キーマップ変更に対応!75%メカニカルキーボード『Keychron K2 Pro』レビュー

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Macユーザーを中心に国内でも人気の高い「Keychron K2」のアップデートモデル「Keychron K2 Pro」が、2023年6月15日に国内正規販売が開始されました。

ファンクションキーを備えた75%メカニカルキーボードで、通常盤のK2では叶わなかったQMK /VIAに対応し、簡単にキーのリマッピングが可能に。その他、新たに吸音フォームを搭載するなど中身の構造もアップデートされ打鍵音も改良されています。

ということで、Keychron K2 Proがどんな感じに使うことができるのか、旧モデルとの違い、打鍵感など実機を使ってレビューしていきます。気になっている方はぜひ参考にしてください。

目次

Keychron K2 Proはこんなキーボード

75%レイアウトのQMK/VIA対応ワイヤレス・メカニカルキーボード「Keychron K2 Pro」。同75%モデルの人気機種「Keychron K2」の上位モデル的な位置付けになり、有線・無線の両接続に対応。

一般的なメカニカルと同じように赤軸、青軸、茶軸の3種類のスイッチ(K Proスイッチ)が用意されており、打鍵感の好みに合わせて選ぶことができます。

キースイッチ赤軸青軸茶軸
押下圧45±10gf60±10gf50±10gf
動作までの動き2±0.4mm2±0.4mm2±0.4mm
キーストローク4±0.4mm4±0.4mm4±0.4mm
反応リニアクリッキータクタイル
打鍵音静か大きいバランス

また、Keychron K2 Proはホットスワップなので後から簡単に軸を変更することができます。

キー配列は日本語、英語どちらのモデルも用意されており、もちろんMacにもWindwowsにも対応。ただし、JIS配列の場合はABS素材のキーキャップ(US配列はダブルショットPBT)になる点だけ注意が必要です。

まず、旧モデルのKeychron K2との違いをさくっとまとめておきます。

K2 Pro K2
ホットスワップ対応非対応
(対応モデルも有り)
QMK/VIA対応非対応
タイピングアングル5° / 9.2° / 12°5° / 9°
キースイッチK ProスイッチGateron G Pro 2.0
フレームアルミニウムフレーム(約5mm)
※搭載モデルのみ
アルミニウムベゼル(約1mm)
※搭載モデルのみ
キーキャップ素材Doubleshot PBT(JIS配列はABS)Singleshot ABS
キープロファイルOSA記載なし
配列ANSI/JISANSI /JIS
無線接続稼働時間
(バックライトオフ)
300時間240時間
大きさ316.6 x 126.91 mm317 x 129mm
重さ1070g794g

主だった改良点にマーカーを引いてみました。

なんと言ってもホットスワップ、QMK/VIAに対応したことが大きな変更点ですが、実は中身の構造も若干変わっています。基盤を吸音フォームとシリコンボトムパッドで挟み込む構造に刷新され、メカニカル特有の底打ち音が軽減されたとのこと。従来以上にタイトな打鍵感、打鍵音が期待できます。

基盤を吸音材とシリコンパッドで挟む構造に刷新

というわけで、さっそく実機を使ってKeychron K2 Proの外観や使用感など見てみましょう。

同梱物

まずは付属品。

箱の中身

  • Keychron K2 Pro本体
  • USB Type-A to Cケーブル(1.8m)
  • スイッチリムーバー
  • キーキャップリムーバー
  • ドライバー、六角レンチ
  • Windows用キーキャップ
  • 取扱説明書

結構いろいろ入ってるので主要なものだけ紹介していきます。

まず、有線接続用のUSB Type-A to Cケーブル(1.8m)は編み込みタイプ。ビニールではないので絡まりづらく扱いやすいです。なおto Cの変換アダプターは付属しません。

WindowsPCで使う際の付け替え用キーキャップ。

キーキャップを交換するための、スイッチプラーとキーキャッププラーが両方付属します。

本体デザイン・機能

こちらがKeychron K2 Pro本体。ブラックベースにお馴染みのキー配色。先日レビューしたV1モデル同様、このモダンな雰囲気のたたずまいがたまりません。

カッコイイ・・

前述のとおりUS配列では高耐久なダブルショットPBTのキーキャップが採用されていますが、今回レビューするJIS配列モデルは一般的によく使われるABS樹脂素材となります(打鍵感などの詳細は後述)。

横から見るとこんな感じ。キーの形状はちゃんと傾斜がついたプロファイルになっています。

本体自体を傾斜させるためのチルトレッグも搭載。

チルトは三段階式(5º, 9.2º ,12º)ですが、十分に傾斜のついたプロファイルのおかげでレッグを折りたたんだ状態でも快適にタイピングできます。

左側には、USB Type-Cポート、Win/Mac及び有線無線の切り替えスイッチ。使うPC環境に合わせてここで切り替えます。

Keychron K2 Proレビュー

さて、実際に一週間ほどKeychron K2 Proを使ってみたので、打鍵感や使用感を紹介していきます。

深めのキーストロークで安定した打鍵感

まず全体的な印象としては、Keychron V1同様に背の高いキーボードらしく、深いキーストロークで安定した打鍵感が特徴的。

最大5000万回のキーストローク寿命とされるK Proスイッチを採用する同シリーズ。潤滑な押下かつ程よいフィードバックで非常に軽快にキー入力できます。吸音材とダンパーボトムのおかげか、入力時の安定感も従来より増している印象を受けました。一打ごとにスッと垂直にキーが動いてくれるような、とにかく文字を打つということがとても快適。

タイピング感は人によって感じ方が異なるものなので購入前になるべく現物に触れておきたいところですよね。とはいえ本機のような海外販売のキーボードだとそれも難しいのでどうしても博打になってしまう面もありますが、少なくともテキスト制作メインの筆者の用途においてKeychron K2 Proは最高の選択肢になりました。

ホットスワップに対応しているので、後から3ピンまたは5ピンでMXタイプのメカニカルスイッチと交換できるのも安心材料。

打鍵音(茶軸)

Keychron K2 Proのタイピング音(茶軸)はこんな感じです。

↑はやや強めに打鍵していますが、前述の吸音構造もありやはり一般的なタクタイル軸に比べると静音な印象。「コトコトコト…」と軽快に響くのがとても心地良いですね。HHKBみたいなスコスコ感ともまた違ってこれはこれでやみつきになる打鍵音。

赤軸、青軸の打鍵音が気になるて方は↓の公式が出している動画をご参照ください。

QMK、VIA対応

KeychronシリーズおなじみのQMKファームウェアとVIAツールに対応し、簡単にキーのリマッピングが可能になったKeychron K2 Pro。

「CapsLock」と「Control」の入れ替えをはじめ、コピー&ペーストなど同時押し系をショートカットキーとして登録してしまうなど…使い方次第でより自分好みにカスタマイズできます。

macOSの場合キーボード設定の修飾キーからでもそれなりにカスタマイズできますが、ソフト側でのリマッピングが標準だと厳しいWindowsOSの場合とくにハードウェア側で変更できる恩恵は大きいです。

もう一つこのツールの強みが、Windowsとmac、それぞれレイヤーを分けて個別設定ができる点。僕は仕事用にMac、ゲーム用にWindowsと分けて使っているので、それぞれでリマッピングできるのがめちゃくちゃ助かります・・。VIAツール画面上部左の「LAYER」から以下の4パターンで切り替えて設定可能。

  • LAYER 0 … Mac通常時
  • LAYER 1 … Mac、Fnキー押下時
  • LAYER 2 … Windows通常時
  • LAYER 3 … Windows、Fnキー押下時

パームレストは必須?

フレーム前方に高さが約24mm(キーキャップ含まず)と、メカニカルキーボードの中でもかなり背の高い部類に入るKeychron K2 Pro。

ゲームなどで特定のキーしか押さないときは全然違和感なく使えますが、文章を長時間タイピングするときはパームレストがあった方が断然打ちやすいです。

当然あるなしでは手首の負担も違いますし、腱鞘炎とかのリスクも下がるので、タイピング目的でKeychron K2 Proを購入される場合はパームレストも検討してみてください。

ちなみに、同社のウッドパームレストPR1(75%サイズ)がジャストサイズなのでおすすめです。

まとめ

今回は、Keychron K2 Proというメカニカルキーボードの紹介でした。しばらくHHKB Hybrid Type-Sと併用する形で使ってみましたが、打鍵の気持ちよさ、カスタマイズ性、長時間使用時のキータッチの軽快さ、どれもとってもHHKBに勝るとも劣らない満足度でした。同社メカニカルをまだ試したことがないけど、打鍵音、デザインが刺さった!という人も、ぜひKeychron K2 Proチェックしてみてください。

なお、Keychron K2 ProはUS配列、JIS配列ともに直販ストア「SUPER KOPEK」にて購入可能です。

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