドホンなどの管理アプリだった「Sound Connect」が使用できるようになったのも重大トピック。7バンドのイコライザーで細かく自分好みの音質に設定することも可能です。

上位モデル「ULT FIELD 5」では対応するLDACこそ非対応ですが、急速充電、マルチポイント付き、そしてこの音質で25,200円と考えれば率直にめちゃくちゃ満足度の高い買い物ができたと感じますね。

防水・防塵性能も高いので、浴室はもちろん浜辺やキャンプに持ち込んで使える意味でもこれから長くオールマイティーな万能スピーカーとして活躍してくれるはず。

やみつき必至の“究極重低音”

携帯性を重視したスタンダードモデルの位置付けになるULT FIELD 3ですが、ウーファーユニットを1基、トゥイーターユニットを1基、パッシブラジエーター2基を搭載する2Way設計というだけあり、深く力強い重低音とクリアなボーカルがしっかり両立されていると感じました。

カラバリは今回レビューした「オフホワイト」のほか「ブラック」「フォレストグレー」と3種類から選択できます。2台用意してのステレオ再生も可能なので、一台買って満足できたら買い増ししてステレオ環境を構築するのもアリかもしれません。ちなみに上位機種にあたる「ULT FIELD 5」はステレオモデルなので、1台でステレオ再生したいという場合はそちらも検討してみてください。

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