タイプライターを模したレトロデザインが映えるロジクールのワイヤレスメカニカルキーボード「POP KEYS」。
TTC製のタクタイル(茶軸)を採用し小気味のいいタイピングが楽しめるだけでなく、Logicool製品ならではの高機能なメカニカルキーボード。今回そんなPOP KEYSから、新色のグレージュが販売開始されました。
このグレージュカラーの配色が個人的にドストライクすぎて発表当初から楽しみにしていたんですよね。さっそく導入して普段のデスクワークで1週間ほど使ってみました。
というわけで、本記事ではPOP KEYSの機能性、タイピング感など詳しくレポートしていこうと思います。購入を検討している方は参考にどうぞ!
Logicool POP KEYSの特徴
様々なPC周辺機器を手掛けるロジクールから発売されているテンキーレスメカニカルキーボード「POP KEYS」。主なスペックは以下のとおりです。
製品名 | POP KEYS K730GY |
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サイズ | 32.1 x 13.8 x 3.5 cm |
重量 | 779g(電池を含む) |
配列 | JIS配列 |
接続方法 | Bluetooth Logi Bolt ※Unifying非対応 |
スイッチ | 茶軸(タクタイル) |
キー構造/デザイン | TTC製メカニカルスイッチ |
キーピッチ | 19mm |
電池寿命 | 36ヶ月 |
Easy-Switch | 3デバイス切替え |
メーカー保証 | 2年 |
POP KEYSの主な特徴
- レトロなタイプライター風キーキャップ
- 75%テンキーレスでコンパクト
- 電池式でバッテリー寿命ナシ
- 3台までのデバイスに無線接続
- 端末価格:11,000円(税込)
今回発売されたグレージュの他に、イエロー、パープル、ローズとカラバリが豊富なのも特徴。名前のとおりポップでユニークな配色でかわいいですね。
では、実機を使ってPOP KEYSの使用感やタイピング感など確かめていきます!
同梱物と外観
まずは付属品。
箱の中身
- POP KEYS本体
- Logi Boltレシーバー
- 単四乾電池 × 4
- 追加キー × 4
- 説明書類
POP KEYSは電池でのみ駆動するので、USBケーブルなどの類は付属しません。
絵文字キーが4つ付属。自分で付け替えてカスタマイズできる仕様です。
タイプライターを模したようなレトロなキーキャップが映えるPOP KEYS本体。
一般的なメカニカル同様に一つ一つのキーは高さがあり、深めのキーストローク(押し込みの深さ)になっています。
キーピッチは19mmと、MacBookや一般的なキーボードと同じスタンダードサイズ。
ですが、右端一列にカスタムキーが付いている分、MacBook Pro(14インチ)に比べると若干幅をとります。
コンパクトなテンキーレスキーボードの代表格であるHHKB Professional HYBRID Type-Sと比べても、一回り大きいサイズ感。
ワイヤレス式のPOP KEYSですが、バッテリー式ではなく単4電池2本で動きます(乾電池は付属するので開封後すぐに使い出せます)。
電池持ちはなんと最長で36ヶ月。丸3年間は電池交換ナシで使えるってことですね。バッテリー残量を気にする必要がなく、なによりバッテリー内蔵型に比べて故障のリスクが小さいので個人的には電池駆動がありがたいですね。
同じくPOPシリーズの姉妹機POP MOUSEとの相性は言わずもがな。本製品に付属するLogi Boltレシーバーを使う事で、2台まとめて一つのレシーバーで一元管理できます。
Logicool POP KEYSの使用レビュー
打ち心地と打鍵音について(茶軸)
キースイッチに、TTC製のメカニカルスイッチを採用しているPOP KEYS。
青軸と赤軸の中間に位置する茶軸(タクタイル)ということもあってキーの軽さとクリックのバランスが良い印象。タイプライター風のゴツめの見た目に対して打鍵感が軽やかであることに驚きました。
また、押下時に垂直にキーが動いてくれる構造上、タイピング時に安定感が感じられ滑らかにキー入力できます。カシャカシャと小気味のよい打鍵音も個人的には好きですね。
青軸ほど接点を感じない茶軸ではありますが、タイピング音自体はそれなりに大きい(特に底打ちの音は響く)印象。静かなカフェや図書館、場合によってはオフィスなんかでも周りに気を遣ってしまうかも。
リモートワークなど、そこまで音を気にせずキーボードを選べる環境なら、心地よい打鍵感と軽やかなタイピングを両立する茶軸のタクタイルスイッチは良い選択肢だと思います。
オリジナルのスマートFnキーが便利
メディアキー(Fキー)にオリジナルキーを搭載している点もこのキーボードの特徴です。
オリジナルキー一覧
- F1〜F3:Easy-switchキー(端末切り替え)
- F4:デスクトップ表示切り替え
- F5:スクリーンショット
- F6:ミュートボタン
- メディアキー右横:ディクテーションキー
- 右端:交換可能絵文字ショートカットキー
端末切り替えのEasy-switchキーがF1〜F3に割り当てされていて、そのほかスクリーンショットやミュートボタン、音声入力で使うディクテーションキーといった便利なキーが配置されています。
また、右端には絵文字キーが用意されています。
絵文字は、専用ソフトウェア「Logi Options +」で好きなキーを割り当てることができ、そのための交換用キーキャップも4種類付属。
もちろん、この部分に独自のショートカットの割り当て(Ctrl+Vなど)もできるので「いやいや絵文字ばっかりそんなに必要ないよ」って方も安心。ぼくはアプリを駆使して簡易マクロパッド的に活用してますw
「Logi Options+」は以下よりダウンロードできます。
Logi Options +で主にできること
- キー割り当てのカスタマイズ
- アプリごとのプロファイル切り替え設定
- Easy-switch割り当て端末の編集
Logi Bolt対応
一般的なBluetoothによるワイヤレス接続に加えて、新たな接続方式「Logi Bolt」に対応するPOP KEYS。
これまでは「Unifying」という接続方式が採用されていましたが、Logi Boltへのアップデートでよりセキュアで安定した接続が可能になりました。
前述のとおり同POPシリーズのマウスPOP MOUSEもLogi Boltに対応しているので、一つのレシーバーで一元管理できます。
最大3台のマルチペアリング可能
Easy-switchを搭載するPOP KEYSは、最大3台までの端末をペアリングして使い分けできます。
例えば、MacとWindowsPC、さらにはタブレットを同時にペアリングし、Easy-switch(F1〜F3)からそれぞれの端末を切り替えるってことができます。シームレスで端末を行き来できるこの機能が本当に便利。
Magic keyboardでもユニバーサルコントロールを使うことで複数のAppleデバイス間を行き来できますが、OSに関係なくシームレスで切り替えできるのはPOP KEYSに限らず同社キーボードの利点ですね。
バックライトは非搭載
一応触れておくと、バックライトは非搭載なのでキーを光らせる云々はできません。
ぶっちゃけバックライトがあっても僕はほぼ使わない(電池の消耗が激しいので)んですが、そもそも光らないのが物足りなく感じる人や、暗いところでの視認性を求める人には不向きかもしれません。
もう一つ注意点ってほどではないですが、よく見るとキーの印字は刻印ではなくただシールで貼り付けているだけなのがわかります。
使っていて特にチープっぽさとかは感じませんが、長く使うとどうなるのか耐久性が少し気になるところ。しかしMac用とWindows用の印字が共存していたり、キーの情報量が多い点はシールならではの利点といえば利点なのかもしれません。
(今のところ)US配列はナシ
海外市場にはUS配列もあるPOP KEYSですが、国内で買えるのはJIS配列のみとなっています。
US配列ユーザーの人にとっては致命的な弱点かもしれませんが、いずれは日本でもUS配列が購入できるようになるといいですね。
ちなみに、ロジクールのキーボードの中からUS配列を選ぶなら同じく茶軸のMX MECHANICAL MINI for Macなどがおすすめです。
Logicool POP KEYSレビュー|まとめ
今回は、ロジクールの無線メカニカルキーボード「POP KEYS」を紹介しました。まとめるとこんな感じです。
この価格で3台の端末を接続できる多接続ワイヤレスメカニカルキーボードってだけでも十分美味しいんですが、タイプライターを模したデザイン、タクタイルの小気味よい打鍵感など、日頃から長文を打つブロガー、ライターさんに特に使ってみてほしいキーボードだなと思いました。
基本的にデスクトップ型のパソコンを使ってる方におすすめですが、今まで低めのキーボードを使っていて本格的なメカニカルキーボードに挑戦してみたいという方もぜひPOP KEYSを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。